"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“私、子供生んでも大丈夫ですか?”

2011-03-31 07:15:31 | 日記
平井憲夫さんという方がいらっしゃいます、いえ、いらっしゃいました。

1997年に亡くなられた方です。

原発について残されたたくさんの言葉、今、そのブログが、多くの方々に閲覧されているようです。

“原発がどんなものか知って欲しい。
(http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about)”

平井さんの略歴です。

“1997年1月逝去。1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。”

「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されたそうです。

平井さんの言葉は、実際の体験に基づくものだけに、深く考えさせられます。

以下一部を転記させて頂きます。


 “最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

 その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。
 
 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 
 
 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。

 私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。

 私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。
 
 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。
 
 ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。
 
「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。

  「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。
 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。 ”


子供たちは、大人のウソを見抜いています。

そしてそのウソは、これからどんどん表に出てくるでしょう。


表に出て来て本当のことがわかったとき、あなたはどうしますか?

そのことが、今、私たち一人一人に問われているのだと思います。


“大切な子供、その子供たちの命と、今の便利さのどちらを選択するか。”


比較すること自体、おかしいようにも思えます。

今、出来ることをやって行きたいと思います。


■原発反対署名を集めているHPです。

オンライン署名「枝野さん、安全な電気がほしいです」
http://www.greenpeace.org/japan/ja/form/edano3/  

浜岡原発反対署名フォーム
http://www.plumfield9905.jp/hamaoka/form/form.php

上関原発反対!あなたの声を届けよう!
http://www.antinuke.net/kaminoseki/

原子力委員会が意見を募集しています。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

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“光と影”

2011-03-31 07:05:12 | 日記
『東電会長、1~4号機の廃炉言明 「会社、厳しい状況」

東京電力の勝俣恒久会長(71)が30日、入院した清水正孝社長(66)に代わって記者会見し、福島第一原子力発電所の事故について陳謝。同原発の1~4号機について「廃止せざるをえない」と言明した。勝俣会長は「原子炉が安定するには、かなり時間がかかる」とし、会社の存続が「大変厳しい状況」にあるとの現状認識も示した。
 
東電の経営トップが記者会見したのは、13日の清水社長以来17日ぶり。
 
1~4号機は水素爆発などで大きく損傷。冷却作業がうまくできない状況が続いている。勝俣会長は、「今の状態をみると、おそらく廃止せざるを得ない」と認めた。東電が公式の場で廃炉方針を示したのは初めて。廃炉にかかる費用については「まだ試算までいかない」とした。
 
一方、被害が比較的少ない5、6号機や福島第二原発の廃炉については「国や地域の皆様方のご意見をうかがいたい」と、言及を避けた。
 
「東電が今の姿で存続できるか」との会社存続問題に関する問いには、「一言で言えば、大変厳しい状況」と答えた。金融機関から2兆円超の緊急融資を受けるが、「いくらあっても足りない状況。何とか資金不足に陥らないよう努力する」と説明した。

 東電は、原子力損害賠償法に基づいて、原発周辺の避難住民や、出荷停止などに追い込まれた農家への損害賠償を求められる。

 勝俣会長は「誠意をもって補償に向けた準備をする」と述べた。ただし、「最大限の補償、おわびをしたい」としながらも、法律ではどういう場合に東電の責任が免除されるかはっきり決まっていないことを挙げ、「政府と考えていきたい」と、補償範囲・程度については明言を避けた。

 夏には再び深刻な電力の供給不足に陥ることについては、「供給力の確保に全力を挙げる。夏の計画停電は最小限にとどめる」と発言した。 (朝日新聞)』


当然ではありますが、東京電力が1~4号機の廃炉を言明しました。

しかし、5,6号機、第二原発、その他の原発含めて、これからきちんと見届ける必要があると思います。

放射線まみれの中で、廃炉自体、一体いつ出来るのか、使用済み燃料をどうするのか、ということもあります。


東京電力は、いずれ国営にならざるをえないと思いますし、そうすべきだと思います。

その時、政府がどのような構想でどう動くのかを見ていかなくてはなりません。

それにしても、こういう状況で簡単に2兆円を集めることが出来る会社は他にありません。

そのこと自体、ある意味異常なことだと思います。


『マスコミOBの中国旅行は東電持ちだった

“福島原発事故発生時、「東京電力の勝俣恒久会長が大手マスコミ幹部を引き連れて中国旅行に行っていた」と一部週刊誌が報道している問題で、勝俣会長は30日、「マスコミOBの旅費は東電が大部分を持った」と明かした。

 東京電力本店で開かれた記者会見で勝俣会長が筆者の質問に答えたもの。マスコミと東電との癒着ぶりを最高幹部が認めたことになる。(田中龍作ジャーナル)』


この記事が大手メディアから出ないということがあれば、情報操作はまだまだこれからも続いて行くということだと思います。
    

『福島第1原発:全員退去方針…東電会長が否定

 東京電力の勝俣恒久会長は30日の会見で、東電が原発の深刻なトラブルが判明した後の14日に福島第1原発の職員を全員退去させる方針を政府に打診していたと複数の政府関係者が明らかにしていることについて、「当時、施設にいた800人を超える職員のうち、直接、発電所の運転に関わらない半数の作業員は退去を考えたが、全員を退去させるということは決してなかった」と否定した。

 また原子炉の廃炉につながる可能性があるため、海水注入が遅れ事態の悪化を招いたとの指摘については「全くちゅうちょなく行った」と妥当性を主張。原子炉内の圧力を下げるための排気作業についても遅れが指摘されたが、同席した武藤栄副社長が「電源がなく中央操作室の照明もない中で、現場で手探りで行ったために遅れた」と説明した。(毎日新聞)』


東電と政府の責任の擦り合いですね。

毎日新聞は、東電のことを慮ってこの記事を書いているようにも思えます。

大変なのは、残って命をかけることになったスタッフ、その大部分を占めると言われる下請け業者の方々、そして第一に、被災者の方々です。


『国民生活を大混乱に陥れる未曾有の原発事故を引き起こしながら20日目にして初めて公の場に姿を現した男は、何ひとつ悪びれるところはなかった。

 東京電力の勝俣恒久会長が30日、東京電力本店で記者会見を開いた。電力行政を壟断してきたとも言われる勝俣会長は、国任せで難局を乗り切る姿勢を示した。

 計画停電により利用者に不便を強いていながら「値上げしないと確約するのはなかなか難しい」などとして電力料金の値上げを示唆した。

 さらに呆れたのは補償についての見解だ。フリーランスの村上格保記者から「東電を潰してでも補償するつもりはあるか?」と聞かれたのに対して勝俣会長は「原子力損害賠償法の枠組みで考えてゆきたい」と答えたのである。

 同法3条に定める免責条項の適用を求める腹積もりとしかとれない。被害は広範、多岐に及んでおり、被害金額は天文学的な数字となるものとみられる。まともに賠償したら東京電力の資産をすべて売り払っても及ばない。

 そこで「大がかりな天災地変があれば責任を免れることができる」とする原子力損害賠償法(原子力損害の賠償に関する法律)を持ち出したのである。

 実際、「純粋な民間企業として生き残ってゆけるのか?」との記者団の問いに勝俣会長は「民営でありたい」と答えている。

 枝野官房長官は25日、「安易な免責は認めない」との見解を示している。それを承知のうえでの勝俣会長の発言である。電力行政を恣(ほしいまま)に動かしてきた人物は、政府も同様に動かせるとタカをくくっているのだろうか。
   
 東電トップを厚顔無恥にさせたのはマスコミだったことが今回の事故で計らずも露呈することになった・・・(田中龍作ジャーナル)』


補償部分含めて、最初の朝日新聞の記事とは相当ニュアンスが異なりますね。

この場に及んで料金値上げとはどういうことでしょうか?


