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自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

生命力が自然治癒力をつくる ②

2025年05月31日 | 自然治癒力(生命力)セラピーの本質



食物の消化
*************

胃の消化にかかせないのが、胃液です。
胃液には、とても、神秘的な力があると、専門医は言います。

神秘的な力というのは、人の身体が持つ、不可思議な力のことですが、もっと、
不思議なのは、この不可思議な力を発揮してくれている自分の身体のもつ凄さ
に実感をもつことなく、日常を送っている私たちです。(余談ですが


私たちが、身体の持つ、不思議な力を知ると、自分の意志とは別のところで、
それぞれの臓器やシステムが 完全に近い役割分担をもち、働いていることに、
驚きを覚えると同時に、身体に労わりや感謝を持つことができるでしょう。


たとえば、胃液。

胃液の働きの一つに、”細菌を撲滅させる”ことがあります。
胃液の胃酸の強さで ほとんどの菌は、死にます。
胃酸の中では、ほぼ、胃の中の細菌は死滅するそうです。

正常な”濃さ”を持った”胃液”の中ではコレラ菌も死ぬと言われてます。
不思議です。

ただし、健康な人の胃に限ります。
胃が弱い人は、低酸症になりやすく、無酸症の人もいるので、細菌を殺す
役目はかないません。

これも、実は、精神性の原因が大きいとされます。
気持ちの持ち方で、改善されるのです。

たとえば、乳牛などは、優しい音楽をきかせ、酪農成績をあげている畜産家
がいるそうです。

反対に、激しい音は、恐怖をさそい、牛乳分泌が止まると云われます。

私たちの、消化液もこれに似ていて、精神的影響が大きいわけです。
恐怖や怒り、悲しみなどの感情で、胃液が急激に停止したり、低酸症になり
やすいのです。

 
もう一つの、代表的な胃液の働きに、”分解力”があります。
食物を消化するためには、胃液に含まれる酵素のおかげです。

胃液の中の”ペプシン”は、”タンパク質”を分解させ、

”脂肪”には”リパーゼ”という消化酵素が それぞれ、臨機応変に働いてます。


胃液は、消化にかかせませんが、他にも、唾液や膵液、などの消化液は、
なんと、一日に、それぞれ、1リットルから1.5リットルでるというから、
驚きです。

それらは、また、腸で吸収されるので、損失にはなりません。


 
こうしてみてみると、生命力の持つ、神的働きが、まさに、こうした、人の
意識の及ばない英知によって、臓器を、正常に、働かせ続けてくれていること
がわかります。


消化のみならず、身体の保護と機能などの、人のもつ、さまざまな生体能力が
私たちの、命 を維持してくれているのです。

そして、こうした生体能力の源は、私たちの目に見えない、”生命”の力です。

それを、時々、思い返すことで、当たり前のように、’息を吸って、はいている今’
こそが、 ”生かされている”現実だという実感を味わっている今日この頃です。






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生命力が自然治癒力をつくる①

2025年05月28日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方


咳が出る方へ…気管支の凄さ
************************ 5/28

気管支は、私たちが想像する以上に、とても秩序整然とした構造になっている
お話です。
それによると、咳が出る、原因も納得できるというわけです。

まず、その構造を例にとってみてみましょう。


気管支は、中心である一本の気管が先の方で二つに分かれてます。

左側にわかれるものを左気管支、右側に分かれる方を右気管支とよび、それぞれの気管支は、小枝のように細くなり、だんだんと別れていき、その分裂の仕方が規則正しいのです。 

ちょうど、桐の木の枝のように、常に2本、さらにまた、2本と正確に抹消の気管支に至るまで、分裂していきます。
 
しかも、その分かれ方は左右対称というより、必ず、上下の方向の位置で分裂しています。

どちらかに傾いていたり、不ぞろいな分かれ方はしません。

”整然とした秩序” を持ち、”幾何学的な計算がそこにあるとしか思えない”と、
その分裂の形状を見たら、思えるほどです。
 
構造が秩序的であるということは、”気管支の働き”も同様に、法則的で意義もあるということでしょう。
今まで、”風邪の上手なひきかた”について、書いてきましたが、咳の出るわけを、
今日は、”気管支の働き”から 見ていきましょう。

