カープがCSファイナルステージで負けたわけですが

　えー、既に3日前の話ではあるのですが、クライマックスシリーズファイナルステージで、カープはベイスターズを相手に1試合目を取りながら、その後まさかの4連敗で敗退してしまいました。
　今年こそは日本一！　と思っていたのに、日本シリーズ進出の前に躓いてしまったということで、やっぱりちょっと、ショックが大きかったですね。
　試合直後はあんまり書く気にもならず、少し時間も経ったからしれっとスルーしちゃおうかとも思ったのですが、何か書いておかないとそれはそれでいつまでも引きずってしまいそうなので、厄払いの意味もこめて、ちょこっとクライマックスシリーズについて書いておこうかと思います。

　まあ、カープが敗れた最大の要因は、打てなかったことですかね。5試合で11点。最大でも1試合で3点。シーズンであれだけ猛威を振るったカープ打線が、まったく沈黙してしまいました。
　打線の責任の方がずっと重いのは確かなのですが、それはさておき、投手陣も結構打たれてしまいました。初戦の薮田やジョンソンなど頑張ったピッチャーもいましたけど、それ以外の試合では、ポイントポイントでことごとく痛打されるシーンが目立ちましたね。まるで00年代のカープ投手陣のようでした。
　独走して優勝したシーズンの戦いぶりとは、ちょっとかけ離れた内容でしたね。シーズン中なら、多少リードをされても僅差で付いていって、終盤でひっくり返すというゲームが多かったのですが、投手陣は踏ん張れず、打線も追い上げられず。対照的にベイスターズは、ベンチの打つ手がことごとくはまり、選手一人ひとりが躍動していました。
　細かい要素はいろいろとあるかと思いますが、トータルで見れば完敗と言わざるを得ないかと思います。日程が空きすぎとか、悪天候とかありましたけど、そんなの言い訳にならないくらい、カープサイドからすれば内容の悪いシリーズとなってしまいました。

　世間では、14.5ゲーム差をつけられた3位のチームが日本シリーズ進出するのはどうなの？　といった論調もあるようですが、そんな話はまったくのナンセンスだと思います。そういうルールなんだから、そのルールに則って勝ち上がったベイスターズを賞賛するべきだし、敗れたカープは弱かったと言うしかないのです。
　ゲーム差が開いた場合にはさらに首位チームにアドバンテージを付けるというのもバカバカしい話です。現在の1勝というアドバンテージだって、相当大きいですよ？　もしアドバンテージが2勝になったら、首位チームはCSファイナルで2勝3敗と負け越しても勝ち抜けるわけで、それこそCSの価値を損ねるだけでしょう。
　要するに、2位チーム、3位チームでも日本シリーズに進出できる可能性があるからこそCSを開催する意味があるのです。CSはやりたいけど勝ち抜くのは首位チームであって欲しいなんていうのは、願望としてはアリですが、システムとして必ずそうなるようにしてしまうのは本末転倒です。100%首位チームが勝ち抜くのなら、ハナから試合をする意味はありません。やるならCSを廃止するかどうかというレベルの議論でないと意味がないでしょうね。

　個人的には、CSは無くてもいいんじゃないの？　とは思っています。別に今年、カープが負けたからじゃないですよ。やっぱり首位チームが日本シリーズに進出した方がすっきりします。それに、消化試合が減るといっても、そもそも日本シリーズ進出の可能性がないとしても、4位よりは3位を目指すべきだし、3位よりは2位を目指すべきだろうと思うので、順位が確定するまでは、私の中ではそんなに消化試合という認識が無いんですよね。
　でも、興行的にはCSの恩恵は大きいでしょうし、今後もCSが廃止されるというのは、よほどのことが無ければ実現しないでしょうね。で、あれば、3位からの逆転日本一が起こったとしても、そういうルールなんだからそれはそれとして楽しむ、というのが建設的なのではないかと思います。で、ファンとしては、3位だろうと、2位だろうと、1位だろうと、ひいきチームが勝つことを信じて応援するだけなのです。

　そんなわけで、こうなったらベイスターズには、なんとしてもホークスを倒して日本一になってもらいたいと思います。できれば、4勝1敗くらいで。ホークス相手にその成績なら、なんとかカープの立場も保てるんじゃないかなぁ……。
　がんばれ！　ベイスターズ！