自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

インドのヨギが教えるキリスト教に見る超越意識

2020年04月27日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

ヨガの真髄とつながる、超越意識

**************************************2020 4月27日

 

キリスト教の中でいう、’キリスト意識’とは?

私は、私たちの誰でもが持っている超越意識が つながる対象である、

”神性意識”にほかならないと理解している。

私がそう単純に定義する理由は、印度のベーダ哲学fで説く ”万教帰一’論 

の中で 人間の最終ゴールは’輪廻”から外れて、”神との合一”にあるという

考え方が、すべての宗教の存在目的だと思うからだ。

 

‘キリスト意識’は、言葉を替えれば、ベーダでいうところの‘アートマ意識’

に匹敵する。

仏教では’仏性’、神道では、’神性’、いずれも大覚(たいかく)したあと、

悟ったあと、禊(みそぎ)で清めぬいたあと、顕れる、人間の尊い’本性’と

いえるだろう。

 

私のヨガの師である、パラマハンサ ヨガナンダ師はアメリカにヒマラヤの

ババジの要請を受けて、ベーダの真理、ヨギになる(神と一体となる]道を

説くためにアメリカへ渡った。

そこで、多くのキリスト教文化を背景にした、西洋の求道者たちに‘ヨガ’の講義

をされている。

少しご紹介したい。

 

The essence of Truth – the Sanatana Dharma, or eternal principles of 

righteousness that uphold man and the universe – was given to the world 

thousands of years before the Christian era, 

and preserved in India with a spiritual vitality that has made the quest for 

God the be-all and end-all of life and not an armchair diversion.

 

要約をさせていただく。 

永遠の正義の法則、真理の真髄は、キリスト教歴のはるか数千年前に世界に

与えられた。その教えはインドにおいてスピリチュアルな力を秘めたまま

保持され、すべてのすべて、命の最終帰結場所である神への探究を、机上の

空論ではなく実質的に形作っていった。(引用終わり)

 

こうしてさまざまな宗教がヴェーダ哲学が集大成を迎えた後、神への憧憬、

真理への探究の芽生えとともにその後発生した。

ヨガナンダ師は、様々な善き教え(宗教)の同義性を “The Universal Science of 

Religion”と呼び、次のように説明している。

 

“The Science of Religion identifies the universal truths common to all – the

 basis of religion – and teaches how by their practical application persons can 

build their lives according to the Divine Plan.

 

Indian’s teaching of Raja Yoga, the ‘royal’ science of the soul, supersedes the 

orthodoxy of religion by setting forth systematically the practice of those methods 

that are universally necessary for the perfection of every individual, regardless

 of race or creed.”

 

意訳をすれば、”宗教の基礎にある、実際的な宗教的生き方の示唆は

すべての善き教えの真理に共通していて、これが’宗教的科学’と

いうものだ。  

インドに伝わるラジャヨガは魂の’王道’を説くが、これは人種や信条

などにかかわらず、総ての人たちが人格の完成を目指すに当たり、

オーソドックスな宗教に代わるものだろう。”(引用終わり)

 

オーソドックスな宗教、たとえば、キリスト教も、ヴェーダ哲学も

その最終目的は同じところにあり、キリスト教信者のために 

ヨガナンダ師は、わかりやすくこう説明している。

 

“We are children of God, made in His image,. Is not that the message of Christ?”

“Jesus the Christ is an excellent model for both East and West to follow, God’s stamp, 

‘son of God,’ is hidden in every soul.”

要約]私たちは皆神の子であり、神の形の似姿として創造された、

これはキリストのメッセージではないですか? 

