工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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灯篭

2011-07-31 20:17:00 | 日記

                       7月31日 

7月最後の日曜日は、雨もぱらつく涼しい一日となりました。

工房では月に一度くらい日曜日にも開けていますが、今日は3人来ていました。

仕事を持っていると、週末が趣味を楽しむ日となりますね。

 

さて私はと言えば、ここ数日、家で灯篭の透かし模様を彫っています。

    

先日ご紹介した、きり絵のデザインを取り入れて彫っています。

油断すると彫ってはいけないところを彫ってしまったり、

バリをとるためのサンドペーパーが引っ掛かって、折れてしまったり・・・

集中力が要る作業ですが、大変なところが楽しい・・とも言えます。

まだいくつか作ってみるつもりです。


長橋さんの作品

2011-07-29 23:10:35 | 日記

昨日お話しした長橋さんの作品です。

1時間足らずの間に、次々と作られました。

まずは湯のみと相馬焼の特徴の一つでもある二重の湯のみ。

そして急須は部品を挽いて、午後から接合しました。

    

何が見たいですか?・・・の問いかけに、すかさず大皿!

直径37センチくらいの大皿は、もっと大きく感じます。

これで焼成すると尺皿と言われる大きさになるそうです。

    

そして壺。

大きな粘土の塊が 、みるみる壺になっていきます。

         

そして轆轤の技術練習の基礎、鶴首。

良い形です。 

         

長橋さんに、轆轤の感触を楽しんでいただきたい・・・と思っていたのですが、

私達の方がすっかり楽しんでいました。

大きな壺も大きな皿も見事でしたが、一番驚いたのは急須。

その速さと正確さ。

蓋受けもあっという間に作りましたが、次に引いた蓋は、何も使わず、どこも測らず、どこも削らず、

つまみを削りだした後、本体に乗せたらピッタリ!!!

手が覚えているんですか?・・・と聞いたところ、目が覚えてるんだね・・・との答え。

これまでの長い努力を想わせる言葉でした。

 


特別講習

2011-07-28 20:27:14 | 日記

              7月28日 

今日は工房に特別なお客様がいらっしゃいました。

福島県大堀相馬焼 窯元 伝統工芸士 長橋明孝 さん。

長橋さんは、今原発の影響で東京に避難されています。

あの震災以来、一度も土に触っていない・・・そんなお話を聞いて、

もしよかったら・・・こんな遠くで小さな工房でもよかったら・・・

土に触れて、轆轤を回して、やきものの話をして、楽しい時間を過ごしていただけないだろうか。

そう思ってお誘いしたところ、行ってみたい・・・との返事を頂き、

今日の特別講習となったわけです。

      

まずは土練り。

これまでは、毎日朝ごはんの前に30キロの土を練っていたそうです。

まさに朝飯前のひと仕事。

この後、色々な作品を作って見せていただきました。

見ることに夢中で、作業中の写真はほとんど取れませんでしたが、

とても楽しい一日でした。

作品の写真は、明日ご紹介したいと思います。

 


切り絵

2011-07-25 17:12:43 | 日記

               7月25日 

今日の日中は、暑いけれど風はさわやかで、クーラー無しでもでOKでした。

もっとも、工房には扇風機しか無いんですけど・・・

 

今日も工房はお休みでしたが、家で透かし彫りのデザインを考え、荒彫をしてみました。

デザインに使ったのは、ちょっと懐かしい切り絵。

以前買ったデザインキットを使って、いくつか切ってみました。

     

それぞれ菊や桔梗、八重桜、ぼたんなどをデザインしたものです。

デザインによって三つ折りや五つ折りにしてカットしていきます。

たたんだ紙を広げていくにつれ次第に形が現れてくるのは、ちょっと楽しい作業でした。

これを使って、いくつか灯篭を作ってみようと思っています。


家で作業

2011-07-23 22:18:36 | 日記

工房は、土曜日から火曜日までお休み。

この週末は時間があるので、家で作業することにしました。

金曜日に轆轤で引いたベースに模様を書き込み、透かし彫りにしました。

           

荒彫りは金曜の夜。

夏は乾燥が早いため、乾きすぎないように管理しながら一晩置き、

今日少しずつ手を加えて、透かし彫りの模様を仕上げました。


作品

2011-07-20 21:04:32 | 日記

今回の窯出しの作品の一部です。

なまこ釉で水玉を描き、まわりを撥水剤でカバーしていぶし釉をかけたカップ。

    

