私には、小さい時から憧れていることがあります。
それは、“かまくら”に入って過ごすことです。(笑)
“かまくら”、ご存知ですよね。
雪でドーム状の形をつくり、中をくり抜いて、その中でローソクの火を灯して過ごすというあれです。
たったローソク一本の光でも、意外に明るくて暖かい、という話を聞いたりすると、それだけでなんだかうれしくなってきます。
私は、中学、高校時代、旭川に住んでいました。
北海道の雪は、さらさらです。
スキーにも最高です。
その雪を求めて海外からもたくさんのスキーヤーが毎年泊り込みでやって来ます。
北海道の雪は、固まりづらいからなのでしょうか。
北海道には、かまくらを作る風習はないようです。
なので、私は、この目でかまくらを実際に見たこともありませんし、もちろんつくったこともありません。
“かまくら”は、東北地方、特に秋田県で有名ですね。http://www.pref.akita.jp/fpd/bunka/kamakura,sugawara/kamakura.htm
「正月12、3日頃になると、子どもたちは井戸のかたわらか路ばたに、高さ6、7尺、幅6尺くらいのかまど型の雪室をつくり、天上は板をならべ、ムシロなどをのせ、その上を雪で覆い、内部正面に方形の祭壇をつくって水神様をまつる。そして15日の夜は、祭壇に餅、みかん、甘酒などを供える。雪室の中には、ムシロを敷いて、隣近所の子供たちが集まり、甘酒を温め、餅を焼いて食べる。道行く人たちは餅や賽銭(さいせん)をあげ、子供たちは甘酒や神酒を振舞う。・・・」
かまくらの中では、祭壇をつくって水神様を祀っていたのですね。
TVや写真で見るかまくらの奥の方に、何かあるなと思ったことはありましたが、まさか“水神様”を祀っていたとは知りませんでした。
“昭和11年に来日したドイツの建築家・ブルーノ・タウトが、横手のかまくらを見て、夢の国のできごとであるかのように「素晴らしい」と絶賛したため、ますます盛んになったという。
「実にすばらしい観物だ!誰でもこの子供達を愛せずにはいられないだろう。いずれにせよ、この情景を思い見るには、読者は、ありたけの想像力をはたらかせねぱならない。私たちが、とあるカマクラを覗き見したら子供たちは世にも真じめな物腰で甘酒を一杯すすめてくれるのである。こんな時には、大人はこの子達に一銭与えることになっている。ここにも美しい日本がある。それは-およそあらゆる美しいものと同じく‐とうてい筆紙に尽すことはできない」 (「日本美の再発見」岩波新書) ”
“桃源郷”、そして“天国”という言葉が浮かんで来ます。
その中の子どもたちは、神様?天使?でしょうか。
世の中には、地球が空洞になっている、ということを信じている人がいます。
数あるトンデモ話の中の一つではあります。
しかし、掘削や探検等によって確認出来ているのは、地球のごく表面に近い部分のみなので、地球の中が、本当はどうなっているのかということを、この目で見た人はだれもいません。
私たちが、理科で必ず習う“地球の断面図”も、ある理論にのっとって想像で書かれたものでしょう。
決して見たものを描いたわけではないのです。
であれば、理科で習う“地球の断面図”とは全く違う地球内部の姿を想像しても、一向に構わないわけです。(笑)
地球にいくつかあると言われる入口から、たまたま地球内部に入り込んでしまって、その様子を見てきたという人の話もあります。
そんな話を読んだりすると、自分がなんだか、“龍宮”で過ごした浦島太郎になったような錯覚に陥ります。
そして、地球の内部にいるときの感覚は、“かまくら”の中にいるような感じなのかな、と想像してみたりします。
それは、自分がまだ生まれる前、まだ母親のお腹の中にいた時の感覚にも似ているのかなと考えて見たりもします。
地表でたくさんの生物を生み出す母なる“地球”は、その内でも多くの命を生み育む“子宮”なのかな、と。
ローソクのような柔らかい光や暖かさで満たされている場所。
そして、いつの日か、また戻っていく場所なのかも知れないと。
“県内の小正月行事を代表する「かまくら」と「なまはげ」の行事は、県内至るところにみられる。
「かまくら」は、平野部と山間部に発達し、「なまはげ」は海岸部にみられる。奇妙なことに「かまくら」も「なまはげ」も子供が主役である。なぜ子供が正月行事に関係があるのだろうか。
神に最も近く、神が容易に扱いやすい者が子供だったからだという説がある。なまはげが子供を脅すのは、神の言葉を純粋に受け止めるのは子供だったからである。かまくらでも子供が主体となって祝い、雪室の中に神を祀り、中に入って楽しみ神に仕えるのは子供でなければいけなかったのだという。”
かまくらと同じように、地球内部にも、子どものような純粋な心を持っていなければ入れないのでしょうか。
ハードルはかなり高そうです。(笑)
平野部と山間部で発達した“かまくら”に対して、
海岸部にみられる“なまはげ”とは一体なんなのか
・・・興味は尽きません。