暇に飽かさたな。

はまやわらかいブログ。

ただいまかえりました。

2007-03-18 22:14:00 | Weblog
 8:59富山県高岡発の電車に始まりそれ以降ひたすら乗り継ぐことで19時ごろ自宅に着いた。今日は寝ていた時間よりも陸に立っていた時間よりも電車に揺られていた時間が長かった。


 3泊4日、細々とした事件はいくつかあったのだが、それらを散文的に書き連ねてしまえばそれは「旅の最中の日記」であって旅日記でないと思った。後日、まとめて書きたいと思う。


 結局、カントも谷崎も読まなかった。代わりにあさのあつこの「バッテリー」を3巻まで読んだ。あの本を読んで共感するような小中学生がいたとしても、それでもなお読ませないほうがいい気がしてしまった。私にとってはそれぐらい刺激的だった。あんな本を13・4の時に読んでしまったら、人生が劇的に変わってしまう。それがいいことなのだ、と私は思いたい。けれども、本当にいいことなのかはわからない。そんなことも含めこの本についての私の感想も、後日書きたいと思う。



 まぁ結局、旅をして、間違えなく分かったと思えたこと。それは:


「自由にぶらっと旅にでる」という概念は、すでに不自由な思考の産物である。そしてその既成概念からの自由を手に入れたとき、私はきっとひどい不自由を感じてしまう。

不自由な自由と自由な不自由。たとえ私が軽いめまいをもよおしても、電車は私を運ぶ。どこかに。「今ここ」から放射状に伸びた可能性の総体と、背景の不可能性に身を任せてしまえばいい。

それが私を解体して、また戻ってきたときにはすでに元の私ではない。