キリストが 西洋東洋の彼の信奉者の秀逸なる神の似姿としての

モデルであるとするなら、’神の子’というのは、すべての人の魂の中

に隠れているのです。”(引用終わり)

 

ところで、’超越意識’は’現在意識’より深く、’潜在意識’の次元を

超越した意識、であり、この意識が聖なる創造的意識につながる~

ということを先回のブログまで注目してきた。

超越意識は、宇宙を動かしている意思につながることができると

すれば、宇宙意識の一部であるといえそうだ。 

宇宙意識は、宇宙のすべての星、人の臓器、生命を持つもの

持たぬもの、無機質な物質にいたるまですべてに存在して、

量子学的レベルの波動エネルギーで ‘生かそう’ ‘愛そう’ ‘創造しよう’

と している。

それも、常に間断なく。 

休むことなく、古き不必要なものを棄て新しき細胞に替えて、

新たに、生産しようとする意識でもある。

 

この宇宙意識が、自然治癒力を動かしている。

人は生まれたときからこれにつながっている。 

たとえば、赤子が生まれてすぐ母親の乳を目の見えず、判断や認識が

できない脳状態で、教えられずして飲むことができるのはまさに、

‘大自然の智慧’だろう.

この意識は誰もが平等に持っている意識だ。 ヨガナンダ師は

それを次のように言っている

 Man’s true nature is the soul, a ray of Spirit. ~

人間の真の資質は魂に見られ、

それは聖霊からの一筋の光線のようなものだ。

 As God is ever-existing, ever-conscious, ever-new Bliss, so the soul, by encasement 

in the body, is individualized ever-existing, ever-conscious, ever-new Bliss.”

~神は永劫の存在、時の無い意識、常に新しい至福、

だからそれが人体の中に入っている人の魂には 個人的に永遠の

存在として、時の無い意識として、新鮮な至福として感じられる 

(引用終わり)

 今までこのブログの最近のシリーズで見てきたように、私たちの

意識は三つあり、それぞれが肉体と精神、スピリチュアルな特性

と関係してきているが、ヨガナンダ師は具体的に、

①現在意識は“physical body”~肉体 と

②潜在意識は”astral body”~幽体 と、

③超越意識は”causal body”~霊体(この場合は神体的本質を指している)、

と直結していると言っている。

 

その三つが合わせあって、一つの人間の統一性ある複合体が出来上がる。

そしてそれぞれの意識が掴む知恵は、肉体の知恵、幽体的知恵、

そして、純粋で全体性を把握できる,いわゆる、‘般若の智慧’であり、

最後の智慧が神性から来る智慧だと区別される。

ヨガナンダ師は興味ある言葉でこれを次のように説明している。 

“Maya or avidya cab never be destroyed through intellectual conviction 

or analysis,but solely through attaining the interior state of nirbikalpa Samadhi.”

意味は、

”マーヤーという二次元にある迷いは、頭で考えた論理や分析で覆すこと

は不可能だ。

それを可能とするのは、心の奥にある、ニルピカルパ サマーディ

(スダ注:深い瞑想による悟りの境地)を通してだけだ。” 

(引用終わり)

 

Mayaというのは、いわゆる幻影の三次元の感覚でとらえる世界、

仏教的に言えば、顛倒妄想の世界だ。 

あるものを無いと想い、無いものを有ると信じて執着し、苦しみや

葛藤が生まれる世界。 

 

その世界を打ち破る知恵は、肉体や幽体の知恵ではない。 

attaining the interior state of nirbikalpa Samadhi. と呼ばれる、

内奥の超越意識がこれをつかむ、自分の神性と宇宙的永遠的意識(神)

と一致した感性によって、得られる 智慧である。 

これが悟りを開くときに、一番大切な智慧ということになる。 

悟りを開いた人は、ほんの一瞬のひらめきといえども、この

nirbikalpa Samadhiを体験して、理屈を超えて、小さな自分が

大我を発見した‘体験’を持っている。

 そして、この大我意識こそが、キリスト意識であると,ヨガナンダ師は

次のように説く。

 

The ultimate truths of heaven and the kingdom of God, the reality that lies 

behind sensory perception and beyond the cogitations of the rationalizing mind, 

can only be grasped by intuition – awakening the intuitive knowing, the pure 

comprehension, or the soul.”

