自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

遺伝子を通して村上和雄氏のスピリチュアリティ (4)

2019年11月26日 | 健康のための心の波動

遺伝子をON!~100%可能性を開示させる方法  2019 10/24


 

先回では,村上氏が遺伝子研究を極めれば極めるほど、その不思議

な働きに村上氏が言う、“サムシング・グレート” つまり、

”偉大な存在”を感じることを禁じ得ないお話と、遺伝子が体の

維持の司令塔であるというお話を,させていただいた。

 

その中で、遺伝子の働きは,ほとんど眠ったままの状態であること

を村上氏は指摘し、もし遺伝子の持つ情報が開示されたら、

“奇跡”といわれることすら、容易に起こりえるし、夢も現実に成就

可能であるとしている。

 

それでは、そのオフになっている、遺伝子回線をオンにするため

にはどうしたらよいのか?~が今日のお話。

 

村上氏は“人間はいくつになっても才能を開花できる”という。

その理由はこうだ。

“遺伝子は年を取りません、

基本的に、10代と80代の時の遺伝子は例外を除いて一緒です。”

としたうえで、

遺伝子をオンにさせる要素は三つあります。

遺伝子自身と環境と心の働きです。“と その理由をいう。

一つずつ、順番に見ていきたい。

 

①  遺伝子自身の取り組み

これは、私たちが良く口にする “親はこうだったから自分も

こうだ”、という場合。

例、“親は癌で、祖母も癌で、だから自分も癌にかかりやすい

遺伝子を持って生まれてきている”という考え方がある。

それに対して村上氏は次のように反論する。


“でも、自分の中には、親と同じ苦手な要素の遺伝子があるだけ

なく、素晴らしい資質をもった遺伝子もあります。 

あるけれどもオンになっていないだけです。”

 ②  環境

いわゆる環境遺伝子といわれるもの。

例えば、同じ本数だけタバコを吸っていても、ある人は癌になるし

ある人は癌にならない。

それはなぜかといえば、環境遺伝子が作用しているからだという。

 村上氏は言う。

“癌という病気が治癒しにくいのは、発がん因子が多様なためです

が、そこに抑制因子を含めた環境因子が大きくかかわっています。

癌には、発がん遺伝子と癌抑制遺伝子があって、両者のバランスが

崩れた時に発病することがわかっています。

そのバランス失調は、発がん遺伝子のオン、癌抑制遺伝子のオフと

いう形をとります。”

 

環境因子というのは空気が良い、悪い、水が汚染されていない、

騒音が大きい、空気が汚れているなどの物理的要因で左右され、

この要素は確かに、身体に影響をあたえるものであることは

違いない。

が、それ以上に環境要因を上回る、遺伝子への影響として村上氏

心の持ち方をあげている。

 ③  心の働き

その答えはとても単純明快だ。

“物事を良い方向へと考える、つまりプラス発想に切り替える”こと

が、良い遺伝子の働きをオンにする秘訣だという。

このブログでたびたび取り上げてきた唯心所現(ゆいしんしょげん)

の法則の意味は、”心で描いたことが、所を得て、時が来た時、

現実に現れる”ということだ。

村上氏の意見もこれに類似していて、まさに、プラスに考えれば

プラス遺伝子が働くというのは、心と体が’一心同体’といえる

からだろう。

 その例を村上氏はいくつか挙げている。

"リウマチのように、長年やっかいな病気を患わっていた人が

‘この温泉はリウマチに絶対効く’と聞かされその温泉にり、

‘’ああ、治った‘と思い込んだら、痛みがスーと消え、二度と

痛まなくなったという話があります。

病気が治ったのですから、明らかに遺伝子が働いたとみる

わけです。“ 

 

本当に信念とともに治る、できる、完成する、とプラスの方向

に念が集中すると、それが良い遺伝子をオンにする影響力を

持つという。

心の遺伝子に対する影響力は村上氏も力説している。

少々長いが、本文から引用させていただきたい。

 

“発病を左右するのは心の持ち方だ。

私たちは人を病気にさせる遺伝子を抱えています。

たとえば、癌遺伝子というのがあるわけですが、一方で癌の抑制

遺伝子も見つかっています。

癌の遺伝子があってもまた抑制遺伝子があって、これでバランス

を保っている。

大切なのはバランスです。

 