本番はまだまだこれからです。

福島原発は、今、まさに進行形の出来事です。

将来の日本の姿をイメージしながら、進んで行きましょう。
 
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“戦略的エネルギーシフト”

2011-03-30 03:45:31 | 日記
日本の原発事故のニュースは、海外でも毎日のように取り上げられています。

そして、ドイツの選挙にも影響を与えることになりました。
(http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110328k0000e030024000c.html)

この選挙結果は、メルケル政権にとって原発政策見直しの大きな要因になると見られています。

ひるがえって、日本ではどうでしょうか?

このようなはっきりした動きが出て来ているでしょうか?


そんな中、政府関係者はこのような発言をしています。

“経済産業省傘下の原子力安全・保安院の西山英彦審議官(54)は23日、インタビューで、過去25年で最悪の原発危機にもかかわらず、原発推進の動きは後退していないと語った。原子力の代わりは「停電」だという。

 西山審議官は、「これから先、それに代わるものが簡単に見つかるとは思えないという状況にある」と述べ、「(今の需要を満たすという点からしても、環境対策にしても、)どうしても今、原子力がなければやっていけない」と説明した。原発は日本の発電の約30%を担っており、政府は2020年までにこれを40%にする目標を掲げている。” (http://jp.wsj.com/Japan/node_208551)

まるで、原発が必要なことを強調するために、“計画停電”を行っているようにも聞こえます。

そして、今、夏場の“計画停電”を防ぐことを理由に、福島第二原発を再稼働しようと画策しているそうです。

とても普通の感覚とは思えません。


一方で、環境エネルギー政策研究所は、今後の電力需給に関する分析及び計画停電に対する対案をまとめ、『「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」への提言』として発表しました。
 
“2011年3月11日に発生した東北関東大地震とそれに続く巨大津波によって東日本は深刻な需給ギャップが生まれたため、「計画停電」が始まったが、十分に計画されず、混乱を極めている。

そんな中、環境エネルギー政策研究所(ISEP)では、関東圏の供給力や過去の需要量を含めた検証を行い、公共政策として行うべき、短期・中長期的な施策を提言した。
 
分析によると、今春から夏の需要ピーク時(1日最大電力予想=発電端で5,755万kW)においても、需要側への適切な措置、特に大口需要家との需給調整契約の戦略的活用を行えば、短期的にも無計画な「計画停電」を実施しなくても、十分に対応可能としている。

また、地域分散型の自然エネルギーを中心とするエネルギー政策に転換すれば、短期的には震災復興経済の柱となるだけでなく、中長期的にも自然エネルギーを2020年に電力の20%・2050年には100%を目指し、電力安定供給・エネルギー自給・温暖化対策の柱とする大胆かつ戦略的なエネルギーシフトができるとし、原子力発電や火力発電などから、自然エネルギーへのシフトが十分に可能であると指摘している。(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/925)”

添付:『「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」への提言』
 (http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110323.pdf)


夏のピーク需要期でさえ、“無計画な「計画停電」を実施しなくても、十分に対応可能”であり、“地域分散型の自然エネルギーを中心とするエネルギー政策に転換すれば”中長期的に“自然エネルギーへのシフトが十分に可能であると指摘している”のです。


一体どちらが真実なのでしょうか?


原発は、政府、電力会社、官僚、マスコミや御用学者含めて、利権を手放したくない人たちが強力に推進して来たものです。

そして、文字通り命をかけて反対して来られた一部の方々を除くと、いいのかな、と思いながらも、私たち国民もそれを受け入れて来ました。


今回のような事故があっても、利権を手放したくない人たちは、様々な言い訳を使って、原発推進を続けていこうとするでしょう。


なので、その方向を変えることが出来るのは、私たち国民一人一人の意思しかないのです。



そして、それは、

“経済発展、お金重視、科学万能という今までの社会に留まろうとするのか”、


そうした考え方を手離して、

“自然と共生し、地球と調和した、人間らしい生き方を志向するのか”、


の選択でもあると思います。



私自身は、全ての原発を停止することによって、電力不足が出ても、それは仕方がないことだと思っています。

私たちの子供や子孫たちが、水や空気や食べ物の汚染によって、大切な体を蝕んでいくことよりは、不便でも、健康に過ごしていくことが出来る環境を選びます。

そのコンセンサスさえ出来れば、今までの延長線上では考えられなかった創意工夫、そして創造性が発揮され、みんなで乗り越えていくことが出来ると思うのです。


それが、新しい時代に向けた“エネルギーシフト”への近道だと信じています。

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“福島原発、放射線被害に関するQ&A(3)”

2011-03-30 03:17:39 | 日記
原発にも詳しいあるお医者様のコメントです。

“とうとう、福島第一原子力発電所よりコバルトの放射性同位元素が検出されました。
つまりは炉心が溶けているということです。

このような状況において、東京電力は福島県に対して福島第二原子力発電所の再稼働を打診したそうです。

電力不足が深刻とはいえ、頭がおかしいとしか思えません。

第二は第一の放射能汚染地域にあり、誰がそのような発電所の運営管理をするのか聞いてみたいです。


福井県の「もんじゅ」も廃炉になるでしょう。

今のままでは福島同様に原子炉が暴走しかねません。

「もんじゅ」のプルトニウム量は福島第一原子力発電所3号機の比ではありません。

万が一炉心のメルトダウン(最近の東京電力と政府は溶融という日本語訳に置き換えています。)が始まり放射能漏れを生ずれば、半径80kmは居住不可能になると言われています。


食べ物の場合は薬ほど効果的に甲状腺にヨウ素を吸収させることは難しいですが、少しでもということになればやはり毎日大量に食べられる海藻類が一番です。

ヒジキは良いみたいです。

また、現在ヨウ化カリウム製剤は全世界的に不足しています。


あと、欧州で販売されている「子供用総合ビタミン剤」(Children’s multivitamin)にはヨウ素が入っている事が多いです。

日本においては薬事法によってヨウ素の配合は禁止されています。


残念ながら、原子力発電抜きで現在の日本の発電需要を賄うことは現時点では無理です。

逆に核融合技術(一種の人工太陽)が完成すればエネルギー問題はかなり解決します。

しかし。これも事故となれば現在の核分裂技術以上の悲惨な事態になるでしょう。

地熱に潮力、風力、太陽光発電はいずれも発電力が弱く電力需要を賄えません。”


以上

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“福島原発、放射線被害に関するQ&A(2)”

