てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

王狼たちの戦旗 -氷と炎の歌2-

2005年05月18日 | 読書
水と炎の歌第2部、『王狼たちの戦旗』上下巻を図書館で借りて読みました。

うおーっ、続きはまだかーっ!
って感じ。

第3部は、いつ翻訳出版されるのかなぁ。
第4部は、いつ出版されるのかなぁ。(2004年11月出版の解説によると、まだ執筆中だって…)


さて、第2部は、第1部よりさらにパワーアップしています。
状況が混沌として、完全に戦国時代突入。
第1部は、陰謀はありましたが、全体に明るい、まだ夏のイメージでした。
これが第2部に入ると、冬の足音が聞こえてきます。
ダークパワーの片鱗も伺うことができます。
これから、どんどん暗くなっていくんだろうな…
ファンタジーっぽくなってきましたよ。


ところで、このお話は、複数の登場人物の視点で語られる形式を取っています。
ブリンの知性化の嵐シリーズみたいな感じで。
マーティンのワイルドカードシリーズも同じだったそうです。
(マーティンは好きなのですが、ワイルドカードシリーズでは単なる編集者としての役目だったので読んでいませんでした。)

この視点となる人物の数は大変多いのですが、解説によると、弱者だけが選ばれているそうです。
そういわれてみれば、そうかもしれない。
敵味方関係なく、視点として取り上げられていて、ごく一部のどうみても悪者以外は、善悪の区別はありません。
読む側としては、あっちにもこっちにも味方したくなって困ります。
たとえば、武田信玄もステキだけど、上杉謙信もいいよね、あ、でも織田信長も捨てがたいって感じかな。で、視点として語られるのは、織田信長自身じゃなくて、妹だったり、側近だったり、秀吉だったりというふうです。

キャラはますます深みが出てきました。
人気が出そうなキャラ名を挙げると、「お、こいつまだ生きてるな」ってわかっちゃうから、挙げられないところが辛いです。


さすがに主な登場人物の名前は覚えましたが、次々に出てきて、発言したり戦ったり死んだりしていく騎士たちや家来の名前は全く覚えることができません。
っていうか、無理。
10行以上にわたって、戦闘で功績があった騎士の名前が挙げられている部分は、目が拒絶反応を起こしました。



あとは…、あ、そうそう。
一箇所、名前ミスを発見しました。
下巻の真ん中あたり、Aという人物の話だったのに、突然その場所には絶対いないBの名前が、そこでなにか動作したかのように出てきたのです。
性別、カタカナ3文字は同じだけど、全然違う名前なのになぁ。
普通に読んでいると、「あれっ?!」って気づくような間違いでした。


食事のシーンも多くて、食べたいと思うもの、食べたくないと思うもの、色々出てきます。
ワインを温めて、シナモンなどの香辛料や、干しぶどう、りんごなんか入れたりしてます。
美味しいのかな。試したくはないけど…
で、みんな、よくアルコールを摂取しています。
子どももワインを飲むし、朝からビール飲むのが普通みたいだし。
欧州では、そういう習慣があるのかなぁ。

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2 コメント

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未完があるから (シノスケ)
2005-05-19 01:13:07
手をつけてない本って結構あるんです。ソウヤーの例の三部作もなぜ読んでないかと言えば、まだ未完だから。面白かったら一気に読みたいたちなので、氷と炎の歌もまだ読んでないんですよ。しかし、ほかの方が読んでて面白そうだと耐えられないかも。とりあえず『タフの箱舟』あたりでごまかしておこうかな……



そうそう、ファンタジーと言えば『ベルガリアード物語』が誰かと感動を分かち合いたいぐらい面白かったのでぜひ読んでみてください。こんな宣伝をしていいものかわかりませんが、、、
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シノスケさん (てくり)
2005-05-19 13:06:00
氷と炎の歌って全6部構成みたいですよ。

完結まで10年ぐらいかかりそうです。

我慢できん!と読み始めたのですが、よく考えると、待つのも手かも。

というのは、もしかしたら文庫になるかもしれないからです。

『ハイペリオン』みたいに。

無理かなぁ。。。



あ、『タフの箱舟』はGET済み。

ソウヤーのは、第3部が10月刊行予定だからあと少しの辛抱ですね。



『ベルガリアード物語』は、シノスケさんの記事を読んで、ものすごく興味を持っています。

買いたいんだけど、本屋で見かけないんですよー。

ネット注文予定です。

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