**************

よく異物を吸い込むと、くしゃみがでます。

くしゃみの原因は、香辛料の小さな粒子だったり、花粉だったり、粉塵だったり
するが、くしゃみは、何故でるか?といえば・・・


気管支に入り込んだ汚物を、体内に入れないための、防衛反応であるわけです。

体を守ろうとする”生命力”の働きえあり、一種の”自然治癒力”の発動でもあると
いえるでしょう。

くしゃみをすることで、そうした異物を体から排出させようとして、それでも排出しない場合は、”咳”になります。


”咳”をすると、”痰”が排出されます。
 
その仕組みをもう少し詳しくみてみると・・・・


気管支の内側は粘液でおおわれてます。

吸い込んだ ほこり、ばい菌などは、気管支の気道を通りながら、その粘膜の分泌液の粘液に付着するわけです。


そして気管支の内部を覆っている、細かい毛、いわゆる繊毛(せんもう)は、風にたなびく草のように、気管支の上層部へ上層部へと、こうした付着異物を押し上げていきます。


異物が、最後に口の方まであがったとき、咳やくしゃみで、体の外部に捨てられる~というしくみです。
 
こう考えてみると、せき込むから、痰が多く出るから、といって、”心配”するより今、自分の生命力が活動していると、向きを変えてみると、”自然治癒力”が、活用できる状態になるというものです。


体の自然力で、対外排出しようとしている ”ばい菌やほこり”などをそのまま、体内にとどめておいても良いのなら、薬で、咳を抑えることをお薦めします。
 
ただし、薬のおかげで、体は怠け者になります。


薬が 咳や痰 を出そうとする、自然治癒力の働きを抑えてしまうので、自然治癒力を発揮しようと生命力が働いても、体は無駄なことを知るからです。

 
ところで、タバコが体に”害がある”という理由の一つには”繊毛(せんもう)を傷つけてしまう”というのようです

この繊毛運動(せんもううんどう)の主体が、長年の喫煙の結果、先が縮れたり、すれたり、短くなりすぎて、なくなってしまっている人がいるぐらいだと、専門医は言います。 
 
その場合は、しばらく禁煙してもらい、再度、気管支検査をすると、赤みや腫れがなくなるようです。

”せんもうの状態”を良くするためには、こうした、ちょっとしたケアーが必要なのですね。
 

さて、”生命医療”の立場からみた気管支と心との関係に、特徴があります;
 
生命医療の提唱者、内田医師は自身の臨床的体験から、

’狭い考え方’、
’胸に思いをためる人’、
’精神的ストレスが続く人’

を挙げています。

その理由は、肺の血液循環が不調になりやすく、そのために、細菌感染がおこり
気管支炎や肺の病気のほかに、肋膜に水がたまるといった症状が出ることが多いと指摘しています。


心と身体は、一体です。

心の改善は、身体の改善につながり、健康な身体は、前向きの心持を維持しやすい
ということなのでしょう。



 
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野口師の風邪を治してきた方法⓹

2025年05月24日 | 自然治癒力(生命力)セラピーの本質

私は、風邪をひいたら、背骨で呼吸することだけ
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野口師は、整体師として、背骨に気を通すということをされてきた。
ご本人の風邪の処置も、これ一本だったと、次のように語る:

”私自身の風邪に対する処理方法は極めて簡単です。

背骨で息をする、息をずーっと背骨に吸い込む、背骨に気を通すということだけで、とにかく40年間、私は、自分の体を整えてきました。”


前回、風邪の原因はいくつかあり、内臓から風邪をひく人、神経から風邪をひく人、というように、その部位を使いすぎて、偏りができたとき、そこから、風邪になるというお話を書きました。


であるのなら、その偏って、疲労して弾力を欠いた部位を知り、そこに、整体治療
をすれば、偏りがなくなり、風邪も治るというわけです。


その部位は、人によって、当然異なります。

職種によっても、疲労する部位は違うし、精神的なストレスによっても、神経が
どのくらい疲弊しているかどうかは、外からは なかなかわかりません。


野口師は、そこで、簡単の方法を次のように指摘します。

”端的にいえば、普段から一番疲れが、溜まっている場所、普段、余分に使っているところ、そこに、手をあてて、感応をはかればいいい。

それだけやればいいのです。”