 

大訳]天を貫く真理、神の王国は実在しているが、感覚で捉えたり、

合理的に考える心を超越したところにある。

それは魂の純粋な理解、直観的合点により掴めえるものだ。(引用終わり)


“Miracles of wisdom to enlighten the mind are superior to miracles of 

physical healing, and the subjugation of nature; and the even greater 

miracle is the healing of the root-cause of every form of sufferings; 

delusive ignorance that obscures the unity of man’s soul and God.

That primordial forgetfulness is vanquished only by Self-realization, 

through the intuitive power 

by which the soul directly apprehends its own nature as individualized 

Spirit and perceives Spirit as the essence of everything.

 

大訳) この智慧の起こす奇跡は、肉体的癒しの奇跡よりはるかに

すぐれ心を照らすものだ。

すべての苦しみの根本、つまり、魂と神とを結び付けている絆に

無頓着である’無知’、を治すのはそれ以上の奇跡だ。 

そのためには・・生きとし生けるものすべてのエッセンスが 

聖霊であること、自分の魂(本質)が聖霊であること、この二つを

直観的に知ることである。(引用終わり)

 

O soul, you are not the body; why not remember always that you are the 

Spirit of God?

大訳) ああ、我が魂よ、そは、肉体にあらず、聖霊、つまり、

神の本質そのものであるということをなぜ、常に心にとどめ置けないものか?

(引用終わり)

**********

この考え方はヨガナンダ師の独自の考え方ではない、”本当の事”だから、

多くの賢人たちは同様のことを,次代が変わってもいろいろの言葉や

宗教の中で何度も何度も語る。

 

次回は、生粋のキリスト教科学の創始者が、ヨガナンダ師の考え方を

現実に生かし、多くの人を癒した事実や、その内容を、見てみたい。

 

 

引用箇所:

” The Yoga of Jesus - Behold, The Kingdom of God is Within You." 

by Paramahannsa  Yoganannda ,

2009 , Self-realization Fellowship

 

 

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超越意識を獲得するために

2020年04月17日 | 健康のための心の波動

”本当の自分”を知ったとき、病はこわくなくなる 2020 4/17

***********************************************************************

このシリーズは今日で最後になりそうです。 

超越意識をテーマに、そして、今日はどうしたらその意識と

結びついたと言えるのか?

を考えてみたいと思います

思いつくままアトランダムにこんな風にまとめてみました。

                                                                                                                                                                             1.超越意識と無縁なもの

思い込み、コントロール欲求、 評価、 ジャッジメント、執着、知性、

恐れ、痛み、敵意思い出、病気金銭問題人間関係の確執、 自責の念、 

被害者妄想、 

思考、 頑固さ、 こだわり停滞、 破壊、 暴力、 罪悪感、 

優越感(劣等感)、 宗教儀式、 絶望、 死

 

これだけだと、わかりずらいので、少し言葉をたしてみます。

コントロール欲求は、誰にでも多かれ少なかれあります。

それは、自分の都合の良いように回りが動いてほしいという

期待や甘えを背景に、会社の上下関係組織、家族、ペット

との関係まで範囲は広く、具体的には、相手に

自分の要求を呑んで動いてもらいたいという欲求です。

 

一方、”超越意識”は相手にも自分にも ”自由" な 

”選択余地”を持たせます。

だから、この欲求が強いほど、超越意識と離れます。

 

評価ジャッジメントは、普通に会話の中で 

”あれは~よね。 ~さんが間違っていると思う。 

~さんはこういう人だから。”  などと知らずの内に、

誰かの評価をしているときにがあるものです。

しかし、その基準は、あくまで、”話している人の価値観”

判断されているに過ぎないものです。

だから、その方向性は公平を趣旨としている超越意識

とは離れていくことになります。

 

知性 というのは、思考 と似ているのですが、現代

ほどある意味”知性偏重”の時代はないかもしれません。

知性が高い人は往々にして、複雑思考をしながら分析をして 

行動をするものです。

たとえば、”~だから、今はこれをするべきで、こうしたら、

ああなるから、このタイミングが必要だ”とか・・頭でよ~く

考え、石橋を渡りながら行動する人が多いようです。

その結果、矛盾しているようですが、”超越意識”の

インスピレーションを受ける障りになっている場合があります。

賢者はそうした傾向を”思考便秘”と呼びます。

思考便秘性の特徴は、頭がとても回転早く、いろいろと

理論的合理的に考えて行くうちに、一番適切な動きが

取れなくなってしまうのも、知性の裏ワザかも

しれません。

 