2011-03-30 03:10:44 | 日記
A原発にも詳しいあるお医者様です。

Q:今回の原発事故で、避難指示が出たことを知らず、放射能が町に漏れてから1週間、電気も水道も使用できなかったため、川の水で米を研いだり、普通に外を歩いていた人が発見され避難所へ連れてこられた方がいるそうです。

その方は、原発から10km以内の地域にいらしたそうですが、なぜかスクリーニング検査をしても被曝していなかったそうです。

また、町を避難するときに全員車をおいてバスに乗って行くように言われたため、最近、車を取りに戻る人が増えてます。

この方達も、スクリーニング検査をしても被曝反応がでないようです。

なぜスクリーニングしても反応がでないのか、それとも、そのときは出ないで、後になって症状がでるのか。もし、お心当たりがありましたら、ご教授頂けますでしょうか。


A:日一日と福島県の放射能汚染の問題は深刻化しています。

質問内容については、次の可能性が考えられます。

1. スクリーニングの方法が間違っていた。
2. コンクリート製の建物の中に長時間滞在していて被曝時間が短かった。
3. 本当は被曝しているのだが、得意の隠蔽により被曝していない事になっている。
4. 情報操作のために、実際は原子力発電所周辺に住んだこともない人間を連れて来て、「原子力発電所の周辺はこんなに安全ですよ。」という情報操作をした。

本当に被曝していなければ、後日下記のような症状が出ることはないと思います。

急性放射線障害は、数日間無症状の期間を経て、
1. 全身倦怠感
2. 全身の腫脹
3. 全身に紅班
4. 血液中の白血球の減少(その後汎血球減少症へ移行)
5. 嘔吐
6. 下痢(腸管内の粘膜ひだの脱落による、放射線性胃腸障害)
7. 髪の毛の脱落
8. 意識障害

等の症状を呈します。

何シーベルトの被曝であれば上記症状が出るとは言えません。

年齢により左右されますので、若年者ほど問題が深刻化します。

福井県にある高速増殖炉である「もんじゅ」も原子炉制御困難となっており、今後大きな不安材料となっています。

2月に担当責任者が自殺しました。原子力関連では自殺者が多い事が特徴です。

本当に「自殺」なのかどうかはわかりません。

一時期福島県にも「自殺者」が多数出た事がありました。

以上

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“新しい日本の風景”

2011-03-29 02:42:26 | 日記
ここは、静かに白波が立つ海岸です。

青い色で浮かぶ海と空の境界線が、遠くに霞んで見えます。

輝く太陽からは、明るさとともに暖かさも感じます。

新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んで、大きく深呼吸。


砂浜の後ろは、牧草地です。

草花が、やさしく風に吹かれて、楽しげにたなびきます。

そこに昔あった原子力発電所は、今はもうありません。

代わりに、風に吹かれて、白い大きな風車が回っています。

よく目を凝らしてみると、海の沖合いにも風車が並んでいます。

潮風を受けて、大きくゆっくり回っています。

自然がくれたエネルギー。

人々は、海岸から離れた、山あいに入って暮らしているのです。



別の街では、ところどころに湯気の煙が立ち昇っているのが見えます。

地熱発電の蒸気です。

火山に囲まれた日本には、地中のエネルギーがふんだんにあります。

人々は、そのエネルギーを使って生活を営みます。

大きな温泉もあります。

大人も子供も、そこでは笑顔でくつろぎます。


家庭の屋根には、太陽光のシステムがついています。

太陽から得られたその自然のエネルギーは、蓄えられて、一日中使えます。

水を使って電気を得る家も増えて来ました。


電気は地域で作り、地域の中で大切に使います。

なので、巨大な送電線、巨大な発電所は、もうありません。

昔、50以上あった原子力発電所、今は、もう一つもありません。

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“福島原発、放射線被害に関するQ&A”

2011-03-28 00:55:55 | 日記
ある方からお医者様をご紹介頂きました。

お医者様としてのお仕事と並行して、学術論文を書いたり、海外の学会で発表したりされている方です。
また執筆活動や講演活動も行っていらっしゃいます。

今回の原発問題に関していくつか質問を出させて頂きましたところ、早速お答えを頂きました。

その内容を掲載させて頂くことにつきまして、ご快諾頂きましたので以下シェアさせて頂きます。

是非、参考にして頂ければと思います。


■濃度基準、政府コメントの信頼性について
Q:枝野さん(官房長官)は、日本の基準が世界的にも厳しいものであり、安全だと強調しています。
日本の被爆限度は1ミリシーベルトですが(水の基準について私はよくわかりません)、この基準についてどう思われますか。
そもそも、1時間あたりの被爆量を年間許容量と比べて安全だと言ったり、かなり問題があると思っています。

A:この限度は被爆国日本にふさわしい基準だと思いますが、よくCTスキャン何回分という比較は全く意味がありません。
というのも医療用の放射線設備は完全に制御された状態ですので、放射能汚染の状態とはまったく環境が異なります。

枝野のような革マル極左弁護士に原子力の問題を解決できるとは思えません。
単位を言い換えている場合は何かを隠蔽している時ですので注意が必要です。


■福島原発の現状分析と今後のシナリオについて
Q:福島原発、今後起こりうるシナリオについてはどのように考えていらっしゃいますか。

A:以下が我々の仲間が総力を結集して集めた情報です。
1.1号機と2号機の燃料棒は溶融し、炉心の下方へ溶け出している。(炉心の温度と圧力が高過ぎる。)

2.3号機はプルサーマル計画の一環であるMOX燃料、即ちプルトニウムを使用したとんでもない原子炉で、万が一爆発すれば原理
としては中性子爆弾と同じ状況になる。

3.3号機の燃料棒は周囲に飛散しているという情報あり。(原子力発電所周囲と海水の放射線量が高過ぎる。)

4.放射性ジルコニウム95が排水口近くから検出された。
ジルコニウムは燃料棒被膜に使われている金属で融点は2,000度以上である。
ここで考えられる事は、3号機の燃料貯蔵プールが崩壊してるだろうということ。
(先日の3号機からの黒い煙は内部の構造物を焼いている可能性が高い。)

5.○○大学の知り合いの医師の情報によると、
「現在までの急性放射線障害による原子力発電所の死者は25人位だと思う。政府と東京電力は頑なに情報を隠蔽している。」
とのこと。

原子炉を冷却しない限り延々と放射能が漏れてゆき、最悪の場合は臨界、そして爆発の可能性があります。
但し、原子爆弾と違い起爆装置を備えていないので広範囲な爆発は起きないと思いますが、このまま行けば半径50kmは全く人が住めない環境になるでしょう。


■2次被曝について
Q:いわゆる2次被爆(注:←曝の間違いです)ということはあるのでしょうか。

A:被曝(爆の場合は原子爆弾に被災した場合を言い、曝は単に放射線に当たった場合を言います。)した被災者が肺に放射線を吸い込んだ場合に2次被曝が起こると言われていますが、はっきりした事は申し上げられません。