体の中で起きている変化は、私たちにはとてもすべてをたどれません

がたとえば、癌遺伝子は見えないところで、オンになって癌細胞を

つくり始めているかもしれないのです。

すると、それを抑制したり消去したりする遺伝子が働いて、発病

させない状態を保っている。

このバランスがとれた状態で、大きくバランスが崩れた時に、

支えきれなくなって、病気の加速度的な進行がはじまるわけです。

今まではそのきっかけを与えるものが、遺伝外情報と考えられて

いた。

環境遺伝子などがそれですが、この場合の環境因子というのは、

食生活とかタバコ、水、食品に含まれる化学物質などで、これら

が危険だといわれてきました。

 確かに危険がないとはいえませんが、遺伝子研究で、かなりはっきり

見えたことの一つは‘環境因子の影響は個人差が大きい’という

ことです。

これは遺伝子が、一人ひとり違うことが、大きくかかわっている

と考えられます。

前にも述べたように、たばこを一本も吸わなくても肺がんになる

というのは、やはり、肺がんを促進するような遺伝子を内部に

抱えていたためだと思うのです。

そういう要因には環境因子が加わる、物理的な環境因子は誰にも

同様に降りかかってますが、内部要因との合体でそれが加速される、

詳しい仕組みはよくわかりませんが、そういうかたちで病気になる

例がたくさんあると思うのです。

その場合に悪い遺伝子にブレーキをかけ、良い遺伝子を活性化

する方法として、どんな境遇や、条件を抱えた人にもできることと

いえば、心の持ち方しかありません

しかも心の持ち方はよくも悪くも大きな影響を及ぼすらしい。

‘病は気から’と昔からいわれてきましたが、体と心というのは、

従来考えられていた以上に、相互作用があるということを示す

状況証拠がたくさん出てきているのです。“ 

 ”大きな精神ショックによって、ある遺伝子がオンになり、何十年

もかけて徐々に行うはずの白髪化という老化現象一気に

成し遂げてしまう。

たとえば、こういう能力を持つ遺伝子を良い方向に発揮させれば、

すごいことができるはずです。“

“良い遺伝子をオンにするには、プラス発想が一番といえます。

20年前にこんなことを言ったら、‘科学者がなんと根拠のない

妄言を’ と言われたに違いありませんが、今では科学者もこういう

考え方をする人が植えてきています。

 

もともと科学は絶対的な真理ではなく条件的真理なのです。

定の条件のもとで、‘こういうことが起きる’ということを、論理的

に説明できるのが、科学なのです。”

 “現代の科学的手法では、私たちの望むような病気の撲滅は難しい

のです。

その理由の一つは心の問題を別にして考えているからで心の働き

というものをもっと研究する必要があると思います。” (以上引用)

 

現代の科学的手法それは、心の問題を別にして考えている方法、

そしてそれでは、私たちが望む’芯からの病気を癒す’ことにつながらない

こと、を村上氏は示唆する。

今、本当に今必要なのは、心と体の目に見えない有機的な繋がりを

解明して、治療にあたることなのだが、村上氏の述べるように、

病院の現代西洋医学では、まだそこまで、なかなか手が回らない

いうのが、実情なのだ。

が、ご心配なかれ、村上氏の研究理論からいえば、私たちが、眠れる

善い遺伝子のスイッチをONにすれば、体の機能はバランスを

取り戻し、癌細胞ですら、撲滅してしまうことも可能だと言う。

 遺伝子のスイッチをONにするかOFFにするかは、私たちの心持

次第といえそうだ。

 

 

引用箇所出典) 

~サンマーク文庫 “生命(いのち)の暗号”①巻・②巻  サンマーク出版 2009年

村上和雄

1936年生まれ 

筑波大学名誉教授。

78年 筑波大学応用生物学化学系教授になり、遺伝子の研究に

取り組む。

83年 高血圧の黒幕である酵素“レニン”の遺伝子解読に成功。

先端学際領域研究長を94年より務めた。

96年 日本学士院賞受賞。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遺伝子とスピリチュアリティ ~私たちはどんどん変れる存在 (3)

2019年11月18日 | 健康のための心の波動

村上氏いう”Something Great” とは?~いわゆる神の総称?~  

2019 11/18

 

前置き) 

この”遺伝子とスピリチュアリティ”の連載は今日で(3)回目。 

かなり以前、今年の7月3日に、(2)を発表したが、ふらふら

話題が脱線したため、随分と間が抜けた今回の投稿になった。

前回は 遺伝子分野において、世界的業績を残した村上博士の

考える“魂”、村上氏が畏怖感とともに認める、遺伝子の不可思議

な力、いわゆる、”サムシング・グレート”について少し触れた。

今日は、この、サムシング・グレートについて、もう少し深く

みてみたい。

その辺りを、著書から少し抜粋してみると・・・

 