思い出 は良くても悪くても、過去の想念(潜在意識)

に押された烙印です。

これが原因で思い込みやらトラウマなどが発生して、

執着や葛藤を産む場合が多々あるようです。

 

優越感や劣等感、これは双方裏腹に位置していて、

優越感を感じる人ほど、同等の劣等感を感じるものみたいです。

というのも、自分の中に、’”定規’”があり、誰かと比べ、

優れていれば’優越感’になり、逆の場合は、’劣等感’となる

からです。  

これは小さい我、の範疇で、この’小我’のせいで、超越意識

とは離れていきます。

 

宗教儀式が、超越意識と無縁だというのは、逆説的に

聞こえるかもしれません。 

宗教儀式は’形’が大切ですから、’儀式’の型を完璧に取得

すれば、儀式は成り立ちます。

儀式を行っている人たちの心がどの方向に向いているか、

何を考えているかは、誰にも外からはわからないかもしれません。 

もしかしたら、儀式の最中、急に空腹感を感じて’ 

今夜は何を食べよう?’とふっと思ってしまっても、型どおり

に儀式が進行していけば問題ないわけです。

儀式というのは、往々にして’心’とは離れていることもある

ということでしょう。

 

2.超越意識と有縁なもの

では、何が超越意識に直接関係ある、状態なのでしょう?

(1)であげた事項と反対のことです。

アトランダムにあげてみます。

 

連帯感、恵み、与えることができる喜び、 創造、自分自身への愛、

宇宙意識、大自然意識、すべての智慧 などと呼ばれる

大いなる意識(大我意識)

自然の流れ、 完璧なタイミング、 統合された自分、 

光と喜び、 命の源泉、 至福感

 

連帯感 というのは、少し説明がいります。 

知らない人に対して、大自然に対して、大いなる生命に対して、

自分が繋がっている~という意識です。

これは大いなる安堵感にもなります。 

なぜなら、自分だけの力で物事が動くのではなく、大きな意思と

いうか、愛というかそういう壮大な精神が自分の味方を

してくれている~と思える意識でもあるからです。

この心持は頭で考えても感じなくては意味がないし、

それを感じるためには、それぞれの人がそれぞれ違った

方法で、そう気がつく転機と、そう頭でわかっていても現実に

ストンと落ちるきっかけが必要でしょう。

 

この連帯感が、超越意識と自分が一体であるという、

言葉ではない納得感をもたらしてくれます。

 

’自分自身への愛’ という意味は、自分を正しく愛すると

いう意味です。

まず、自分がどういう要素で成り立っているのか? 

自分への理解が必要でしょう。

このシリーズで順追ってみてきたように、自分と

一口にいっても、いろいろな意識パーツからできています。

まず、’自分’という主体性意識を持つ、今の自分=現在意識’

生まれてから現在までのすべての体験と感情が詰まって

いる”潜在意識”の合併、そして、本来の自分である、

純粋で限りなく幸せな’”超越意識”。

 

そして、今現在の状態は、潜在意識’が造ってきたエネルギーに

相応することが現れているのだと解釈して、それを内面の眼

でみつめながら、さまざまな方法で’浄化’することができます。

そうして、こびりついた垢や歯垢のようなカスを、放下(ほか)

したとき、超越意識のパワーとすり替わるわけです。

 

つまり、今の自分が面している問題や幸せ度は、

潜在意識の作り上げている“習慣的想い” の表出

(ひょうしゅつ)に過ぎないと、冷静に見て、その習慣的想いの 

ヘドロのような執着物を棄てていく、それを浄化すると

いう言葉で表現しています。 

 

すると、’自分’という本来の透明なカップの中に 

もともと自分の本質である、フレッシュで元気な素

(もと)が、注ぎ込まれて行きます。

潜在意識の中には、すでに忘れ去っている”不運な体験”