ただ、放射線医学総合研究所の治療法によると、医師や看護師も防護服を着用して被曝患者を治療しています。
やはり専門家は2次被曝を警戒しているものと思われます。


■ヨード剤の入手方法について
Q:ヨード剤は、実際はなかなか手に入らないと聞きます。どのように入手するのでしょうか。

A:現在、日本国内においては殆どが自衛隊と福島県に手当てされています。
英語名ではPotassium Iodide(ヨウ化カリウム)と言います。
海外の方が簡単に入手可能です。
私は今後シンガポールから個人輸入しようと考えています。
但し、40歳以上はあまり飲んでも効果が無いと言われています。


■原発発電分を火力発電に切り替えることについて
Q:原発先にありきの発想で、実際には電力供給量が余っており、火力等の発電を止めている。
実際には、すべての原発を止めても他の発電方法で電力需要を賄えらるという説があります。事実でしょうか。

A:電通による「原子力発電は炭酸ガスを放出しないクリーンエネルギー」という宣伝で多くの国民は洗脳されたようです。
地球温暖化説を支持している向きには原子力発電は評判が良かったようですよ(笑)。

ただ、全ての原子力発電を止めて火力発電に置き換えると日量24万バレルの石油が新たに必要になります。
今の日本の外交能力で果たしてこの石油を手当てできるのか問題です。
イランのアデカザン油田の権利を米国の圧力で放棄して中国に取られてしまった現在の状況では非常に困難と思われます。

ちなみに、私は原子力発電に対しては基本的に反対ですが、代替エネルギーが開発されていない以上やむを得ないという立場を取っています。


■原発からの脱却、代替エネルギーについて
Q:私は、原発は人の手に負えないものであり、他の発電手段に切り替えていくべきと考えています。どのように思われますか。

A:超電導技術が実用化されればある程度目途が立つやもしれません。
これはやや宗教的かつ観念論になってしまいますが、原子力は神の領域で人が本来触れてはならない神聖な領域なのかもしれません。


■田中優さんについて
Q:田中優さんについてどう思われますか。
東電等既存の勢力と戦ってこられた方ではないかと思います。

A:まったく今まで存じ上げませんでした。
インターネットで検索する限り、市民運動系の人のようです。和光大学というサヨクの巣窟の大学の講師を務められているようです。
残念ながら、私の肌に合わない思想の持ち主のようですが、東京電力と闘っているという点は尊敬に値します。
今まで、福島県の原子力発電利権を巡る暗闘でどれだけの人が死んだかわかりません。

以上です 

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“原発のない世界をつくろう”

2011-03-28 00:01:01 | 日記
丹波-難波道さんやKenta@さんからご紹介頂いた田中優さんという方がいます。

田中さんの講演会を拝見しました。

放射線被害、原発の利権構造、これからのエネルギー政策提言等、大変わかりやすく、かつ幅広く網羅されています。

下記に要点をまとめてみましたが、是非、ビデオをご覧ください。

http://www.ustream.tv/recorded/13373990?lang=ja_JP

なお、下記の要点はもちろんのこと、講演内容自体についても、修正が必要な部分もあるかも知れません。

お気づきの点等ありましたら是非ご教授下さい。

シェアして行きたいと思います。

田中さんもおっしゃっているように、“小さな力が結集する事によって社会が変わっていく”のだと思っています。

新しい時代を作っていくのは、私たち一人一人ですね。


講演内容

【現状の問題点】
■放射線被爆について
○細胞分裂の多い胎児、子供への影響が大きい。

○被爆には、細胞の内側に入って体の内部から被爆する内部被爆と外部から被爆する外部被爆があるが、内部被爆の方がより深刻である。
内部被爆とは、空気、水、食物等、体の内部に取り入れることによって起きる被爆のこと。
1m離れた外部被爆と、0.1ミリの内部被爆を比べると、その被害は1億倍も違う。
放射線は、あらゆる角度に放射されているので、内部被爆の場合、広範囲に広がる放射線の影響をまともに受けてしまうのがその理由である。

○放射性ヨウ素は、自然にないもの、人間が生み出したものである。
生物は、それを栄養とみなして取り入れてしまう。
細菌によって吸収された放射性物質は、植物、小動物、動物、そして人間という食物連鎖の中で濃縮されていく。
PCB汚染の時には、480万倍になったという記録がある。

○放射性ヨウ素は、甲状腺に溜め込まれ、内部被爆となって、癌になったり白血病の原因となる。
○放射性ヨウ素は、地表5cmより下にはなかなか入っていかない。地中の微生物が吸収するからである。

○放射線による被害は、確率的影響であり、症状が出るのが10年後であるため、個別のケースについて証明することが難しいのが実情。
なので、例えば、今回東京から大阪に避難した人は、東京に戻ると、「ほら何でもないではないか、気にし過ぎすぎだ」と言われる。
しかしそれは大きな問題である。
チェルノブイリでも、細胞分裂の多い子供たちが後になって次々と亡くなって行った。
こうした仕組みをきちんと説明していくことが重要である。

■被爆データについて
○米国では、休止、廃止した原発が多く、運転時と休止後の記録を比べることが出来る。
原発周囲の子供の死亡率について、原発稼働時の方が高いという結果が出ている。
しかし、このデータは、NGOが出したものとして、日本の政府や電力会社は無視している。

○無視出来ないデータがドイツにある。
政府、放射性保証庁が、原発推進派と一緒になって調べたものである。
原発から5km以内、1980年から2000年の統計であり、5歳以下の白血病の数字を出している。
それによると、確率上17人のところ、37人と2倍以上の発病率となっている。
しかも、この時の平均放射線数値は、たったの0.009ミリシーベルトであった。
この時のドイツの調査は、25mごとに統計を区切る等大変精緻なものであり、日本政府や電力会社にとっては大変都合の悪いものである。

○日本の人口統計から自然死産率を調べてみた。
それによると1957年から1990年まで、確率よりも死産率が大幅に高くなっている。
これは、さかんに核実験を行っていた時期である。
核実験による影響について、政府は「ただちに影響の出るレベルではない」と説明していたが、これは、今、政府からよく聞くコメントである。

■食物と空気
○食物について考えることは重要だが、空気はもっと重要である。
人は、食物の5.5倍の空気を吸っているからである。

○東北の食物、最初の2,3週間は表面にあるものを洗って落とせば大丈夫。
但し、1ヶ月を超えると微生物からの濃縮状態になってくるので、注意が必要。

■ヨウ素材と昆布
○ヨウ素を飲んでおくといいと言うが、用意しているところは少ない。
そして、“専門家”と称する人が、海草は食べないでくださいと言ったりする。
確かに食べ過ぎには注意が必要で、最大で30gだと思うが。

○その一方で、甲状腺を調べるときに、データに出てしまうので1週間前から海草は食べないでくださいと言われたりする。
やはり効果があるのではないか。
明らかに矛盾していると言わざるを得ない。
“専門家”は人を見殺しにする。自分の子供は自分で守らなくてはならない。

■報道
NHKで、放射線濃度について、X線と比べて少ないから大丈夫などと言うがナンセンス。1年等基準を揃えて比較しなくては意味がない。

■二次被爆
放射線はその人を通り抜けていくものであり、他の人にうつるものではない。
広島でも起きたことだが、差別にもつながりかねないことであり、正しい認識を持たなくてはならない。

