帽子型の作品は蚊遣り。足つきの小鉢は絵具の絵付け。
あじさいの葉脈には粉ガラスを入れてみました。
黒い粘土に葉脈をつけ、白化粧にうっすらとビードロ釉を吹き付け。
後ろのドンブリは、蓋に着いたかたつむりが高台になっています。
絵具で絵付け。2枚は透明釉。青いのは、絵付けの上にルリ釉を吹きつけています。
黒泥を混ぜた土に象嵌しています。灯りは炭化焼成。
写真から図柄を起こした陶板2枚。愛用のバッグに愛犬を入れたオブジェは粘土を変えて透明釉。
黒土に乳白釉、その上に絵具で彩色したカップ&ソーサー。すかし模様を抜いた鉢も、同じ方法で。
後ろの作品は、黒土ベースの練込みの灯りと花器。
黒土や赤土に線刻象嵌。右奥の花器は、丸い壺を轆轤でひき、裏と表を丸くくりぬき、
それが手前の皿になっています。
作陶展は、自分達の作品を見ていただく貴重な機会です。
皆さんがどんな感想をもつか、どんな評価を受けるか・・・そんな不安があるのも正直な気持ちです。
思いがけないお褒めの言葉が力になるだけでなく、もう少しこうした方が良いとか、
ここがこうなっていた方が使いやすい・・・とか、そんなアドバイスもとても参考になります。
私の師匠は、初めての作品展の前に、こう話していました。
陶芸の世界はとても広く、とても奥が深い。
自分より上手な人、良い作品は世の中にあふれている。
だから、隣の誰かより上手だとか下手だとか、そんなことを気にするのは全く無意味である。
作品展では、今の自分の作品を見ていただく、陶芸を楽しむ今の自分自身を見ていただく。
そういう気持ちで臨みなさい。
それ以来、いつも心がけているのは・・・
前作よりちょっとだけでも進歩した作品を。前作とは少しでも違った工夫、違った試みを重ねた作品を。
そして陶芸を楽しむみんなの姿が伝わるような空間を。
心をオープンにして、あらゆる出会いを楽しみたい。
次回は2年後。
メンバーみんなは、新たな一歩を歩き始めています。