などが 多かれ少なかれ、どんな人にも、いまだに、

捨てきれずに残っているものです。 

それを浄化するために、今世、生まれてきたといっても

過言でないかもしれない。

 

宇宙意識、大自然意識、すべての智慧 などと呼ばれる

大いなる意識(大我意識)とは超越意識の別名です。

この意識につながったとき、必用なことや人、物が、

完璧なタイミングで出現します。

たとえば、”羊羹が欲しい”と思っていたら、客人が

羊羹を持ってきてくれたり、何か参考書が欲しいと

思っていると、散歩中、古本屋の前にその本が陳列

されていたり、或る人のことがとても気になって

いると、電話をもらったり、逆に電話してお話し

した内容が、相手が対面している問題解決になって

喜ばれたりすると、タイミングがあったのだと実感します。 

 

これらの例はごく当たり前の生活の中のことですが、

もっと、大きな視点からたつと、これまで通過してきた

人生の階段の一段一段が、もしかしたら、絶妙なタイミングで

起こってきていたということもふり返ってわかる時が

ありました。

 

超越意識とは、自分の”本性”につながる意識でもあります。

そして自分の本性は、絵空事や遠いかなたにあるのではなく、

自分自身のすべてに滲透しているのです。 

この三つの意識は、聖なる自分として統合された自分、

になっていく過程で欠かせないものです。

光と喜び、 命の源泉、 至福感、この三つの言葉も

繋がっています。 

実際のところ、今まで書いてきたように、”光”が 

自分が放下した潜在意識の泥土やトラウマの後に、入って

きている~というワクワク感は正直、なかなかあるもの

ではありません。

が、それを求めて続け、何らかの形で浄化を続けている

うちに、或るひょんなとき何とも言えない、リラックス

喜びに満たされる瞬間があります。

その時、ああ、一人でいても、何をしていても、

どこにいても、こうした心持でいれれば、これこそ

至福感だと実感します。 

 

今の現在意識は、とても、うつろいやすく、目が

あちらこちらに向きやすく、集中することが簡単では

ないのですが、’命の源泉’、つまり、生命力と繋がって

いるということ、

それを忘れないようにと、ときどき、超越意識からの

声が聞こえることもあります。

つまり、今の意識、過去の意識、そして自分の内奥の

原点の意識、それらは皆三位一体の如く、それぞれの

働きをしながら、調和しながら、でも、”生きている”

実感を与えてくれる瞬間を感じるために、存在している

のだなあと思うのです。

 

以上

 

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体内と体外のシンクロニシティ―

2020年04月10日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方



シンクロニシティ―につながる意識   2020/4/10

*************************************************************************************私たちの身体の細胞の間には、中に光より速い伝達方式が

存在していることを先回お話しした。

そのために、 忙しくて食事をとれないときでも、体内では

体の機能の恒常性を保つ働きが,瞬時に行なわれている。 

食事をぬけば、当然、血糖値が下がる。 

すると、この細胞間の情報伝達手段を通じて、さまざまな

器官がその血糖値を正常に戻すために、働き始めるのだ。

例えば、ホルモンや分泌液、各臓器が瞬時に、血糖値を

正常に戻すプログラムを知っている。

それによって、体内に、シンクロニシティ―を起こして、

身体が健康に保たれる。

私たちの体は小宇宙と言われる。 体内の有機的繋がりを

可能にしている”何か”は、宇宙の有機的繋がりをも可能に

しているからだ。

 

宇宙にも、地球の生命たちにも、スケールの違いこそあるが、

”有機的繋がり”が存在している。

この宇宙的有機的繋がりを可能にしているのが、

“すべての知性”と呼ばれ、この”知性”の特徴は決して

“傷つけたり”“調和を乱したり”“ストレスなどの

負のエネルギーを与える”ことはあり得ない。

もしそのような負の影響を時には与え、時には与えないという

不安定な“知性”であったら、人体の恒常性(ホメオスターシス)

