雑居空間
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 広島旅行の2日目。本当は厳島の弥山に登りたかったのですが、昨年の夏はとにかく暑かったので普通の山登りは諦め、山登り成分は山城で摂取することにして、城跡巡りを優先することにしました。
 そこで、山口県岩国市にある岩国城へ行ってきました。 



 岩国城を築いたのは吉川広家。関ケ原の合戦で敗れた毛利輝元が周防・長門の2ヶ国に移封されたことに伴い、その家臣である広家も岩国に入ることになります。
 岩国城はふもとにある「御土居」と、その背後の横山の上に建つ「横山城」からなっています。しかしながら、一国一城令によって、横山城の方は破却。御土居の方を岩国の陣屋として、明治まで機能させていました。

 御土居跡は現在、吉香公園となっており、いくつかの遺構が残されています。
 横山城の方には石垣などの遺構が残り、本丸には復興天守が建てられています。ただこの復興天守は下から見上げた時の見栄えを重視して、本来あったところとは違う位置に建てられています。





 JR岩徳線の西岩国駅からスタート。



 西岩国駅の近くに亀ヶ尾城跡があるそうなのでちょっと覗こうかと思っていたのですが、現在遺構はほとんどないそうなので、坂を上るのが面倒になったので止めました。



 西に1.5㎞ほど移動すると、日本三名橋にも数えられている、錦帯橋が現れます。
 錦帯橋は、岩国城の西、北、東と三方を取り囲むように流れている錦川に架かる橋で、1673年に岩国藩主吉川広嘉によって建造されました。
 五連のアーチ構造が特徴的ですね。



 別角度から。
 この写真だとちょっとつぶれ気味ですが、背後の山の上には岩国城の天守が見えます。この錦帯橋とのコラボを実現するために、天守は山のキワの方に移動して復元されました。想像していたよりは、天守が遠くに見えるなぁとは思いましたけど。



 錦帯橋を渡ればよかったんですけど、そこはスルーして隣の錦城橋から錦川を渡ります。



 錦城橋辺りから見上げる岩国城天守。



 横山のふもとにある御土居は、現在吉香公園となっています。



 吉香公園の手前にある、岩国藩家老の香川家の表門。



 吉香公園の中にあった実験橋。
 錦帯橋は木造であるため、なるべく腐朽しないような工夫が必要となってきます。この実験橋では、雨水が材木に与える影響を調べるため、いろいろな工法を比較して橋板の加工に活かすという実験をしているそうです。



 岩国シロヘビの館。
 シロヘビに関する資料が展示されているそうです。時間の都合でスルーしました。



 ロープウェーの駅。これに乗れば、山の上まで上ることができます。
 あまりにも暑かったらロープウェーを使おうかと思っていたのですが、この日はまだそこまで暑くなっていなかったので、歩いて山登りすることにしました。



 柏原美術館。刀や鎧などの武具、茶器などの生活用品など、伝統的な日本文化に関する展示がなされています。
 ただ、中途半端に和風なデザインのせいで、ちょっとうさんくさい建物にも見えてしまいますね。



 白山比咩神社。



 神社の横に、登山口があります。





 道自体はよく整備されています。
 ただ、山の上までの比高およそ200mを一気に登っていくので、まあまあの急坂です。曇り空だったし、時間的にもそこまで気温が高くなかったので、まだなんとかなりました。



 舗装路まで上れば、キツイところは終了です。



 少し行くとロープウェーの山頂駅に到着。





 山頂駅にはからくり時計がありました。
 からくりは15分に一度動きます。メニューは「童謡メドレー」、「鵜飼音頭」、「美しき天然」の三曲。このときは鵜飼音頭が流れていました。