“ヒトの遺伝情報を読んでいて、不思議な気持ちにさせられること

が少なくありません。

これだけ精巧な生命の設計図をいったい、だれがどのように

して書いたのか。

もし、何の目的もなく自然に出来上がったのだとしたら、これだけ意味

のある情報にはなりえない。

まさに奇跡というしかなく、人間業をはるかに超えている。

そうなると、どうしても人間を超えた存在を想定しないわけには

いかない。

そういう存在を、私は‘偉大なる何者か’という意味で、10年くらい

前から、サムシング・グレートと呼んできました。”(引用以上)

人間を超えた偉大なる存在、それを人は神といい、全能者といい、

宇宙の意志と呼び、創造主と呼ぶのだろう。

村上氏は概念ではなく、この超越した人間智を超えた存在と、

遺伝子の研究を深めていく過程で向かい合っていた。

具体的には、村上氏の次の言葉がそれを示しているだろう。(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は触れればふれるほど、すごいと感じてしま

います。

目に見えない小さな細胞。

その中の核という部分に収められている遺伝子には、たった4つの

化学の文字の組み合わせで表される、30億もの膨大な情報が書か

れている。

その文字もA と T、C と Gというふうに、きれいに対を

なしている。

この情報によって私たちは生かされているのです。 

しかも人間だけではない。

地球上に存在するあらゆる生き物―カビなどの微生物から植物、

動物、人間まで含めると、少なく見積もっても2百万種、多く

見積もると2千万種といわれているーこれらすべてが同じ遺伝子

暗号によって生かされている。

こんなことがあっていいものかー。

しかし現実にあるのですから、否定のしようもありません。

そうなると、サムシング・グレートのような存在を想定しないわけ

にはいかなくなります。”(以上)

 

遺伝子暗号によって生かされている~という言葉は、遺伝子そのもの

を漠然としか理解していなかった私にとってはすぐにピンとくる

ものではなかった。

が、ここで村上氏が言いたいことは、氏の言葉をそのまま借りれば、

“私たちの大本には、何か不思議な力が働いていて、私たちは生か

されている、という気持ちを忘れてはいけないのです。

いくら自分で‘生きるぞ’と気力を振り絞っても、遺伝子の働きが

止まれば、私たちは一分、一秒たりとも生きてはいられません。 

その私たちが百年前後も生きられるのは、大自然から計り知れない、

贈り物をいただいているからなのです。“ となるだろう。

 

少し根本に戻って、遺伝子の働きとは何か少しまとめてみたい。

遺伝子の働きが止まれば、私たちは一秒たりとも生きてはいられない

と村上氏が言うのは、一体なぜなのだろか?

 

通常、遺伝子と聞くと、DNA、つまり親から子供へ受け継がれて

いく資質を指しているように思う。

遺伝によって、自分の持つ情報と同じものを子供に伝えていく。

私は、村上博士の著書を読むまで、その程度しか遺伝子の働きを

理解していなかった。

自分のコピーを創る’ という働きは、子供に受け継がれる資質だけ

でなく、自分自身の身体にも適応できる。

つまり、これが自分の身体内で働いているときは、‘細胞の再生産’

で新陳代謝を促す。

 

さらに、遺伝子は、次のように、タンパク質をつくる能力がある。 

①  遺伝子には暗号が4つの字によって記されているが、それによって

タンパク質がつくられる。

それは体の構成要素の一つであると同時に水とともに最も大切な

要素といえる。

なぜなら、体の中で起こる様々な化学反応に必要な、酵素やホルモン

などの材料になるからである。

そのほかにも遺伝子 の大切な働き、といえば、次のような特色的

働きだ。

 

②  自然治癒力は遺伝子が命令して発動すると考えられる。

体の中には本来そのようなプログラムが備わっていて、遺伝子がオン

になれば自然治癒がなされる。

 

③  頭でいろいろ指令が出されていると考えられているが、実際は

その前に遺伝子が指令を出していることがわかった。

脳で実際に働いているのは、細胞や細胞間のネットワークであり、

細胞の働きは、遺伝子の指令によっている。

つまり脳細胞が持つ情報によって、脳の働きがなされるのである。

遺伝子の基本的理解のために、次のことも補足させていただきたい。

 

