雑居空間
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 だいぶ過ぎてしまいましたが、5月21日は探偵の日。そこでMSXのアクションゲーム「妖怪探偵ちまちま」(ボーステック)をプレイしました。




いかにして、小百合嬢を救うのか
  ――Mr.M からの命令書から――


――前略――
  ところでだちまちま君。さる某日、じぞう森で撮影をしていたわれわれのアイドル小百合嬢が、妖怪一味に誘かいされてしまうという事件が起きた。(どうやら、じぞう森が彼らの本拠地だったらしいのだ。)

 さて、今回の君の任務だが、彼ら族をたいじして、小百合嬢を救出してもらう事にある。我々のつかんだ情報は、彼女がじぞう森九丁目あたりに誘致されているという事のみで、彼らの目的及び人員構成など彼らに関する事は一切わかっていない。

 いつものように君のために必殺武器を用意した。この武器は赤い火の玉の形をしてはいるが、コンピュータ内蔵の小型爆弾だ。気をつけて扱ってくれ。下手をするとその武器で自分自身が死ぬ事になりかねないからな………。

「妖怪探偵ちまちま」取扱説明書(PC-8801版)より


 今回はプロジェクトEGG でプレイしています。プロジェクトEGG にはMSX版とPC-8801版の「妖怪探偵ちまちま」があり、どちらも無料で購入することができます。プレイしたのはMSX版なのですが、PDFのマニュアルはPC-8801版にしか付属していなかったので、ストーリーはそちらから引用しました。



 中央にいる、目玉のおやじみたいなのが主人公のちまちま。妖怪たちを蹴散らして、さらわれた小百合嬢を救出するのが目的です。
 探偵と言いつつ、捜査したり推理したりするのではなく、腕力で物事を解決する武闘派のようですね。

 青い火の玉には触れても問題ないのですが、やがて青い火の玉から敵妖怪が出現してきます。1面で出てくるのはのっぺらぼうです。

 ちまちまの武器は赤い火の玉。一度に一発ずつしか撃てませんが、カーソルキーで自在に操作することができます。



 そして任意の場所で火の玉を炸裂。上下左右に爆風が拡がり、敵妖怪を倒すことができます。

 こう書くと余裕で敵を倒していくことができそうですが、さにあらず。火の玉は自由に操作できますが、それはちまちま本人の操作とリンクしています。火の玉の操作に集中しすぎるとちまちまが敵妖怪にやられてしまいます。



 一定数以上の敵妖怪を倒すと、ステージクリアとなります。



 1面は日本妖怪が相手でしたが、2面は西洋妖怪・ゾンビが登場。墓も十字架になっていますね。





 いやこのゲーム、けっこう難しいです。いろいろと頑張ってはみたのですが、2面をクリアすることができませんでした。

 個人的に一番難しいと思ったポイントは、赤い火の玉の移動速度が速すぎるという点ですかね。思うように交差点で曲げられなかったりして、なかなか自由自在に操作するというわけにはいきません。
 さらに、マップを見るとわかるのですが、道が微妙にまっすぐじゃなかったりするので、細かい操作も必要になってきます。敵を倒せると思ったのに、ラインがずれていて倒しそこなうという事もしばしばあります。



 また、敵に近寄られてしまったときの対処も難しいです。
 爆風の範囲がまあまあ広いので、敵妖怪に近寄られてしまうと、火の玉を発射しても自分まで爆風に巻き込まれてしまうため、敵を倒すこともままなりません。仕方がないので逃げ回るのですが、敵の数が増えてきて挟み撃ちされてしまうと、もうお手上げです。



 2面で難しかったのは、細かくギザギザしている通路が多いところと、ループしている通路がなかったところですね。ギザギザ部分は火の玉を細かく動かしていかなくてはならなくて大変だし、ループしていないので敵が近づいてきたときにどこまでも逃げていくわけにはいかないんですよね。

 あと、これは慣れの問題もありますが、火の玉を連射できないのはいいとして、爆発させた後に次の火の玉を撃てるようになるまで若干のタイムラグがあるんですよね。こっちは早く次を撃ちたいので、ついつい連打するような形になってしまい、発射してすぐ爆発→自爆ということがしばしばありました。



 プレイしていてそれなりに面白いのですが、油断するとすぐやられてしまうので、なかなか集中力が続かないんですよね。一回やられると、退治した妖怪がリセットされて、その面の頭からスタートしなくてはならないというのも地味に効きます。

 赤い火の玉は一発ずつしか撃てないので、どの敵から倒していくのかも重要です。敵の数が増えすぎちゃうと厄介なので、早め早めにケアしていく必要があります。青い火の玉はしばらく放っておいても大丈夫なのですが、場合によってはさっさと倒してしまって、後顧の憂いを立っておいた方が良い場合もあります。

 一見シンプルなゲームに見えますが、遠くの火の玉と自分の近くの敵と、画面を広く見ながら戦略的に進めていく必要がありますね。





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