寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3651話) 市老連解散

2024年04月06日 | 出来事

 “新城市老人クラブ連合会(市老連)は3月末で活動を休止し、2025年3月末に解散する方針を決めた。市町村単位の連合会が解散するのは県内で初めて。全国では2県の6団体が解散している。市老連の加藤芳美会長(80)は「断腸の思い。侮しくて残念だが、どうにもならなかった。会員には新しい形で活動してほしい」と語った。
 老人クラブはおおむね60歳以上の人たちが小地域で自主的に活動する団体。新城市老連は1963年に発足し。市町村合併に伴い2006年に104団体5824人で再出発した。しかし、入会者は年5人以下で、会員の退会やクラブの解散が相次いだ。23年には16団体538人に落ち込んだ。(中略)
 役員のなり手不足から22年に組織をスリム化するも、一人当たりの業務量が増して次々と辞職する悪循環に。活動拠点の市老人福祉センターが老朽化し、25年3月末で廃止される決定も追い打ちをかけた。(後略)(3月2日付け中日新聞)

 記事からです。市老連が解散、いよいよ来たか、という感じである。老人会の衰退は凄まじい。元々高齢者である。新しい人がドンドン入ってきて成り立つ。ところが入ってこないのだから先は見えていた。今や高齢になっても働く時代である。働いていることを理由に、社会活動に興味を持たない。その気さえあれば、働きながらでも社会活動はできるのである。今はそういった絆を求めない時代であろう。ボクらが60歳なった頃は老人会に入るのが当然であった。今はその当然はない。
 ボクの地域も新城市と同じ状況である。毎年クラブ数は非常な勢いで減っている。でも、ボクは老人会活動を非常に尊いものと思っている。解散を必死で引き留めている、と言ってもいいだろう。高齢者に「きょうよう」、今日用事がある、今日行くところがある、は非常に大切なことと言われている。その場を作っているのが老人会である。政治家や行政はどのように考えているのだろうか。