①  遺伝子な細胞の核に存在し、人間には約60兆個の細胞から

なりたっている。

②  遺伝子には‘働け’とか‘今は働くな’とか、その活動のスイッチが

オンになるときオフになるときがあり、遺伝子そのものがその選択

をしている。

③  遺伝子の情報はATCGという4つの文字に表される物質(塩基)

で表されていて、30億個の莫大な情報が含まれている。

④  身体に起こることはすべて遺伝子に書かれている情報に基づく

 

ここまで遺伝子の基本的知識を入れて、再度、村上氏の先のコメント

を振り返ってみたい。(以下引用)


“実際に遺伝子の世界は触れればふれるほど、すごいと感じてしまい

ます。

目に見えない小さな細胞。 

その中の核という部分にめられている遺伝子には、たった4つの化学

の文字の組み合わせで表される30億もの膨大な情報が書かれている。

その文字もAとT、CとGというふうに、きれいに対をなしている。

この情報によって私たちは生かされているのです。”(以上)

そしてさらに大切なこと。

それは、村上氏の研究から、私たちはもっともっと、変われる、進歩

できる、夢を実現できる可能性がある、ということがわかってきた

ことだ。

身体の起こることのすべては遺伝子に情報として記されていると先

に述べた。

つまり、身体が行動すること、頭が思考することを含めて、もっと

もっと大きな可能性があるのにもかかわらず、私たちはそれを封じ

込めてしまっているという。

膨大な情報を私たちは潜在的に秘めている遺伝子をもちながら、

ほとんどがオフ状態だと村上氏は言うのだ。 

実現が可能であるにもかかわらず、自らそれを、せき止めているのだ。

 

“頭で考えて不可能と思えることも、実現可能だ”と、博士は言う。 

頭で考えられることは、実際、実現可能なことなのだと。

そして、“こうあってほしいと、私たちが考えることは、ほぼ実現

できる範囲にある”とも、遺伝子の研究の結論として村上氏は断言

している。 

次回はこの未知の能力を開ける方法をテーマとしたい。

 

 

 

 

引用箇所出典) 

~サンマーク文庫“生命(いのち)の暗号”、

①巻と②巻  サンマーク出版 2009年

 

* 村上和雄

1936年生まれ 

筑波大学名誉教授。

78年 筑波大学応用生物学化学系教授になり、

遺伝子の研究に取り組む。

83年 高血圧の黒幕である酵素“レニン”の遺伝子解読に成功。

先端学際領域研究長を94年より務めた。

96年 日本学士院賞受賞。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の必要なものはすでに自分のものとなる(なっている)~という自信

2019年11月11日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

 

祈り と 現実                   2019年11月11日

**************************************

前置き)

次には、村上博士の遺伝子とspirituality の続編を投稿する予定

でしたが、ちょっと、ここでまた、つまずきたくなりました。

先ほど、次の言葉に出会ったからです。  

少し、それについて一考いたしました。

また、”追記”を、今日、つまり、この記事投稿の翌日、

11月12日朝に後半に付け加えました。

 *******************************

 ”故に、心配、不安、不信を以てではなく、自分の必要なものは、

すでに自分のものとなっていると知り歓び、晴れ晴れとした

感謝の心を以て 己自らの魂深く沈着することです。”

 

自分の必要なものは、すでに自分のものとなっていると”・・・・・・・・・・

このフレーズを読んで、心の目が覚めた。 

私の心の陰に潜む “満たされない” 空虚な感情に蓋をしてくれた。

“あたりまえのこと”の繰り返しが毎日のルーティーン。  

次第に、感動が薄れ、惰性が生まれがち。

惰性が霧のように、毎日の日課の中に漂い始めると、“今” 

が“ぼーっとかすむ”ような、うつろな感覚になってくる。

 

ところで、一人で時間を過ごすことが得意な人と、

そうでない人がいるようだ。

一人でいても、何かすることを次々と見つけられる人は、

退屈がない。 

次々と見つけられるためには、生き生きとしているだけの

エネルギーと好奇心が必要だ。

 

生き生きさが次第に薄れて、それも、“当たり前のこと”に

なってきたら、このフレーズを想いだせばよいと思った。

“自分に必要なものは、すでに自分のものになっている”~

一人で時間を過ごすことが不得意な人は、自分と向かい

合うことが苦手なのかもしれない。 

さびしがり屋さんかもしれない。 

“自分に必要なものは、すでに自分のものになっている” 

~というフレーズがそういう人たちにとって、

どう効果的か定かではないけど、少なくても、”他者”

に補ってもらうより”自分の中にすべてある”

という事実に気がつくきっかけになるかもしれない。

 

この言葉の中には、”人と比べることもない”、

”他人と自分が必要なものは違う” というニュアンスがある。

 

”あの人にはxxがあってうらやましい”~と思う必要はない。 

xxは、あの人には必要だろうが、私には本来必

要ないものかもしれない。

その代わりに、あの人が持っていない##が自分には

あるはずだから。

 

周りを見回してみよう。 

物質だけではなくて、友人や知人、知識や信仰、家族や親友、

はまっている趣味やお稽古事、そしてその先生、

よく考えてみれば、自分の周りに存在してくれていると

いうこと自体が、なんだか不思議だ。

 

“縁”があったから、とよく使っている言葉 。 

“縁” があったから その人も、この人も、彼も彼女も、

ペットも、服も食べ物も、住まいも、仕事も、

自分の世界の境界線の中に入ってきた。

“自分に必要なものは、すでに自分のものになっている” のだ。

逆に言ったらどうだろう? 

“自分のものになっているものは、自分に必要なものだ”ということ?

 

“自分のものになっている” というのは、英語でいう

ところの、That is mine のmineではなく、なんというか、

もっと、大らかに、“自分の世界を構成しているもの” 

として私は、受け止める。

自分の世界の中で、“関わり合い”を持っている、ともいえるだろう。

 

とすれば、目に見えるものだけでにあてはまるわけではないだろう。

目に見えない、“自分と関わり合いのあるもの”、今の環境や、仕事、

健康なども範疇に入るだろう。

 

いや、もっと、単純にこの言葉を味わいたい。

“自分に、必要なものはすでに自分のものになっている”、

“当たり前” であったと思っていたものが、本当は、

“与えられている” ものかもしれない。

人の巡り合いも偶然が重なって可能になる、とすれば、

“与えられた”ものといえるし、”健康で当たり前”が、 

本当は、“当たり前” と呼ぶのには、とても貴重

なものかもしれない。

 

純粋なるがゆえに若くして命を絶つ人がいれば、

老いて孤独から命を絶つ人もいる。

“自分に必要なものすでに自分のものになっている”、

と、遠目から、観察できたら、もしかしたら、

希望の片鱗がみえた、かも、しれない。

 

“命”こそ、まさに、“自分のものになっている” 

ものの中で 最大級の価値あるものだろう。

“自分のものになっている” といっても、自分で

創ったものでない以上、”お借りしているもの” 

かもしれない

そんな謙虚さとともに、かなり遠目から失望した

自分を観察すればするほど、”命”=生きること~

は飽きることなく興味がわいてくる代物かもしれない。

“自分に必要なものはすでに自分のものになっている。” 

この言葉の真意を、飲み込むことができたら、もっと、

地に足をつけた生き方と分別と満足感が得れる

ような気がしてきた。

同時に、どんな時でも、”まんざら人生悪くない” 

という希望も、湧いてきそうな気がした。

 

 

翌日に追記]ーーー 11月12日

 

朝、イヌの散歩から帰ってきたばかりです。

散歩中、昨日投稿したこの記事の内容を

思い返していました。

 

“自分に必要なものはすでに自分のものになっている。” 

という言葉。 

この言葉の背景は、”祈りの本質” についてインドの

賢者が語った言葉の一句です。

つまり、”今、自分に必要ばものは、与えられている”

と言う事実は勿論のこと、未来に与えられるであろう

ことも、ここでは予測されているのでしょう。

 

’祈り’の中で願う事柄、はすでに、必要なことなら、

もうあなたのものになってこれから現実に

顕れますよ~ということでもあります。

昨日の記事の終わり方をみると、自分に

必要なものはすでに自分のものになっている の句は、

ストイックな禁欲主義者の信条に聞こえがちですが、

そうではない。 

もし、何か欲するモノがあれば、欲しいのです~と祈ればよい。 

そして、その時、すでに与えられている~という信念で、

祈ることが大切というのが 本来の意味なのです。

私自身、その意味を味わって、今朝から、”与えられて

いるものに対する神経”を過敏にして、”恵まれている”

ことに心の目を見開いて、謙虚にでも、勇気をもって、

今日一日を過ごしていきたいと思いました。

皆様にとっても、善き日でありますように。

 

スダ

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする