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 有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。1993年10月24日放送の第41話は「消えた十二支」です。



 深夜の森の中を、男装の麗人……っていうか、ベルバラのオスカルっぽい感じの衣装を着た女性が歩いていきます。
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥……。あっ、何ゆえ猫が十二支に入れん!」
 池に映ったその女性の姿は、やがて白い着物姿に変貌。そう、この人は、怪猫猫姫だったのです。……って、最初のベルバラ風の格好はなんだったの?
 長く伸びたつめを振りかざしながら、猫姫は一人、十二支に入れなかった恨みを晴らすことを誓うのでありました。

 学校から走って帰宅する花子。家では雪子と月子がリンゴ(あるいは、梨?)を食べていました。
 花子は帰るなり、テーブルに突っ伏して泣き出してしまいます。実は、国語のテストで28点を取ってしまったのです。しかもそれを篠山、加納、荒木の三人組に見られ、「俺たちよりも悪い」とバカにされてしまったのです。かつては三バカに勉強を教える方だったのに……。
 そんな花子を慰めるように、雪子と月子もテストの答案を見せます。雪子は数学が30点、英語が40点。月子は理科が32点。みんな、シュシュトリアンの活動が忙しくて、学校の成績が落ちてしまったんですね。に、しても、三人とも、ちょっと低すぎませんかねぇ……。

 成績が落ちてしまったことを、雪子はフライドチキン男に相談します。しかしフライドチキン男はそれを「甘い」と一蹴。正義のスーパーヒーローやヒロインはみんな、学校の成績を下げながら戦ったもんです、と言うのです。
 ここで、「魔法少女ちゅうかなぱいぱい」にはじまり、「魔法少女ちゅうかないぱねま」、「美少女仮面ポワトリン」、「不思議少女ナイルなトトメス」と、過去の不思議コメディシリーズの映像が流れます。「うたう! 大龍宮城」が入っていないのはなんでだろう? 乙姫は学生じゃないから、学校の成績を下げながら戦ったという例に当てはまらないからですかね。でも、それを言うなら、ぱいぱいといぱねまも学生じゃないしなぁ。
「みんな下がってたんだぁ……」
 その話を聞いて、納得してしまう雪子。もっとも、フライドチキン男によれば、「誰とは言いませんけど、最初から下がっていた人もいたようですけどね」とのこと。いぱねまのことかな。
 そしてフライドチキン男は、遊具からぶら下がっているパンに飛びついて、パン食い競争の練習を始めます。今度、焼き鳥やロースチキンなんかと運動会をするそうなのです。そんなフライドチキン男の様子を見て、成績を下げながらシュシュトリアンをやっているのにのん気に運動会をするのかと、雪子が激怒。近くにあった太目の木の棒を手に取ると、フライドチキン男を追いかけ始めます。いや、そこで怒るのはおかしいでしょ! いいじゃん、運動会くらいやったって!

 雪子に追われたフライドチキン男は逃げ出しますが、その様子を草陰から、ベルバラ風の衣装に身を包んだ猫姫が発見します。フライドチキン男を草むらに引っ張りこむと、そのまま身を隠して雪子をやり過ごします。
 助けてもらったお礼を言うフライドチキン男。しかしその男装の麗人にはなんとなく見覚えが……。猫姫は正体を現すと、十二支に入れなかった恨みを晴らすべく、フライドチキン男に襲い掛かるのでありました。
 ここでフライドチキン男、十二支に入れなくて恨んでいる動物たちは、猫姫だけじゃないと言い出します。先日、フライドチキン男がある飲み屋でアルバイトしていたときのこと、酔いつぶれた客が「十二支に入りてぇなぁ……」とつぶやいたのです。その男の正体は、実はコアラだったのです。
 他にも十二支に入りたい動物を集めて新しい十二支を作れば、猫姫の夢である宇宙征服も可能になる、と、フライドチキン男は猫姫をそそのかします。それを聞いた猫姫も、すっかりその気に。
 どこに行けば十二支になりたい動物がいるかと訊ねられたフライドチキン男は、そりゃ、動物園に行けばいくらでもいると答えてしまうのでありました。

 一方、成績が下がったという事態を深く受け止めている山吹家の三姉妹は、シュシュトリアンなんてやっている場合じゃないのではないかという結論に達しました。そして、しばらくの間シュシュトリアンをやめると宣言し、バルミラクルをダイニングのテーブルの上に置くと、勉強するために自室へと向かうのでありました。
 いやまあ、必死に勉強することがいいことなのは間違いないんですけどね。正直今までの描写を見ても、割と遊んでいたり、暇そうにしたりしていたでしょ。休息する時間が必要なのはもちろんですけど、勉強ができないくらい忙しかったとも思えないんですけどね。

「みなさん、ご一緒に、新しい十二支を作りましょう!」
 猫姫は動物園で、スピーカーを片手に、一緒に新しい十二支を作るための仲間を探しています。が、なかなか賛同してくれる動物は現れません。そうこうしている内に、動物園の職員から、リクルート活動を制止させられてしまいます。

 その頃神社の軒下では、フライドチキン男が相変わらずパン食い競争の練習をしていました。
「動物園にそんなヤツいるわけねーだろ。私の嘘にだまされやがって」
 動物園に行けばいくらでもいる、というのはフライドチキン男の口からでまかせだったのです。そりゃまあ、人間に飼われている動物なら、そんな野望は持たないでしょうね。
 そこへ、怒りに燃える猫姫が現れます。慌てて逃げ出すフライドチキン男ですが、不思議な術で引き戻され、壁にたたきつけられてしまいました。
 猫姫の爪がフライドチキン男を引き裂こうかというそのとき、背後から声がします。
「猫姫様!」
 振り返ってみると、そこにいたのは、6人の男、いや、6匹の動物が跪いていたのです。
 彼らはコアラ、クジャク、タコ、サイ、エリマキトカゲ、コウモリ。新しい十二支に入るために、猫姫の下にはせ参じたのです。
 この展開にはフライドチキン男も「まさかでしょ?」と驚きを隠せません。飲み屋で酔っ払っていたコアラもいるんですけど、その部分だけはでまかせじゃなくて、本当にあったことなんでしょうかね。



 花子が雪子、月子と一緒に家で勉強していると、篠山、加納、荒木の三人組がやってきます。何の用かと不機嫌そうに出てみれば、にやにやしながら「勉強を教えてやろうかと思って」。怒った花子は、ホウキを手にして三人を追い出すのでありました。これはまあ、ムカつきますわ。

 花子が部屋に戻ると、フライドチキン男がやってきていました。怪猫猫姫が新しい十二支を結成して、従来の十二支を次々に襲っているというのです。
 パチンコをしていた未。麻雀をしていた犬、申、午、丑。宝くじを購入していた卯、亥。カラオケで歌っていた巳、寅、辰、子。それぞれ猫姫に襲撃され、檻に閉じ込められてしまったのです。つーか、お酉様もそうだったけど、みんなギャンブルとか俗っぽい遊びが好きですねぇ。
 ちなみに、遊んでいるときはみんな普通の格好だったけど、檻の中では着物に、顔には薄い白塗りをしています。お酉様が白塗りしているのは、演じているのが麿赤兒だからだと思っていたのですが、十二支はみんな、これが基本スタイルなんですね。お酉さまだけは、遊んでいるときも着物姿でしたけどね。

 十二支の救出を依頼するフライドチキン男ですが、あいにく三姉妹は、シュシュトリアンの活動を休止すると決めたばかり。無視して勉強を続けようとします。月子は、お酉様がまだ捕まっていないでしょ、と指摘しますが、フライドチキン男によれば、世界中のどこを探してもお酉様が見つからないのだとか。どこ行ったんだろう?
 このままでは猫姫率いる新十二支に宇宙を征服されてしまうと、フライドチキン男が涙ながらに訴えます。話を聞いているうちに、三姉妹も勉強どころではないような気がしてきて、ついにシュシュトリアンとして戦うことを決意します。
 ただ、バルミラクルはダイニングに置きっぱなしにしています。ただ、ダイニングに行ってみたものの、そこにバルミラクルはありません。実は、恵が燃えないゴミとして出してしまっていたのです。

 慌ててゴミ捨て場に向かった三姉妹は、ゴミ袋を引っ掻き回します。そこへたまたま通りがかったのが、篠山、加納、荒木の三人組。何をしているのかはわからないけど、面白そうだからと、ゴミを漁っている三姉妹を撮影しだします。
 三姉妹は、なんとかゴミの中からバルミラクルを発見。すぐにシュシュトリアンへと変身します。しかしその様子を、三人組にバッチリ撮影されてしまうのでありました。やばい! これやばい!

 変身シーンを撮影されたことも大問題なのですが、今はまず、猫姫を何とかしなくてはなりません。囚われた十二支たちを前に高笑いする猫姫の前に、突然シュシュトリアンが現れます。走ってくるでもなく、くるっと回ったら突然その場に現れたんですけど、こういう便利なワープ系の技が使えるのなら、もっと活用した方がいいんじゃないかなぁ。

「乙女盛りに命をかけて」
「風に逆らう三姉妹」
「花と散ろうか、咲かせよか」
「「「有言実行三姉妹、シュシュトリアン!」」」

「古人曰く、『泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生』」

 恨み言ばかり言っているより、前向きに笑って暮らすべし。あれ? これって、相手に対してかける言葉としては、今までの中でもかなり的を射た格言じゃないですかね。関係ありそうで、案外そうでもない格言を言うことも多いですからね。

 ただまあ、これで聞き分けてくれるような猫姫ではありません。結局戦闘に突入するのでありました。
 雪子がなんとか十二支が囚われている檻に取り付きますが、すぐに猫姫に引き離されてしまいます。猫姫の攻撃を避けて、シュシュトリアンは外へ。猫姫もそれを追いかけていきます。
 やってきたのは、川のそばにある取水場っぽいところ。今回は地面がコンクリートなので、アクションシーンを見ていても、なんか怪我しちゃいそうでヒヤヒヤしますね。
 雪子が猫姫の攻撃を受けている間に、月子と花子が後ろから取り押さえにかかりますが、猫姫はこれを振り払います。やっぱり強いなぁ。三人がかりで飛び掛ってもそれを受け流す猫姫ですが、雪子と月子が両腕を押さえている間に、花子が腹にパンチの連打。あれ? 「花、乱れ打ち」って、言わないの?
 さらに月子が蹴りを入れた後放り投げたところに、雪子の空中前転ジャンプキックが炸裂。月子のはあんまり「月の輪返し」っぽくないですけど、雪子の技は「雪崩し」とか言っても良さそうなものですけどね。
 最後は必殺の、「有言実行・紅つむじ風」でフィニッシュ。猫姫は吹き飛ばされて、川に転落してしまいました。

 猫姫のアジトに戻り、檻の鍵を外そうとするシュシュトリアン。しかしそこに、倒したはずの猫姫が現れます。あれ? 「有言実行・紅つむじ風」を喰らったはずなのに、なんでこんなに早く復活してるの?
「シュシュトリアン、紹介しよう、我らが新しい十二支じゃ」
 猫姫の背後には、青い軍服に身を包んだ、新十二支の面々が勢ぞろいしています。そういえば、さっきまで新十二支はいませんでしたね。っていうか、従来の十二支を捕まえるところまでは、結局猫姫が一人でやっているんですよね。十二支もそれなりに強いはずなんですけどね。やっぱり猫姫の強さは別格ですね。
「シュシュトリアン、地獄に送ってやろう」
 シュシュトリアンと新十二支が対峙しているところで、今回はここまで。最終決戦ということで、今回は割とギャグが少なめでしたかね。

 次回はいよいよ、シュシュトリアンの最終回。あぁ、シュシュトリアンが終わっちゃう……。



[次回予告]

「新十二支との戦いに傷ついた、私たちシュシュトリアン」
「このままじゃ、地球が猫姫に支配されちゃう」
「でも、今の私たちの力じゃ……」
「月子、花子。たとえ叶わなくても、正義の為に戦いましょ」
「「はい!」」
 次回の有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「シュシュトリアン最後の闘い!」。
「地球の、いえ、宇宙の平和は」
「「「シュシュトリアンが守ります!」」」



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