 山頂駅から見下ろす岩国の城下町。錦川にかかる錦帯橋が見えます。





 山頂駅から横山城方面へ歩いていきます。



 ここは二の丸の下。上を見上げると、二の丸を囲む石垣が見えます。





 二の丸の入口にあった、城山案内図。





 折れ曲がった階段を登っていくと、大手門があります。



 二の丸は花木園となっています。



 中央に櫓台っぽいものもありましたけど、特に説明書きが無かったんですよね。中にある礎石っぽいものもやけに新しいし、本当に櫓台跡なのかはよくわかりません。





 二の丸から本丸へと向かいます。



 目の前に現れる天守。
 ただ、先に書きましたが、この天守は本来の位置ではなく、ふもとから見やすい位置に建てられています。



 別角度から。



 天守を回り込んで少し奥に行くと、本来の天守台があります。



 旧天守台方面から。
 岩国城の天守は唐造りと呼ばれ、4階と6階部分が下の回よりも大きくなっている、特徴的なフォルムをしています。

 天守の中は展示施設となっています。



 天守入口で日本100名城のスタンプを押すことができます。
 図案は錦帯橋+岩国城天守。このスタンプでも線で区切られていますが、ふもとからはここまで天守は大きく見えませんけどね。





 写真撮影可能なスポットもあります。



 最上階から眺める岩国城下町。





 本丸から北の丸へと向かいます。



 本丸と北の丸の間には、大きな空堀があります。



 北の丸は広場になっています。



 北の丸の端っこ辺り。



 再び本丸方面に戻ってきて、本丸の裏を進みます。



 大釣井。
 山城には重要な水場です。



 これで岩国城は一通り見て回ったのですが、ここから南へ進んで、少し山歩きをします。



 ここから南へ進むと護館神があります。
 護館神は岩国城の石切り場があったところで、後に神社となっています。



 しばらくは平坦な道が続きます。



 護館神が近づくと、上りの階段が現れます。



 ただですねー、この「展望台」の看板に騙されちゃったんですよ。てっきり、すぐ近くに展望台があるものだと思ってそっちに進んでいったのですが、この展望台は護館神を通り過ぎた先にあるもので、このルートは護館神を巻いて通り過ぎるルートだったのです。
 護館神を通り過ぎちゃったことに気づいたので引き返そうかと思ったのですが、なんか面倒になったので、そのまま先に進んでしまいました。今考えれば、引き返せばよかったんですけどね。



 しばらくはゆるゆるとした上り道。



 ほどなく、展望台に到着。



 手前に木があるため錦帯橋の辺りは見えませんが、瀬戸内海まで見渡すことができます。



 展望台の少し先に姉ヶ山というピークがあるのですが、あんまりピークっぽくないピークでした。



 一応、金網に山頂標識が。



 展望台まで戻り、下山します。



 途中、川西駅へと言う看板があったので、そちらに下りていきます。



 ほどなく、民家に到着。



 近くに宇野千代の生家があります。




※クリックで拡大します。

 錦帯橋からスタートして、姉ヶ山から下山したところまで、行動時間は2時間32分、移動距離は6.1㎞、累積上りは427m、累積下りは401mでした。
 山登り的には、横山に登るまでがちょっとキツかったくらいですかね。そこまで消耗はしませんでした。

 岩国城は錦川に三方を取り囲まれた横山上に築かれた堅牢な城。山登り成分も摂取できて、楽しい城攻めになりました。本丸の位置だけは、やっぱり元の所に建てて欲しかったですけどねー。
 錦帯橋と護館神をスルーしちゃったのはちょっと後悔しています。他にもスケジュールの都合で訪れられませんでしたけど、吉香公園の周辺にある美術館や博物館、(紅葉の季節にはまだ早いけど)紅葉谷公園とか、岩国城周辺だけでも1日たっぷり楽しめそうではあったんですよね。旅先で完璧に行動するのも、なかなか難しいですけどね。

 あと、朝の内は雲が多かったのですが、昼前には陽射しが出てきてまた暑くなってきてしまいました。コース的にはさほどキツくはなかったですけど、下りてきたころには暑さで結構ヘロヘロでした。9月だというのに、去年の夏は異常でしたね。


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