■柏崎原発
40年前に原発が出来る前の反対運動で使われた看板に、その場所が活断層にあり原発建設は反対だとちゃんと書いてある。
しかし、電力会社、政府は、否定した。そして実際に地震が起きると想定外だと言う。

■六ヶ所村
○再処理工場があり、電力は大事だからと言うが、再処理工場では電力を生み出していない。

■電力会社について
○原発をつくりたい理由
電力会社の適正報酬は、3.5%と決まっている。
従って、利益を増やすには分母を増やす必要があるので、そのために電力会社は大きな投資を行うのである。
それには、架空のニーズ、無駄な施設の建設も含まれる。

○もんじゅ
建設に1兆円かかっている。関連施設も含めると2兆4千億円である。
しかも、試運転、事故、試運転、事故を繰り返し、ついには廃止になった。

○メディアとの関係
広告費も必要経費として膨大なコストかけている。
その結果、電力会社はメディアに対する最大のスポンサーとなっている。
特に日本の場合、TVもラジオも新聞も同じ資本であり、結果、電力会社を批判するような情報が流れない。
そういうことを関係者に言うと都市伝説だと言われるが、自分も事故前の最近経験した。
ある新聞系の出版社で本を出そうとしたが、さんざん校正、削除を求められたあげく、トップの判断ということで、その会社から出せなくなったのである。
メディアにはまともな情報は流れない。

○原子力発電のコスト
原子力はコストが安いと言われている。
その実態は、原子力の設置許可申請書から調べることが出来る。
それによると、発電単価は、初年度13.9円となっている。
これは、水力13.6円よりも高く、しかもそのコストには、再処理工場等入っていない。
核ゴミ処理施設の計算も、将来から金利を引いた手法で著しくコストを低く見る計算になっている。

○日本の電力料金の海外比較
よく米国の3割高いと言われるが、実際は3倍である。
その結果、精錬メーカーは海外に出ざるを得ず、電炉メーカーも、料金の安い夜11時から6時を使って製造している。
料金の高さに対しては、高いコストを払っている産業界も反対すべきだと思うが、原発反対と言うとヒステリックだという反応になる。

○補助金
毎年5000億円で、50年間比率が変わっていないので、実質25兆円が支払われていることになる。
これは原発一基3000億円の54基の金額よりも大きい。

○送電線
発電、送電、変電のうち、もっともコストがかかるのは、送電関係。
なのに、東京需要分を青森から送電線で引いたりしている。

【代替エネルギーについて】
○太陽光発電、風力、水力
原発のコストが上がる中で、太陽光発電は下がっている。
去年に交差し、今は原発よりも太陽光発電の方が安い。
太陽光発電や、更に安価の風力、水力を使うべき。
2009年、欧州では新設発電所の60パーセントが自然エネルギー関係である。

○メディアのトーン
自然エネルギーは、高く、不安定、役に立たないとの論調である。
日本だけが自然エネルギーを認めていない。

○東大のデータ
東京電力が東京大学に委託して調査したデータがある。
千葉県犬吠埼の沖合いに風車を建てたらどれくらい発電するかをシュミレーションした。
その結果、日本の3分の1の電力にあたる東京電力の電力は、犬吠埼の沖合いに風車を並べることによってと全て賄えることが分かった。
但し、水深500mを超える海域に作る必要があり、経済的に難しいと報告書には書いてある。

○九州大学開発による風力発電機
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20100712/104217/?P=1
カーボンファイバーで作ってあるので海に浮かべて発電する。
これによって、東大のレポートの経済面を克服できる。
しかし、東電は、25年先の実用化と言っており、真面目に取り組む気が見えない。

○アイスランドの地熱発電
各家庭にお湯を配っている。
それでも余るので広大な温泉を作っている。
その設備、実は日本製である。
世界で一番優れた地熱発電を日本が作っているのである。
現地の人に、同じ島国、火山国で技術のある日本には、さぞかしたくさん地熱発電があるんでしょうね、と言われたが、実際はほとんどない。
日本が、真剣に地熱発電に取り組めば、今消費している電気の30%分を賄うことが可能である。

○小規模水力発電機
4.5mの長さがあれば、4人家族の家一軒分の電力自給が可能。
しかし、日本では、この電力を自分で使う事が許されていない。
敷地内に水が流れていれば可能だが、敷地の外の場合使えない。
基本的に日本では電力会社からしか電気を買う事が許されていないから。

○新開発風力発電
http://www.mecaro.jp/product.html
風力発電には、鳥がぶつかる、低周波騒音が出ると言った難点があった。
秋田のメカロと言う小さな会社が作った風車はそうした問題点をクリアしている。
通常のプロペラの代りにフィンを付けたスパイラル円柱翼により風車を回す。
一般の風車の1/4程度の低回転数であるため、騒音レベルは、風の音と区別がつかないほど静か。
ドイツ人が考案し、日本の企業が製作した。
風速50mの風にも耐えられる。

○神戸大学院が開発した高効率ジャイロ式波力発電システム。
9m×15mの発電機を海に浮かべて、太陽光発電の15倍に相当する45kwを発電する。
波がある限り発電可能。

○海の活用
日本の国土は狭いが、海を含めると12倍でなる。
海の波と風を活用することによって日本はエネルギーの輸出国になることが出来る。

○省エネ製品の活用
省エネ製品の採用で、電気消費を半分に出来る。
すると畳8畳分の屋根の広さの2kwの太陽光発電で足りる。
プラスバッテリーがあれば自給が出来るようになる。
原発で、高い電気を命がけで作る必要はなくなる。

○今後のビジョン
送電線も不要、スマートグリッドが伸びていく。

その時に必要な、省エネ製品、自然エネルギー、IT、電気自動車、バッテリーは、どれも日本が世界一である。

電力会社を離れてスマートグリッドで地域ごとに電気を使う仕組みにしていけばいい。

電力会社に牛耳られるのでなく、今回のことを契機に、“リバース”、再生して行くべき。

今、私たちは電気の為に命を脅かされるという事態になっている。

電気が必要だと思い込まされているが、私たちが本当に必要としているのは電気ではない。

明るさ・ぬくもり・便利さである。

それを実現させる為にここから社会を変えていきたい。

今は本当に悲惨な事態になっているが、これを糧にしてこれから安全な社会を作っていきたい。

子供たちのためにもっといい未来を残してやりたい。

その時に必要なのは特別な人の能力ではなく、いろんな人の小さな能力を組み合わせる事。

小さな力が結集する事によって社会が変わっていく。

以上です

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“福島原発について”