は保たれないし、とうに宇宙は分解破滅していたかもしれない。


つまり、この”すべての知性”は、執着も無く公平にすべてを

生かし、必用なものは“豊か”に与え、全体に、恒常的な“調和”

をもたらす、という特性を持つ。 

だから、人体や生物、そして宇宙全体の規則的動きの中に、

シンクロニシティ―が創りだされることが可能になる。

 

”すべての知性”、と呼ばれるこの”大いなる意思”は、

”スピリチュアルな知性”、とか”超越意識の知性”、とか

”量子レベルのエネルギー”と 呼ばれ、宗教的には

一言で”神”と呼ばれるエネルギー体でもある。

 

では最後に、このシリーズのテーマの答えをそろそろみてみたい。 

これまでの質問~つまり、

”どうしたら、私たちは幸せを維持できるか?” 

”豊かになれるのか?” 

”周囲と調和できるのか?”

実際、今まで考えてきた”すべての知性”と,どうかかわって

いけばいいのだろう?

 

その答え~意識が、この“超越意識の知性”と結びつこうと

すればよいとディーパック博士は言う。

結びつけばつくほど、”自分に一番適した幸福”があちらから

近づいてくるということだ。

どうやって?

 

物質 の本質はエネルギー体だ。 

どんなに強固なものでも,現代の物理学が定義するように

極細部は量子であり、量子は、或るときは質量をもち、

或るときは光と同様の波動のエネルギー体あるのだから。

そして、物質だけではなく、非物質なものも、結局は

エネルギー体が生みだしたものだ。

例えば、現象(環境)とか健康とか、人間関係とか、目に

見えない抽象的プロセス。

何の エネルギー体が生み出しているかと言えば、私たちの

意識、特に潜在意識や何千年もの間、だし続けられている

人類の大衆意識や常識、そうした、波動的エネルギーだ。

 

先に見たように”すべての知性”とか、”超越意識のエネルギー”が、 

対象を”生かし””生長”させ、”シンクロニシティ―をもたらす

性質を持つものとすれば、単純に私たちがそのエネルギー

同化すれば、類は類を呼ぶ、の方式で自然と自分の元に、

望むこと(人生のシンクロニシティ―)が訪れるということ

になる。

 

私たちが、その”すべての知性”と、同化すればするほど、

同じエネルギーを出すことで、できる。

その波長と同化することができていく。

私はその意識を“アートマ意識” と呼んできているが、

チョープラ博士は “魂のレベルで生きる”、つまり 

”スピリチュアルな知性”と同化することだと言っている。

 

ここで博士の言葉を引用すると、

“魂のレベルで生きられるようになれば、あなた自身の

もっともすぐれた光り輝く部分が、宇宙に存在する

あらゆるリズムと結びつき、奇跡を起こせるようになります。

恐れ、羨み、憎しみ、不安、ためらいといった気持ちも

消えていくでしょう。

魂のレベルで生きるということは、人間を物質的な

世界の出来事や結果に結びつけているエゴや精神の限界を

超えて、もっと深いところへ静かに潜っていくことです。


広大な海のなかには、激しく自己主張する個人的な

‘わたし’は存在していません。

波や潮の干満は存在していても、結局、そのすべては海です。 

私たち全員が人間の姿を借りた‘すべて’であるものの

‘ひとつ’のパターンなのです。

誰もがみな、スピリットなのです。“(引用終わり)

 

博士の、”誰もがみなスピリットなのです”~という言葉

について一言。 

日本語ではこのスピリットが誤解受けやすい言葉である

ことを承知している。 

オカルト的なニュアンスを感じる人もいるだろう。

なので、最後にこの”スピリット”の意味合いを少し

はっきりとさせたい。

これも博士の言葉から引用する。

 

“‘すべて’である魂は普遍的であり、経験が行動に

影響を及ぼすことはなく、純粋で永遠不滅のスピリット

と結ばれています。”

 

“人生がどれほど混乱に満ちていようと、‘すべて’

である魂は普遍的で、純粋な可能性

をいくらでも与えてくれます。”

 

