工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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痕跡

2013-02-28 23:03:52 | 日記

いつも茶碗を作っている U さん。

初めは手びねりで作っていましたが、最近は轆轤にはまっています。

今日も天目茶碗に挑戦。

午前中の終わりに、とて良い感じの作品を引きました。

喜んでいたのもつかの間・・・・・・

昼休みに入る準備をしているときに袖が触れて

ああああぁ 

綺麗だった口のあたりが歪んでしまいました。

ちゃんと片付けてからやれば良かったぁ・・と、後悔してもあとの祭り。

 

昼休みを挟んで、気持ちを取り直して再挑戦。

けれど・・・ショックが残っていたのか、午後は四苦八苦。

それでも最後に本日の逸品ができていました。

そんな U さんの奮闘の痕跡がこちら。

 

成功だけでなく、失敗しても陶芸は楽しいなぁ。

ああ、今日も楽しかった!

いつもそう言って帰って行く U さん の後ろ姿が輝いて見えます。

 


鶴首

2013-02-27 23:31:04 | 日記

轆轤で作品を作る者にとって、挑戦してみたい形の一つが鶴首。

しまった腰から、緩やかに豊かに膨らんだ胴。

そして、すうっと伸びた長い首。

自分の中で理想の形があっても、なかなかそうはならずに悪戦苦闘。

思ったより首が短くなってしまったり、滑らかな曲線にならなかったり・・・・・

そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ここのところ鶴首に挑戦していた I さんが、今日はこれまでで一番大きな作品を作りました。

 

作品も良かったけれど、がんばった後の笑顔も素敵でしたね。

 


タイトル

2013-02-25 09:24:08 | 日記

小春日和となった昨日、小田原フラワーガーデンを散歩していたら、

こんなものを見つけました。

さて、これは何かと見回したら、他にも面白いのがたくさん。

  

 

 

これは・・・・・・何?

よくよく見たらリコリスの品種名らしい。

今だから分かる物もあれば、いつの時代でもどんな花が咲くのかと興味を引くものもある・・・

 

名前って不思議なものだなぁ。

実際の物と、名前の持つイメージと、相乗効果で世界が広がることもあるし、

これは違うでしょう・・と、魅力を損なうこともある。

たまに作品にタイトルをつけることがあるけれど、そのたびに頭を悩ませています。

分かりやすく説明的なタイトルは、それで良いのだろうけど、ちょっとつまらない。

イメージを広げすぎたものは、独りよがりの感じがちょっとね・・・

なんにしても、まずは本体の作品の力と魅力が肝心なんだけどね・・・・・・と

 

いろいろな名前を見ながら、そんな事を考えました。


猫皿

2013-02-23 20:53:56 | 日記

動物は大好きな私ですが、どちらかといえば犬派。

作るのも、犬の方が作りやすく、これまでも色々と作ってきました。

一方、相棒のSさんは完全な猫派。

招き猫や猫をデザインした作品もお得意です。

こちらは、なんとも可愛い猫のお皿。

気持ちまでにっこりしてくる感じですね。


2013-02-22 22:14:01 | 日記

まだまだ春遠しという感じのこの頃ですが、

一足早く、兜が焼き上がりました。

このところ続けている紐練り上げの手法(勝手にそう名付けたのですが)で

伊賀土を使い、ビードロ秞をかけて還元焼成しました。

子供がかぶれる位の大きさです。

とはいっても、かぶった子供が支えられるとも思えませんが.......

 

この作品が完成する前に、下に合わせる布を さをり織り で作りました。

どれを使おうかな?

 

 


外は白い雪

2013-02-19 21:39:09 | 日記

午後から降り出した雪。

さすがに冷え込んできたけれど、工房の中はストーブ要らず。

昨日本焼きを終えた窯は、まだ350度位あってヌクヌクです。

昨日はガスを入れて還元焼成でした。

 

この5キロのボンベで2回はいけます。

今年初めての雪も夕方にはほぼやんで、 外は白い雪の夜~ ・・・とはいきませんでした。

明日の夕方には窯出しできるかなぁ。

どんなふうになっているか、楽しみです。

 

 

 


かくれんぼ

2013-02-16 09:10:00 | 日記

昨日、以前から気になっていた ギャラリーカフェ かくれんぼ に行ってきました。

場所は、小田原市柳新田。最寄駅は小田急線の富水駅。住宅街の中にあります。

ちょうど始まったばかりの 陶&古布展 も開催中。

ギャラリーの中は、可愛らしいお雛さまなどを中心とした古布の作品と

シンプルだけどあたたかみのある器がいっぱい。

このタペストリーは、素敵な色合いの古布のベースに、にわか面をモチーフとしたデザインが施されています。

写真の片口に、菜の花の辛子和えでもこんもり盛ってみたいかんじ。

 

陶の作家は愛川町にお住まいの山崎本当は正男さん、本当は山崎の崎は立つの字の方ですが、表記できないのでご容赦を。

古布の作家は平塚にお住まいの小倉史恵さん。

お二人とも在廊されていたので、いろいろお話を伺うこともできました。

18日(月)まで開催中。

お近くの方は遊びに行ってみてはいかがでしょうか。


バレンタイン気分?

2013-02-15 10:24:41 | 日記

昨日のバレンタイン。

工房ではチョコレートをつまんでお茶したりしながら、それぞれの作品を作っていました。

そんな影響か・・・・終わってみたらこんな作品も 

まずは目がハートになったシーサー

素焼きの後、釉薬をかけた状態です。

そしてこちらは、練り込みの花器にふくろうカップルをのせて。

まだ成形した段階です。

どちらも lovely な作品に仕上がりますように。


おまけの皿

2013-02-14 08:58:14 | 日記

 

手作り大好きなお孫さんのために少し粘土を持ち帰り、

自宅でカップなどを作ってきた I さん。

あまった白土と赤土を適当に混ぜてつなげて、ラフな感じでおまけの小皿も作りました。

先日の釉薬がけの時、

これ、どうしようかな・・・何でもいいんだけど・・・

なんて言いながら、ちゃちゃっと刷毛目を入れて黄伊羅保を薄めに吹きました。

焼きあがってみたら・・・良いじゃない!!

土の色の違いの上に刷毛目が重なり、さらに釉薬の濃淡もあいまって、複雑な変化が出ました。

期待して待っていた物がイマイチだったり、おまけで作ったものが思いがけず良かったり

思うようにいかないところが、また面白いのよねぇ・・・・とは I さんの弁。

はい、同感です。


笛吹き香炉

2013-02-13 21:20:16 | 日記

昨年11月の作品展で好評だった 笛吹き香炉

ご覧頂いた方から、私も作ってみたいというお声をいただき、特別教室を開きました。

完成した作品はこちら。

燃焼テストでも、みんな笛の先から、ふわりゆらりと煙を出しました。

空気穴もあるので、他のところからも煙は出ますが、笛から出るとやっぱり嬉しい。

皆さんの笑顔が浮かびます。

早く迎えに来てねぇ。