2011-03-26 04:18:20 | 日記
先週、会社に向かう車で家に引き返し、そのまま日本に飛びました。

最悪の事態は回避されたと思ったところで、スペインに戻って来ました。

しかし、予断を許さない状況が続いています。

かなり遠い場所でも、高い放射性濃度が検出されるようになって来ました。

スーパーやコンビニから、水が消えました。


東電社員の方々、ハイパーレスキュー隊員、消防士、自衛隊員の方々・・・。

現場では、命を懸け、決死の覚悟で働いている方々がいます。

そうした方々、そしてそのご家族のことを考えると、本当に、いくら感謝してもしきれません。


私は、日本の最大の強みは、現場にあると思っています。

愚直なまでの追求心、高いモラル、コミットメント。

今回も、現場の方々の姿が、とても印象的です。

だからこそ、一層、見えて来てしまうことがあります。

日本の政府、官僚機構、マスコミ、そして所謂“専門家”・・・。


有名な“Time”誌に “Is Japan's Bureaucracy Strangling Humanitarian Aid?
(官僚機構が救援を遅らせているのか?」)”というタイトルの記事が出ています。(http://www.time.com/time/world/article/0,8599,2060773-1,00.html)
(要約:http://gendai.net/articles/view/syakai/129570)

その記事では、被災地に救援物資が届くのに恐ろしく時間がかかっているのは、日本の官僚機構が原因であるとして、具体例を挙げて説明しています。

“日本の船会社が湾岸地域に救援に向かうコンテナ船をヘリの着陸用に提供すると申し出たが、政府は船会社に正式な資格がないことからこの提案を断った。”

“来日した外国人医師団が患者の診察を申し出ても、日本の医師免許がないという理由で門前払い。医師らは医療行為ともいえない最小限の援助活動をするしかなかった。政府は地震から6日後の17日になって外国人医師の医療行為を認める方針を打ち出したが、遅きに失したといわざるを得ない。”

“海外から高齢の被災者のために薬品が寄付されたが、日本の行政当局が承認していないという理由で現地に届けることができなかった。
 
“輸送業者は許認可特権を持つ官僚ににらまれるのを恐れて表立っては口にしないが、不満タラタラで物資を運ぶ許可を待っている。寄付された物資は地震と津波の数時間後には東京に届いたのに、いまも倉庫に眠っているというからバカげた話だ。”


日本の官僚機構の硬直性に怒りさえ感じます。

しかし、もっと責任が大きいのは政治です。

政治主導と言いながら、それが機能していないのは明らかです。

首相を始めとした民主党の怠慢以外のなにものでもありません。

そして、その事が意図的に行われているのではないということを祈ります。


原発事故、そして放射性物質の拡散についての報道にも憤りを感じます。

その説明内容は、政治家、東京電力、安全院、マスコミ、そしてそこに登場する“専門家”含めて、全ての人たちが安全性を強調し、相変わらず全体像をきちんと説明していません。


例として、一つ挙げて見たいと思います。

関係者は、測定された放射性濃度の数字を説明する際、決められた基準値を一緒に説明することはほとんどありません。

そしてたまに、レントゲンと比べて低い数字だから心配ないと言います。

とんでもないことです。

そもそも、レントゲンで放射線を浴びる時間はほんの一瞬です。


人体に問題ないとされる1年間の被ばく限度は1㍉シーベルト(1000マイクロシーベルト)です。

たまにその数字と比べて説明することがあります。

そして、その数字と比べて濃度は低いから問題ないと言います。

とんでもないことです。

放射性濃度の発表は、1時間当たりの数値です。

年間の許容量と数字を合わせるには、この数字を24時間×365日=8760倍しなくてはならないはずです。

逆に1年間の許容量を、単純に1時間あたりに直すと0.114マイクロシーベルトとなります。

この問題が仮に一年続くとすると、1時間当たりの平均値は、0.114マイクロシーベルトなのです。

仮に1ヶ月で全て解決するとしても、1時間当たりの平均許容量は1.368マイクロシーベルトです。

今、発表されている数字は、いずれもこの数字を大きく上回っています。

限度量自体を上げようとする動きもあるようです。

都合の悪いときに変更する基準とは一体ナンなのでしょうか?

鉛筆をなめて基準を変更しても、人の体は変更出来ないのです。


一事が万事。

政府は、ごまかしたり、ウソを言ったりしないで、きちんと現状を説明し、その上で、考えうるシナリオ、それに伴うリスク、そしてその方策を説明すべきです。

政府の方針に沿わないマスコミ、専門家は排除される、ということも実際に行われているようですが、それは大問題です。

国民の健康、生死にかかわることです。

偽りの情報に基づいて健康を害してしまう方々のことを思うとたまりません。

せめて皆さまには、出来る範囲で自衛手段は取って頂きたいと思います。(3月16日日記)


今回の原発事故では、原子力は、決して人の手に負えるものではないということを痛感しました。

政府がいくら隠そうとしようと、問題は収まっていないどころか、むしろ大きくなっていることがわかります。


何か問題が起きたときに、解決できないということ。

それは、人には原発を扱えないということであり、そもそもそうしたものを持ってはいけない、ということだと思います。

ドイツのメルケル首相は、14日、ドイツの原発の稼働延長計画を3カ月凍結し、総点検する方針を発表しました。

同時に、1970年代半ばに稼働を始めた2基の原発が運転を停止することを決めました。


不思議なことに、日本では、政治家はもちろん、マスコミも専門家も、だれもそういうことを言い出しません。

この事は、ある意味、あらゆる分野に共通する日本の問題だと思います。

今回、そのことが浮き彫りになったということです。


全ての原発の稼動を即刻やめるべきだと思います。

日本には、原発を始めるために、なぜか稼動を止めた火力発電所があります。

実は、そのような既存の発電所を動かして行くだけで、原発を使わなくとも、既存の電力需要が全て賄えるそうです。

とすると、原発を促進して来たのは一体どうしてなのでしょうか?


水エネルギー等の新エネルギー開発を急ぐべきです。

私自身は、今回の問題は、新しい時代に向けて、日本、そして世界が本格的にアクションを起こすまでは、解決しないのではないかと危惧しています。

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“スイッチが入るということ”

2011-03-24 08:10:33 | 日記
スペインへの帰りの飛行機の中で書いています。

私は、今回、日本で日本人としての一体感を感じていました。

そしてその感覚は今も続いています。


私は、今、多くの日本人に“スイッチが入った”と感じています。

それは、原発の電源が繋がって“スイッチが入った”ことと同じように、うれしいことだと思います。

もちろん、今後にまだまだ大きな課題を抱えています。

でも、未来に繋がる希望の光だと思います。


何のスイッチが入ったのでしょうか?

それは、日本人が本来持っている遺伝子のスイッチだと思います。


高度成長、バブル経済、そしてそのあとに長く続く低迷。

個人主義、そして拝金主義という名のエゴ社会が生まれ、家族の中での一体感も薄れて行きました。

親と子の信じられない犯罪、見知らぬ人を犠牲にする犯罪。

ゆとり教育という名のもとで、日本人のひたむきさ、勤勉さを失うような教育が推奨されたりもしました。

ある意味、日本をダメにしたい人たちとっては好都合、シナリオ通りの展開だったのかも知れません。

しかし、今、大きな転換点となったと思います。


震災によって、たくさんの尊い生命が犠牲になりました。

たくさんの方々が家族を失い、家を失いました。

私たちは、今、この大変な出来事の中で、色々なことを経験し、学んでいるはずです。

家族を大切にすること、助け合うこと、分かち合うこと、他の人たちのために働くこと・・・。

大変な生活を送っている中で、でも、その一人一人の命は尊く輝いています。


でも、被災地の方々には、無理はしないで欲しい、とも思います。

家族を失い、家を失って、でも、被災地の方々は、今、必死に耐えています。

本当は、言いたいこともたくさんあるのに、じっと耐えています。

海外にいる私でも、訳もなく悲しくなる時があります。

それは日本人の集合無意識によるものなのでしょうか。

しかし、被災された方々の悲しみとは全く比べることは出来ません。

だから、そうした皆さんには、思い切り泣いたり、思っていることを話したりすることもして欲しいな、と思います。

なんとなくそうしたことが自由にしづらい雰囲気があるとすれば、それは改善していく必要があるのでしょう。

そのためには、私たちが、被災者の方々の自然な感情の発露を、優しく受け止めていきたいと思います。

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“本性が現れるということ”

2011-03-23 02:20:22 | 日記
福島原発の件、まだまだ予断を許しませんが、最悪の事態も想定されていた中で、冷却活動も進展を見せ、電源も繋がり始め、峠を越えつつあるように思います。

しかし、今、わかっていることだけでも問題点がたくさんあることは明白です。

政府は、今回、“とにかく安全なので、風評に惑わされないで冷静に”、という説明を繰り返して来ました。

しかし、そのことがかえって風評を呼び、国内だけでなく海外でも不安が高まった大きな要因になったと思います。

スペイン政府、飛行機をチャーターし、自国民を救出すると発表しましたが、在日スペイン人に連絡が行かなかったり、大半の人は日本人と結婚しており、配偶者や子供たちが日本出国を拒否したため、定員450人に対して150人しか集まらず、しかも日本への往路は、飛行機をカラで飛ばして必要物資も届けることがなかったため、税金の無駄遣いとして今、パッシングを浴びています。

そうした混乱はスペインだけではありません。

日本政府の情報開示に対して懸念を持った多くの外国人が、日本を脱出して行きました。


私が今でもよくわからないのは、事故のあった発電所では、地震や津波の後、“核分裂”が起きていたのかどうかということです。

核分裂反応が連鎖的に起きるいわゆる“臨界”が起きれば、それは、まさにチェルノブイリ事故の二の舞です。

しかし、様子を見ていると、どうもそうではないようです。

報道から推測する限り、原発が運転していた時に出来た生成物が、熱を発して漏れている、という状況のようです。

“核分裂”が起きていないのであれば、チェルノブイリ事故までの話にはならないはずです。

少なくとも、想定外の大地震でも、“臨界”は止めることが出来たわけです。

今回それが出来たということは、それが機能しなかった可能性のことを考えると、今後の見通しという面で、大変大きな違いがあったはずです。

だから、政府はまずそこを説明すべきで、その上で、考えられるリスクやその可能性、そしてそれに対する対応についてアナウンスすべきだったと思います。

どうも、心配ないと説明することが目的となってしまって、現状やリスクの説明を回避する大方針があったように思います。

そして、この件に限らず、必要な説明をせずにごまかして来た政府のやり方に対して、今回、日本国内も海外もそのことに気づき、それに対してNOと言った、ということであったと思います。


こうした限界状況においては、その人の本当の姿が現れて来ます。

カイワレ大根を食べて安全をアピールした菅首相は、同じやり方を今回も取ろうとしたようです。

原発を見学した後、自ら原発に強いと豪語し、大丈夫、と党首会談で胸を張った時、すでに最初の爆発が起きていました。

炉心内の燃料が溶けているとみてよい、と記者会見した原子力安全保安院の担当者を更送する一方で、東京電力を、「撤退した時には、東電は100%つぶれます」と恫喝しました。

更に、福島第1原発での放水作業をめぐっても「速やかにやらなければ処分する」との圧力発言をしました。

自民党の谷垣総裁を内閣に加えようとしたことも含めて、その考え方の根底にあるのは、自らの存続であるように思います。


東京電力の官僚的な対応も、今回大きな批判を浴びました。

関連して、中部電力は、以前、浜岡原発について、住民より運転差し止め訴訟を受けています。

2007年2月の静岡地裁での証人尋問の際、“非常用発電機や制御棒など重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、中部電力側は、「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」”と述べていました。

そして、この時、裁判所も中部電力側について、住民側の主張を棄却しています。


フジテレビの記者たちが、首相の会見中、「笑えてきた」、「ふざけんな」などと私語していた音声が放送されました。

これも、今まで決して出て来なかったマスコミの本音が、そのレベルとともに表に現れて来た例だと思います。


一方で、

シンディローパーさんは、引き続き地震の恐れがある中、

“日本の人を励ましたい、それが歌手として出来ること”、

と言ってコンサートを強行しました。

被災地に居合わせて、津波の被害を目の当たりにしたサンドイッチマンさんたちは、義捐金活動を始めました。



避難所における子供たちの力強さには、本当に熱いものがこみあげて来ます、

「生きていることを喜ぼう」という垂れ幕を、いち早く作って被災者を励ましたり、

お年寄りに様々なサポートをしていくチームを作り、実行していったり、

届いた救援物質を、だれに頼まれるわけでもなく、手分けして運んだり・・・。


毛布を運んだNPOの方が、

“私の方が子供たちに励まされた”

とおっしゃっていました。

自らが、今回の地震や津波の被災者であり、未だに親が見つかっていなかったり、家がなくなってしまった子供たち・・・。


今朝、日本を離れ、スペインに戻ります。

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“新しい神話”

2011-03-20 02:15:22 | 日記
日本に向かう飛行機の中で、今、日本で起こっていることをぼんやりと考えていました。

たくさんの方々の死、身内の死に直面したり、離ればなれになってしまったり、住む場所を含めて、ほとんど全てを失ってしまったり・・・。

そして、原発事故、不安の日々。

雪の寒さの中、食物も水も不足している中で、様々な思いを抱えている方々がたくさんいます。

色々な思いを抱えながらも、協力しながら、懸命に一日一日を送る姿・・・


日本に向かう飛行機の中で、日本の津波、原発のニュースをやっていました。

思い立ってその日に乗った飛行機、日系の飛行機ではありません。

原発のニュースも日本のトーンと、かなり違います。

原発の設計にかかわった日本人の方が、原発や津波に関する理解が不足していたことを認め、日本の政府は、大丈夫だ、大丈夫だというばかりで、正しい情報を出していない、という発言をしていました。

日本人女性のメディカルアドバイサーの方が、脱出した方がいいと、訴えていました。

また、成田空港が出国する人々で混雑する様子を映しながら、そこでのインタビューの様子を流していました。

機内で読んだ英字新聞は、原発事故の危険度を示す7段階のうち、海外機関は、上から2番目のレベル6をつけているのに対し、日本は、レベル4から変えていないことを説明していました。ようやく5に変えたようですね。

そして、日本の政府の発表が実態を表していないのではないかと、国内外から疑念を持たれ、批判を受けていると書いてありました。

原子力発電は、それに関する知識が少ない私たちが本来扱ってはいけないものだったのでしょう。

ましてや、自分は原発に詳しい、と豪語し、得点稼ぎで福島原発に乗り入れ、それまで対応を放置したり、専門家のアドバイスや海外の協力に耳を貸さない首相がいる国で、原発を扱ってはいけないのでしょう。