簡単に言えば、総てである魂こそが、つながっている

その本体を“純粋で永遠不滅のスピリット”と博士は

定義している。

つまり、自分の持つこの純粋なる魂、つまりアートマ

を自覚することで、その活用方法や場所は,おのずから

明らかになり、運命が変わってくるということに

なるのだろう。

身体の中にシンクロニシティ―が常時起きているの

と同じように、純粋な魂意識に近づいたとき、人生の

中にも同様のシンクロニシティ―が起きてくるということになる。

 

*1~引用部分)

“ゆだねるということ” 

ディーパック。チョープラ 著、住友進訳 

サンマーク出版 (2007年)

 

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心療内科以外にも適応する法則

2020年04月03日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

超越意識につながれば病も癒えるし、病にかからない   2020・4・3

************************************************************

 

Deepak Chopra( 医学)博士の言う、“超越意識と結びつくことで願いをかなえる”

ことが可能になるということについて先回から考えている。

今日はその続きから。

 

以前、夏木静子史の3年間にわたる体の痛みにさいなまされた病の原因が、

潜在意識に合ったことをご紹介した。

一方、チョープラ博士は、潜在意識が原因で病気になっても、そうでなくても、

超越意識で電子的レベルのもっとも繊細で究極のエネルギー状態で”自分を

超えた智慧”に結びついたとき健康体になると、解く。

なぜなら、そうなったときに、身体の中のシンクロニシティ―が起こるからである。

 

シンクロニシティ―とは聞きなれない言葉だが、言い換えれば、”順調にすべての

細胞の活動において情報交換が可能になり、それぞれの働きが最も効率的に

行われる”ということだ。

それが可能になったときが一番健康的でいられると博士は言う。(*1)

 

“健康な身体ではこのシンクロニシティ―が寸分の狂いもなく調整されています

が、病気になると、リズムの一つに乱れが生じてきます。

その最大の原因がストレスです。 

敵意や不安などのストレスが体内の‘すべて’である結びつきを破壊すると、身体

のバランスは崩れてしまいます。“(引用終わり)

 

夏木氏の心療内科の医師が診断を下したように、“夏木氏の病気は典型的な

心身症です。”という言葉と、

“仕事のストレスが積もり積もってそうした症状を見せるに至った”と夏木氏自身で

あとで自己分析しているが、それも、チョープラ博士の言葉といささかも矛盾して

いない。

 

つまり、身体のシンクロニシティ―が崩れる大いなる原因は、広い意味でのストレスだ。 

博士は“敵意”や“不安”などのストレス、という言い方をしているが、ほかにもストレスの

原因は沢山ある。

 

博士はこういう。

“心臓の電磁場を乱す感情はたくさんありますが、その最大のものは怒りと敵意です。

”(引用終わり)

 

怒り というほど大げさでなくても、”腹が立つ”という言葉は意外と使う。

敵意という言葉も大げさだが、相手に腹立たしさや嫉妬を覚えると、自然と’敵意’

めいた感覚がでてくる。

 

怒りと敵意は、相互関係がありそうだし、付け加えるのなら、“恐怖”も大きなストレス

の原因となっているようだ。 

世界中、得体のしれない’コロナヴィールス’が人々の恐怖感を毎日増幅 させていく。

たぶん、発表されている数よりはるかに多い人たちがすでに菌を持っていても不思議

ではない。

連日のマスコミのコロナ報道で、テレビをつけるたびに、言い知れぬ不安感が日本中

を覆い、子供から大人まで、ストレスが日々重なってきているのは否めない。

 

ストレスが加わり、体内のリズムが狂ってくる。 リズムが狂うということは、体全体の調和

と働きの 相互関係が鈍くなる。

すると、どうなるか?

 

チョープラ博士の言葉を続けたい。

“体内のシンクロニシティ―が崩れてしまうと、身体の各部分は自分勝手に振る舞い

始めます。

免疫システムが狂い、癌や感染症にかかりやすくなり、老化も進んでいきます。”

(引用終わり)

 

コロナヴィールスは一種の疫病であるが、感染症でもある。

これにかかっても重症化する人、軽症でいる人、普通に生活できている人、命を

落とす人、さまざまだ。

何が異なるか? 