整体では、手をあてて、気を流すことを、“愉気(ゆき)法”というようですが、
人の手のひらからは、誰でも、こうした癒す波動が多かれ少なかれ、出ているもの
です。

私のセラピーも、愉気法と似ていて、手のひらの気を、経絡、または、ヨガのナディの路にそって、当てていきます。

クライアントの、歪みや凝り(こり)を解いていくのですが、その凝りを、ゲップや、ガスに、気体化させて、施術者(わたくし)の口から出していきながら、解いていくのが特徴です。

手を当てる…文字通り、手のひらを、優しく、軽く、皮膚の上に乗せることで、気の流れに影響を与えるということは、誰にでもできることです。

誰でも、その力があるのです。
誰にでもです。




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風邪をちょいちょい引く人のほうが、健康といわれるわけ ④

2025年05月21日 | 自然治癒力(生命力)セラピーの本質


くしゃみと、下痢で風邪を治す 

*******************

数回ほど、”大きな自分”の話題で整体の創始者、野口先生の、”風邪の上手な活用法”につぃてお話しましてから、”大きな自分(大我)”の話題に、脱線してしまいました。

また、”風邪の効用”についてのお話に戻ります

*************

風邪を上手に経過させて治すことで、もっと、健康になれる―という。

逆に考えると、風邪をひくのは、ある部位に必要以上の負担をかけて、偏りをつくったのが原因だとすると、風邪が治ることによって、その偏りが修復され、根本的原因が改善されたからといえるだろう。

東洋医学的にいう、健康とは、“身体に偏りがなく、順気が良く通る”ということだ

だから、風邪というものは、身体の弱った(負担がかかりすぎた)ところから、入り込むともいえる。


野口師は、次のように述べている;

”頭を使い過ぎて、頭が付かれても、風邪を引く。
消化器に余分な負担をかけた後でも、風邪をひく。
腎臓の働きを余分にした後でも風邪をひく。

お酒を飲み過ぎて、絶えず、肝臓を腫らしている人は、肝臓系統の風邪をひく。

余分に栄養物をとって、腎臓を腫らしている人は、腎臓系統の風邪をひく。

しょっちゅう、心配している人は、神経系統の風邪をひく。

そうやって、それぞれのその人なりの風邪をひくと、その偏って疲れているところが、まず、弾力性を快復してきて、風邪を経過したあとは、弾力のあるぴっちりした体になる。”


よく、最近、風邪をひかない身体になった・・と言う言葉を聞く。

が、皮肉なことに、それが本当に丈夫になった事なのかというと、必ずしも、そうともいえない場合があるようだ。


野口師は続けて、こう述べている;

”風邪はそういうわけで、敏感な人が早く、風邪をひく。
だから、細かい風邪を、ちょくちょく引くほうが、身体は丈夫です。”

実際、野口師自身は、よく、風邪をひくという。

”わたしなどは、よく、風邪をひきます。
が、くしゃみを20回もすると、たいてい風邪はでていってしまう。

風邪をひいたときの、くしゃみというのは、一回毎に、体中が弛んでいく”

くしゃみ、鼻水、下痢、咳、も、そういう意味では、体をゆるめるための、自然治癒的反応であり、薬で抑えなければという常識とは相対する考え方だ。

下痢が?と思う人もいるかもしれない。


野口師はこう、それについて、言う;

”風邪を途中で中断してしまうようなことを繰り返しているから、いつまでも体が
丈夫にならないのは当然である。

まあ、風邪とか下痢とかいうのは、我々の考えた中では、一番体を保つのに、重要
というよりは、軽いうちに何度もやると丈夫になる体の働きであり、風邪と下痢の処理が無理なく行われるかが、その体を健康で新しいまま保つか弾力を欠いた体にしてしまうかということの境になる。”


私自身も実際、野口氏の言葉が理解できるほどの体験は、通過してきている。

たとえば、アートマセラピーのクライアントさんの場合。
心身の浄化作用に下痢はつきものだということも それによって、体が元以上に元気になるということを体験している。

人間だけではない。
イヌで(ペット)でさえ、下痢を上手に出し切ることで、必ず、健康に戻っていく。


”くしゃみ一回、ルル三錠” という、古いコマーシャルの文句を、思い出した。

”ルル” とは、当時の風邪薬の商品名だが、くしゃみしたら、風邪の引き始めだから、すぐ、’ルル’を飲みましょう・・ということらしい。


それで、くしゃみをしたら、薬を飲むのか、それとも、野口師のように、くしゃみが出ることで 体がほぐれていくとして、症状を抑えず、出し切るのか?