これからは新エネルギーへの取組に注力すべきだと思います。

その大転換が出来るのは今しかないでしょう。

もちろんとてつもない生みの苦しみがあるでしょう。

でも、私たち一人一人が、次の時代への視点を持って、覚悟を決めて進まなければならない道だと思います。

原発は怖い、でも、電気が不足するのは困るという理由で、なんとなく来た道に戻っていくということは、もう出来ないのだと思います。

後戻りすることは、今までの仕組みを作ってきた人たちの思い通りになり続けるということでもあります。

私たちは、もう帰らざる河を渡ったのです。

特に危険を抱えている静岡含めて、他の原発についても、止める必要があると思います。


そんなことを考えながら、機内の映画にチャンネルを合わせてみました。

Hereafterという映画でした。

のんびりしたビーチリゾートの風景が、突然、激しい津波の場面に変わりました。

逃げ惑う人々、海岸から続く露店のありとあらゆるものを飲み込んでいく様子を見て、悲しみに包まれました。


この映画の主人公は、男、女、そして男の子の三人です。

男の子が、双子の兄を亡くしたり、女性が、津波で臨死体験をする中で、大きな内面の変化が起こります。

そして、普段の生活にも支障をきたすようになってしまいます。

その様子は、なにか生きることの悲しみのようなものを感じました。

しかし、その中に、未来に繋がる喜びや希望もありました。


私たちは、新しい時代への橋渡しをするために、今、生きているのだと思います。

その過程では、まだまだ様々なことがあるのかも知れません。

でも、その中に、未来に繋がる喜びや希望もきっとあるはずです。

今の日本人の姿は、神話の冒頭部分となって、遠い未来の人々の記憶となっていくような気もします。


(先程、日本に着きました。少し流れがよくなっているように思います。
でも気を抜かずに頑張りましょう!)

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“新しい時代”

2011-03-18 05:40:27 | 日記
被害に遭われた方々、そしてそれぞれの地で、必死に自分の役割を果たしていらっしゃる方々、本当にありがとうございます。

私も自分に出来ることをやって行きます。


今、私たちは、新しい時代の入口に立っています。

その入口は、今まで築いて来たシステムの延長線上にはありません。

多くの既存のシステムは、目に見える、もしくは見えない方法で、これから比較的短時間に消えていくのでしょう。

頼りにしていたそのシステムが不安定になって来ると、心配になってそこにしがみつきたくなります。

でも、そのシステム自体がなくなってしまうので、しがみつくことが出来なくなるでしょう。

ならば、いっそそこから手を離してしまった方がいいのでしょう。


今まで自分が頼りにして来たものを手放すこと、それはとても勇気が要ることだと思います。

でも、やって見ると案外簡単なことなのかも知れません。

私たちが生まれて来た時、なにも持っていなかったのですから。


他の人の意見を頼って、入口を探そうとしても、見つけることは出来ないでしょう。

その行為自体が古いシステムだからです。

情報を集めるのはいいでしょう。

でも、決めることが出来るのは自分だけです。

入口を見つけることも、そして、そこに入っていくかどうかを決めるのも自分だけです。


これからの日本や世界を作っていくのは、今のシステムを作ったり、それを利用している人たちではありません。

新しい時代の心を持った私たち一人一人です。

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“福島原発で働く方々”

2011-03-17 06:45:38 | 日記
ある方から、メールを頂きました。
その中から抜粋し、紹介させて頂きます。

-----------------------------------------------------------

この度、日本を襲った災害には私自身、言葉が出てきません。

私の父親は東電の人間です。

また、知人の一人は今まさに福島第一原発の現場で戦っております。

震災のあった夜、かつて同窓生だった兄に

その知人からこんな電話がきたと聞きました。

「想定を超えた事態が起きてしまったが、
 こうなったからには自分にやれるだけのことを精一杯やり遂げたいと思う」

それぞれに与えられた立場で戦うことで日本の再興に貢献していければと思います。


世界から寄せられる賞賛は、

「澄んだ空気」「清冽な地下水」のような

目に見えない日本人の精神性が発現した結果によるものだと思っています。


少しでもこの日本精神の源流を広げていくことでわが愛するこの日本を支えていきたい、
そのように思います。


日本は必ず立ち上がります。

「逆境は神の恩寵的試練なり」という森信三先生の教えを胸に刻み、

すべてを受け止めて、前進していきたいと思います。

ありがとうございました。


-------------------------------------------------------------------

日本人は議論が得意ではありません。

百戦錬磨の欧米の方々に議論で勝つことはなかなか大変です。

というか、そもそも勝とうとしません。

私は、日本人の持つ素晴らしい特質とは、

“言葉ではなく、その姿や行動によって、人に伝えることが出来る力”

だと思います。


言葉は、その言葉を理解する人にしか伝わりませんが、姿や行動は、世界中に広がって行きます。

今、私たち日本人は、それぞれの立場で、その真の姿を、世界中に発信しているのだと思います。

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“自衛手段について”

2011-03-16 07:13:46 | 日記
昨日の日記に多少追加して、列挙しておきます。

被ばく対策

■留意点
○なるべく外に出ない。
○雨、雪を避ける。外にあるものに触らない。

○皮膚の露出を極力減らす。帽子。四方を絆創膏で止めてマスク、もしくは濡れタオル、ハンカチで口、鼻をすっぽり覆う。メガネ、出来ればゴーグル。手袋
○外出用の服と家用の服を分別する。
○外出着は、ほこりがつきにくい素材。粗綿製より表面が滑らかなもの。
○帰宅後、玄関前で上着と、出来ればズボンも脱いでよく払い、袋などに入れて隔離。家の中へ直接持ち込まない。
○まっすぐ手洗い、シャワーを浴びる。髪の毛、顔、耳含めて念入りに。
○うがいを、鼻うがいをし、コンタクトレンズは外して洗う。
○シャワーがない場合は、手と顔を良く洗い、濡らしたタオルで頭部や頸部を掃く。
○水がない場合は、タオルで拭いて汚染物質を落とし、意識的に鼻をかみ、痰を吐くようにする。

○水道水をたくさん貯めておく。
○窓、ドア等の隙間をガムテープで目張りする
○洗濯物は、家の中に干す。
○エアコン、換気扇等は止める。
○野菜、果物等は特によく洗う

■効果のある食べ物
・味噌、納豆、醤油等の大豆食品、
・ピーナツ、大根、キャベツ、わさび等のアブラナ科の野菜、タマネギ
・漬物、梅干し等の発酵食品
・粗塩(添加物の入った食卓塩はNo)
・玄米
・昆布、わかめ、海苔等の海草類
(乾燥昆布の場合、3cm角1枚0.5g … この量で、ヨードが成人所要量の4倍の0.65mg含まれているそうです)

■避けるもの
・砂糖
・添加物入り食物(でも、食べること優先の時もありますね)


しばらく家から出られなくなるようなこともあるかも知れません。

水、食料は、出来る範囲で備えておいた方がいいと思います。

一方で、小食は免疫を上げてくれるそうです。

なので、気持ちはリラックス、ゆとりを持って。

生きていることに感謝、助け合って。

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