クリスチャンサイエンス創始者 平成25年4月28日
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エディ夫人の科学と癒しに関しての本がここにある。
そこに流れている、生命観と、癒しの原理、人間の本質は、
キリスト教社会の中で、打ち立てられた理論であるが、
もっと、抱合的な、宗教をある意味超越した、真理の科学として
説得力を感じさせる。
エディ夫人が、自分の中に癒す力を自覚したきっかけは自らの
死の淵を行き来するほどの重篤な状況を克服してからだという。
著書から抜粋する。
I learned these truths in divine Science: that all real being is in God,
the divine Mind, and that Life, Truth, and Love are all powerful and
ever present; diseases, death – is the false testimony of false material
sense, of mind in matter that this false sense evolved, I belief,
a subjective state of mortal mind which this same so-called mind
names matter, thereby shutting out the true sense of Spirit.
自然治癒力セラピー協会訳)
(あたかも生死の境にちかづき、死の立ちの影に立つかと思われた
とき~前文を受けて)
私は神聖な科学といえる、次の真理を学んだ。
すべて実在するものは 神、神性の心に存在し*1、
そして、生命・真理。愛は
あらゆる力を有し、常に現存*2すること、
一方、病、死とよばれるものは、物質とよべる死にゆく肉体に
属する心が主観的に造りだしたものであり、
それによって、霊 の真の感覚を締め出してしまうのだ。
(棒線筆者)
*1 について)
実在するものが 神の心にあるとするというのは、
神=愛であるという立場をとるエディ夫人の真義からいえば、
愛が実在する、ということになる。
*2 について
神は生命であり、愛であり、真理である、と次の行にも出てくるように、
この3つの要素が真に実在するもので、滅びることなく ever=永遠 に
存在するものと解釈できる。
であるのなら、病気とか死 という言葉で象徴される、
不完全で滅ぼされたり、亡くなったりする存在は、
実在しないということになる。
それは、人間の心、しかも、肉体の死とともに、
消えてなくなる意識(肉体の心)が造りだしたものであるからだ。
人間が神の姿で造られたということをエディ夫人は 聖書から取り出す。
そして、それゆえに、人の資質は、
愛、と 生命に満ちているというのである。
上記の氏の文章の中で 霊 という言葉の解釈は注意を要するところだ。
夫人の著書に流れる文脈の意味の中で この 霊 という言葉の、
定義は以下のようである。
いわゆる、幽霊や、霊体 という 漠然とした物質的な存在ではなく、
むしろ、神という完全なる霊体をさしている。
物質の心を信じる故に、 本来の神の霊 の存在を
心から締め出す結果になるというのである。
それは次の文章にも示唆されている。
Man reflects infinite Truth, Life, and Love.
The nature of man, thus understood, includes all that is imiplied
by the terms “image” and “likeness” as used in Scripture.
訳)
人は無限の真理生命愛を反映する。*3
人の本性をそのように、理解すると、聖書で言われる イメージ と
似姿 という 言葉の意味がすべて含まれることになる。
*3について
つまり、無限の愛と生命と真理が神の資質であり、神の似姿として
人は存在しているのだから、人の本質も、その愛 生命 真理
を鏡のように映し出しているというのだ。
そう考えれば、聖書における、イメージ や 似姿 という
表現の意味がはっきりしてくる。
この 概念は、聖書の中だけではない。
仏性、神性、というのは、古今東西の聖典の中で、本体の人
を顕わすときの代名詞として使われている。
In Christian Science, Spirit, as a proper noun ,
is the name of the Supreme Being.
It means quantity and quality, and applies exclusively to God.
The modifying derivatives of the word spirit refer only to quality,
not to God. Man is spiritual; He is not God, Sprit.
訳)
この科学において、霊(スピリット~大文字で始まる) は固有名詞として、
至上の存在の名称である。
それは 量と質とを意味し、神のみに用いられる。
神霊という言葉の就職派生語は、性質のみを指して、神を指してはいない。
例えていうならば、人は神の霊的資質を持っているのであって、
人は神(スピリット)そのものではない。
我々が何気なく使っている、スピリットも大文字で始まると、
エディ夫人の著書では
神と等しい、量的形状と資質を持った存在としての表現となる。
人は、神の資質(性質)を受け継いでいるので、
スピリチャル と言われるが、
その量的形状でいえば、神のように宇宙に偏在しているわけ
ではないので、神 とは言えないということになる。
肉体という物質に閉じ込められている意識がある分だけ、
神 となり得ることは不可能なのだろう。
- メリー・ベーカー・エディ
- Mary Baker Eddy,1821年7月16日 - 1910年12月3日)
- 1879年にクリスチャン・サイエンス教会を設立した人物である。
- メリー・モース・ベーカー、エディ夫人などとも称される。
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