てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『黒い家』 貴志祐介 

2005年06月03日 | 読書
黒い家 貴志祐介 
初出 1998年


たしか、ホラー小説大賞という帯を見て、購入を決めたと思います。
ホラーとはいうものの、実は、ちっとも怖くありませんでした。
これって、ホラーですか?
推理小説みたいなんですけど。
密室トリックとかアリバイくずしがないと、推理小説とは言えないのかな。


主人公は、生命保険会社で保険支払いの査定の仕事をしている。
保険をかけられていた人が死亡したとき、会社が保険金を支払うべきかどうかを調査するということ。
そんな主人公が見た悪夢とは。。。



この本を読んで、怖いと感じることができないのは、私の感覚が麻痺しているのかもしれません。
保険金殺人に限らず、新聞などのマスメディアで、とてつもない殺人事件が報道されているのですから。
ということは、この本の最後に書かれている『もしかすると、本当の悪夢はこれから始まるのかもしれない』という文句は、現実のものということですね。

ホラーとしては、私が勝手に考えているものと違うのでもうひとつでしたが、サスペンスものとしては面白いです。
この後しばらくは、貴志祐介の本を見たら、それだけで、買うようになったぐらいですから。


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2 コメント

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原作&映画もみました。 (まんだ)
2005-06-04 17:57:09
たしか私が知った時は、和歌山のカレー事件とそっくりだ!と話題になってたんですよね。

実際読んでみて、本当に似ていたので驚きました。



映画の方は雰囲気はともかく、奥さんの扱いがおかしかったです。ボーリングのボールを放り投げて壁をぶち破ったりしてましたから…。おいおい、恐いとか化けモンとか言ってもそういう意味じゃないだろ~と、ある意味こちらも驚きです。

サスペンスっぽい原作よりもホラーらしくしたかったの…かな?
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まんださん (てくり)
2005-06-05 18:12:07
そうそう。なんかカレー事件のとき、思い出しましたよ。



映画って、時々、暴走することがあるから、それが怖いというより、変すぎておかしいことがありますね。

『死国』でも、生き返った少女が、好きな男性を抱きしめ、思わずボキボキっと背骨を折ってしまうシーンがあります。

原作には、そんな怪力という設定なんて、まるでなし。

どうして、そんな話にするのか、映画って不思議です。

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