異なるとしたら、このヴィールスによって、体のシンクロニシティ―が、どれだけ影響を

受けるかその相違だろう。 

そして、持病が無い人ほど、栄養状態が善い人ほど、若い人ほど、そうした、影響が

少なくすむと当初は言われていたようだが、このところ、40歳以下の若い人たちや

乳児や子供たちにも影響を及ぼしている。

 

さらに、同条件のもとなら、ストレスの少ない人、心が平穏な人ほど、たぶん影響も

少ないのだろう。

否、そういう人のほうが、たぶん、そして、きっと、このコロナヴィールスを自然と

避けることができるのかもしれない。

類は類を呼ぶ~という法則、同じ波動同志が集まりやすい~ということでもあるが、

そうしてみると、心を平穏に保っている人ほど、コロナに影響を受けるリスクが低い~

のではないかと、仮説をたてたい。

 

そして、このような時だからこそ、恐怖にストレスを重ねるだけではなく、むしろ、

自分自身の中の生命の力、シンクロニシティの働きとともに、’意識’という内面に、

ぜひ、目を向けてみたい時だと思う。

 

チョープラ博士の言葉を借りれば、

“すべてである知性との結びつき” つまり、スピリチュアルな知性との結びつき

(令和2年3月23日の記事参照)が今の自分の意識~顕在意識~の中で、しっかり

もてていれば、どんなに時化(しけ)の海でも錨(いかり)がしっかりと固定されている

船のごとく、安全に、流されずに、嵐の中に飲み込まれずに存在していられると

いうことになる。”(引用終わり)

 

つまり、たとえ疫病が流行っていても、それに対して 冷静に毅然とした態度で

日常生活を送ることができるということだろう。

 

上のコメントの中で傍線を引いた、”スピリチュアルな知性”~

これはどういう知性だろう?。

身体のシンクロニシティ―をもたらす”生命力”のもつ知性、あるいは、それを動かして

いる知性をさしている。

 

“スピリチュアルな知性”は、”すべての存在に流れている大いなる知性”のことでもある。

大自然や宇宙、地球や太陽や惑星などの調和した運行や自然の周期なども司っている

”大いなる知性”。

その知性について、私の恩師、谷口雅春師は”神の愛”と呼び、次のような歌を作られた:

 

荘厳きわまりなき自然 悠久きわまりなき宇宙

立ちて仰げばあおぞらに 銀河流れて星無限

 

神の叡智はきわみなし 神の力は限りなし

星と星との空間を 引く糸もなく引く不思議

 

不可思議不可知科学者も なにゆえ万有引力が

あるかを知らずただ神秘 万有むすぶは神の愛

 

ああ神の愛神の愛 宇宙にみちて万有を

むすびあわせて荘厳の 宇宙いまここ顕現す

 

もし愛なくば荘厳の 宇宙  現ぜず美しき

人と人との睦まじき 結びの世界あらわれず

 

われら命の本源を 神にみいだし神の子の

愛のいのちを生きんかな 神のいのちを生きんかな (以上)

 

 

私は、チョープラ博士が言う“すべての知性”とは、ここで、谷口雅春先生が唄った

“神の愛”と同じものだと感じる。

 

この“すべての知性”は確かに存在し、存在するから、惑星がぶつからないで

軌道をそれぞれ回り、太陽と月がそれぞれの働きをして、地球を生かし、地球上の

生物の生命が維持される。

 

そして、この”すべての知性”のおかげで、人は慈しみ合って、母は子を産み、

育て、木々は炭酸同化作用をして酸素を空中に提供し、自然のサイクルが出来

上がり、与え与えられ共存し、全体の調和が保たれているわけだ。 

 

また、話が広がりすぎたようだ。 ”自分の望みをかなえる生き方”と”超越意識”の

本質的関係になかなか触れられない。 また、次回に続きを書かせていただきたい。

 

 

*1~引用部分)“ゆだねるということ” ディーパック。チョープラ 著、住友進訳 

サンマーク出版 (2007年) 

 

 

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