同じいぶし釉をかけた茶碗。

ろくろで茶碗を練習中です。

    

こちらも轆轤で引いた花器。

白マットなど4種類の釉薬をかけています。

        

こちらは紐作りの花器。

左は青萩。右はいぶし釉です。

    

こちらも花器。成形した後、白い部分をくりぬいています。

釉薬は白マットと青銅マット。

    

こちらは水盤。

大胆な白は、白化粧です。

    

白マットとルリ釉で涼しげな楕円皿。

    

こちらは人形が乗るベース。

夏の砂浜には、どんな人形がセットされるのでしょうか。

      

 


窯出し

2011-07-18 13:38:53 | 日記

               7月18日 

節電モードの夏のため、いつもより焼成間隔をあけて焼いています。

今回は本焼きの窯出しでした。

この窯の中には、花器・茶碗・皿などのほかに、焼成を頼まれた仲間の干支飾りや

私達の龍の試作なども入っています。

        

今回出た龍の試作をご紹介しましょう。

まずは白い土に織部と青銅をかけたもの。

       

こちらは同じ白い土に青いらほと青銅をかけたもの。

青いらほはコバルトの分量が足りなかったようで、緑色になってしまいました。

次回は調整して、もっと青黒い感じにしたいと思っています。

       

こちらは龍の子たろうを乗せた作品。

龍は、黒マットに一部白萩を重ねてみました。

       

そして七福神を乗せたもの。

龍は赤土にビードロ釉を薄くかけています。

   

そのほかの作品は、次回ご紹介したいと思います。

 


それぞれの挑戦

2011-07-14 15:36:30 | 日記

                    7月14日 

連日の猛暑。

工房の中は扇風機だけ。

午前中は涼しく過ごせるのですが、午後2時を過ぎると西日が入り始め暑さに耐える1時間となります。

そんな中でも、みんなそれぞれ作りたい作品に挑戦しています。

こちらは友人に依頼された壺に挑戦中のSさんの作品。

         

大きな作品は、そのバランスを取るのが難しく、粘土自体の重さでゆがんだりすることもあるので、

小さな作品とは違う技術や工夫が必要です。

土器のようなフォルム。おおらかな雰囲気の良い壺になりそうです。

 

こちらはいつもは小さな陶人形を作られているIさん。

           

自己最大級の作品に挑戦中。

大きな龍の背中には、七福神が乗る予定です。

 

こちらはその龍を見ているうちに作りたくなった龍の鉢。

       

これまで、鳥・犬・埴輪の馬・狸などを作ったことがありますが、今回は龍に挑戦。

これは小ぶりなので少し可愛い感じの子どもの龍。

この後、もう少し大ぶりのタイプを作ってみようかと思っています。

 


轆轤

2011-07-08 20:28:08 | 日記

 轆轤に集中!・・・・・そんな姿です。     

     

テレビてみて、一度は触ってみたい・・・というのが轆轤ですね。

私もずっとそう思っていました。

そして初めて轆轤を体験した時の感想は・・・気持ち良いぃ~   でした。

そのあと、悪戦苦闘が始まるわけですが、その難しさが面白くて、どんどんはまっていきました。

轆轤は自転車のようなもので、そのバランス感覚は体で覚えるしかありません。

今日、始めて工房に来たNさんも、始めての轆轤に挑戦しました。

30分ほどで小さなお猪口を3個。

緊張して、息もできなくなるぅ~・・・と言っていましたが、楽しかったですか?

みんなで楽しくおしゃべりしながら・・・とはいかない轆轤ですが、

他のことを忘れて轆轤に集中する時間は、本当に気持ちいい・・と思います。

 


七夕

2011-07-07 20:53:05 | 日記

                 7月7日     七夕 

雨の七夕。7月の七夕は雨の確率が高く、ちょっと残念。

やっぱり七夕は旧暦の方が良いような気がします。

今夜、残念ながら星は見えないけれど、工房メンバーの七夕作品をご紹介しましょう。

   

織姫と彦星。その主役の二人と、浴衣姿の子どもたちがルリ釉のベースに映えています。

ほのぼのした作品を見ていると、こちらの顔もいつの間にかほころんでしまいますね。