後者が自然治癒力で治す方法だが、風邪は、その違いがよく、分かる。

野口師が言うように、症状が出きって、風邪がぬければ、体が軽くなり、頭が冴えて、リフレッシュできると感じられる。
風邪の原因だった、身体の”歪み(ゆがみ)”が、発熱や、下痢などで、自然治癒力によって、是正されたから、根本から改善されたからだ。

薬に頼るのではなく、自然治癒力の働きで以前より、柔軟で健康的な状態に戻ることで、その後の、病との向き合い方も変わってくるだろう。





野口師の言葉の引用箇所:
”風邪の効用”野口晴哉著 (発行所)全生 
昭和53年





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”大きな我”を見つめる ”あ”の瞑想

2025年05月20日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方



ポン教(チベット)の瞑想
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ポン教では一つの瞑想を提案している。  ゾクチェン (Dzogchen) と呼ぶ。

これは、チベット仏教のニンマ派に伝わる、最高峰の瞑想法といわれ、 簡単にご紹介したい。

これは、“ア”の瞑想とも、いわれる。真言宗では、阿字観の瞑想 と名前を変える

いずれも、”ア音”の響きで、浄化と、究極の浄化を経て無限の空間での体験が可能になるという。


①” 阿” アの音 についての、考え方


この音は、”在って在りし音”、”自ら生じて存在する”音と言われている。

真言宗で行う観想”ア字観”の”ア”であり、言霊として、とても重厚な意味合いを持つといわれる。 

その”ア”の響きが、”額のチャクラ”を共鳴させる振動となる。

繰り返し、この音を響(ひび)かせるだけで、空間を開かせるという

 

そのためには、大切なことが一つある。


この音を発しながら、意識して、空間を作り出そうとしないということ。


なぜなら、”空(くう)”は、”内在する本質”として、すべての人の心の中に、すでに存在しているのだから。


むしろ、心の空間に置かれている、さまざまな感情や気になる事象が “ア”の音の波動で、一掃されていく様子を見つめていくだけにする。


それによって、心の中に、すでに存在している、 純粋で無限に広がる空間が見えてくる。


不満や、自分にかけているとか、不足した資質を思い浮かべることは、人の常だがむしろ、それらを意識しながら、“ア”の音を発することで、その言霊が それらを、一掃していくことがわかるという。 


たとえば、怒りの感情を意識したら、その“感情を壊そう”とするのではなく、べつのところへ”たどり着くための道に変えよう”と意識する。

ゾクチェンでは次のように瞑想中、感じるように教える:

“怒りは、道になって、自分の前に進む道をより明瞭にさせる。


私は、今、感じている怒りを、別の場所に行くための道に変える。


今の状況を、自分が、さらに大きく成長させるためのきっかけとするのだ” 


怒りのみならず、無関心や憎しみ、さらには嫉妬や疑いなども、“ア”を唱えながら、静かに見つめてると、自分を、成長させてくれるためのエネルギーに変化していくという。

 

そして、 “ア”を唱えているとき、かかえている問題を熟慮したり、深く考えて分析しないようにと、ゾクチェンは言う。むしろ、問題を目の前に置き、向き合うだけ


“アの響きによって、真実を曇らせるものが浄化されたら、そこに、空間が広がる。そしてその空間に、変わらぬままとどまろう。


痛みや不満、そして怒りを意識しながら繰り返し”ア”の音を、歌い、すべての妨げを浄化し空間を開き、広げていこう”

とゾクチェンでは 言うのだ。

 

 要は、判断したり、分析したり、解釈を加えながら、苦悩を見つめるのでなく、ただ、漂う雲のように扱い、少しずつ、アの音の余韻とともに、流れ去っていく様子を見まもるだけ。


そして、たった一つの永久な真実;自分自身の本質は、すでに、空を知っていると
いう現実を、信じられなくても、ピンとこなくても、心にとめていること・・・


 

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