自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ガンジス川の追憶

2013年04月03日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

ババジの体験 平成25年4月3日

*********************************

  

ラヒリマハサヤ師 [ クリアヨガを伝えるババジの直弟子]

 ガンジス川のほとりを歩くたびに、思い出す話がある。

ラム・ゴパールという ラヒリ・マハサヤ師(*2)

の弟子の体験だ。

 

ある日、ラマが、マハサヤの僧院で、瞑想していると、先生である、

ラヒリ・マハサヤ師が そばに来て、

ダササメードの水浴場に行きなさい” とラムに命じた。

 

月の光を浴びて明るく照らし出された ガンジス川沿いを歩きながら、

ラムは師の命ずるままに、ダササメードの沐浴場に たどりついた。

 

しばし佇んでいると、視界の中で、異様に振動させている大きな

岩に気がついた。

その岩が、空中に静かに浮上すると、岩の下には 深い穴が見えた。 

さらに、驚いたことに、その洞窟の中から、サリーを身にまとった、

若く美しい婦人が、空中高く浮上しながら 姿を現した。

そして、至福に満ちた後光を放って、ラムの前に 静かに、降りてきた。

そして、ラムに こう、名乗った。

 

”私はババジ(*1)の姉 マタジ です。

私はババジとラヒリ・マハサヤに、今夜 大事な問題について、

話し合うために、この私の洞窟まで来てくれるよう、頼んだのです。

これから、ここに、二人がやってくるでしょう。”

 

この情景だけでも、信じがたいのだが、さらに、信じられない

ことが起こった。

在るヨギの自叙伝” から抜粋すると、

”そのとき、急に 星雲のような 光が ガンジス河の上に漂い始めた。

その不思議な光は、黒々とした水面に反射しながら、次第に我々の

方に近づいてきて、一瞬 まばゆい閃光を放つと、

たちまち、ラヒリ・マハサヤの姿となって、マタジのそばに現れた。

ラヒリ・マハサヤは、うやうやしく、この聖女にお辞儀をなさった。”

(以上引用)

ラヒリ・マハサヤ師 は、 ヨガナンダ師の師匠、シュリ・ユクテスワ

師である。 

そして、ババジの 内弟子の一人だ。

ラムは、マハサヤの僧院で先ほどまで瞑想していたところ、

マハサヤ師に命じられたまま、ここに来た。 

すると、目の前に、先ほどまで僧院にいた、マハサヤ師が光となって、

飛ぶように顕れて、ラムの目の前に姿を現したというのだ。

続いて、ババジ が光とともに、マタジ、ラム、マハサヤ師、

三人の前に、その姿を現す。マハサヤ、マタジ、そして ラム 

は 謹んで、ババジの足元にひざまついた。

こうして、二人がそろったところで、マタジが二人を呼んだ

目的である、”大事な話し合い”が始まる。

それは、ババジの ”肉体を脱ぐ”という決心を止めるための、

マタジの計らいでもあった。

ババジの口から 3人を前にして、語られた決意とは・・・

”もう、肉体を脱いで、’永遠’の中に帰りたいと、考えている”

つまり、肉体の死を意味していた。

 

 ババジの姉上は弟(ババジ)に、どうして、肉体を捨てたいのか尋ねた。

ババジは答えた。


自分の霊の海で、目に見える、波の衣を着ていても、目に見えない

衣を着ていても、何も変わりがないから”

と答えた。


すかさず、姉上は”それならば、まだ、肉体の衣を 脱がないで

ください”と懇願した。

ババジは、その言葉を聞くと、’神からの答え’ として受け取った。

そして答えた。

 ”神があなたの口をとおして、ご意思を伝えたとものと解釈しましょう。

少数の人には、私の姿を観ることができるように、まだ、この肉体は

脱がずにいましょう。”と 決断され マタジに答えた。

 

 

 

こうした、情景を、畏怖感で見守っていた、ラムに、ババジは

声をかけた。

恐れることはない、ラムよ。この誓いの場面の承認となれて、

果報者だ” そういうと、ババジとマハサヤ師が 再び、ゆっくり

と空中に浮遊し、光の輪につつまれて、 はるか、かなたに 

消えていった。

姉上も地下の洞窟へと戻って行かれた。 

すると、もとのように、岩は姉上の洞穴をふさぎ、何事もなかった

かのように、あたりは、しんと静まり、ただ、ガンジスが変わら

ないさざめきをたてて、流れているだけだった。

 

ラムは、この信じられたに、興奮を心に収めたまま、マハサヤの

僧院に帰って行った。

 

 

すると、そこには、マハサヤ師は弟子たちとともに、自宅(僧院)

にいた。弟子のひとりが、ラムにこう話した。


”君が ガンジス河のほとり、ダササメードに出かけた後、

マハサヤ先生はどこにも、外出することなく、

我々に、”不死不滅”という素晴らしい講義をしてくれていました。”

 

ラムは、”そんなはずはない”と内心 驚きながら、マハサヤ師

の足元にひれ伏し、帰宅のあいさつをすると、マハサヤは、

ラムが何を見てきたか、知っているかのようにこう言葉をかけた。

”ラム、お前が、長年ずっと、夢見ていた、ババジとマタジに

会うことができて私も嬉しく思う”

 

マハサヤ師は 幽体と肉体を操りながら、一方では他の弟子

たちの前で講話を続け、同時に、一方ではマハサヤ師のグル、

ババジと その姉マタジとの大事な話し合いに参加するために

ガンジス河に来ていたのだ。

そしてラムを証人としてその場に赴かせたというわけだった。

 

このエピソードから 理解されること。一つは、ヒマラヤの聖者、

ババジ は、肉体 の衣をもったまま、まだ、この地球上に

おられるということ。


そして、ガンジス河のどこかの大岩の下に、

ババジの姉上が、密かに住んでおられるということ。

 

もう一つは、ラヒリマハサヤ師は、肉体を僧院にとどめ

弟子達に説教をしながら、幽体はガンジス河のほとりに

ババジとマタジに会うためその場の肉体から、抜けていたと

いうことだ。

 

 

太古の昔から変わらないだろう、悠久の流れ、ガンジス河の

ほとりを歩くたびに、自分も、もしかしたら、再び、お二人の

密会に、遭遇できるかもしれないと 夢のような思いを馳せている。

 

 

 *1~ババジ

マハー・アヴァター・ババジ - パラマハンサ・ヨガナンダの著書
『あるヨギの自叙伝』より

マハー・アヴァター・ババジ - パラマハンサ・ヨガナンダ

の著書『あるヨギの自叙伝』より

マハー・アヴァター・ババジ(Maha Avatar Babaji、

伝承としては203年11月30日 - )とは、

ヒマラヤで隠棲している不老不死の聖者、ヨーガ行者。

マハーは、「偉大な」を意味し、アヴァターは、

「神の化身」を意味し、ババジは、「聖父」を意味する。

クリヤー・ババジ・ナガラジ、シヴァ・ババなどの

別称もある。 

彼の生来の名前はナガラジである。

パラマハンサ・ヨガナンダの著書『あるヨギの自叙伝』

(森北出版)で触れられたことで

世に知られるようになった。

単にババジとも呼ばれる。

*2 ラヒリ マハサヤ ~ 上記のババジ の 

内弟子。 ヨガナンダの師、ユクテスワの師にあたる。

参考:

あるヨギの自叙伝 森北出版社 

                 

 

 

Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする