雑居空間
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 「むしむしQ」に引き続き、Wincows95用のCD-ROM「あにまるQ」(NHKソフトウェア)もプレイしました。





 「むしむしQ」でも書きましたが、「あにまるQ」はNHK教育で放送されていた子供向けクイズ番組「なんでもQ」の中で、特に動物をフィーチャーしていた番組です。いろんな動物に関するクイズを中心として、動物をテーマにした歌や、動物の赤ちゃんを紹介する「こんちは赤ちゃん」などのコーナーで構成されていました。

 あにまるQのMCは、むしむしQに引き続き、マジカル小学生のうらら。ただ、むしむしQとは衣装が異なり、ピンクのスーツに、ケモ耳カチューシャ、しっぽが付いています。
 むしむしQの時点では結構変な番組だという片鱗を見せながら、それでも教育テレビの枠内に収まっていたと思うのですが、翌年度のあにまるQでは完全にタガが外れて、そのデザインワークはかなりぶっ飛んだものとなっています。翌年の「むしまるQ」以降はどちらかというとオシャレで洗練された方向に進んでいったので、シリーズの中でも一番「頭おかしい」感があるのがあにまるQのような気がします。



 なお、おまけとして、あにまるQの手ぬぐいが付属しています。むしむしQの指人形に比べると、かなり豪華になっていますね。うららだけやたら解像度が低いのは、番組で使用されていたCGの問題でしょうかね。
 さすがにもったいないので、未だ未使用です。まあ、タオルならともかく、手ぬぐいってあんまり使う事も無いですけどね。



 本作もWindows95用なのですが、「むしむしQ」が動いたので「あにまるQ」も大丈夫だろうと思っていたら、インストールに失敗してしまいました。と言うか、本来ならインストール→プレイとなるはずが、インストーラーを起動したらなぜかそのままゲームが始まっちゃったんですよね。
 ちょっと意味がよくわからかったのですが、まあプレイ自体はできるようなので、あまり気にしないことにしましょう。

 それじゃ、冒険はこの言葉でスタート。ここなんどすなんきょっきょ!



 ソフトを起動すると、番組でも使用されていたあにまるQ のオープニング映像が流れ、ムービーが終了するとメニュー画面が登場します。

 まずは中央にいるうららをクリックして、メインであるクイズをプレイします。



 あにまるQに登場するのは、全部で8種の動物たち。ゾウ、カメ、カンガルー、ダチョウ、ペンギン、サル、ライオン、カバの皆さんです。
 各キャラクターをクリックすれば、その動物がクイズを出題してくれます。



 ゾウの忍者・デカ影参上。屋根を破り、壁を破り、忍者としての能力には若干疑問符が付きます。





 デカ影が出すのはゾウを中心とした大型哺乳類(キリンもあるよ)の問題です。

 ゾウが鼻でできる得意技はどれでござるかな? 小さなものをつかむことか、鼻から火を噴くことか、鼻くそを遠くへ飛ばすことか。



 正解は、1番!



 問題に正解すると、番組中でも使用された解説映像を見ることができます。



 ハズレだと、本作オリジナルの短いハズレムービーが流れます。
 動物の映像なのですが、そこに変なセリフが当てられており、なかなかシュールで面白い出来栄えとなっています。





 続いて、右上にいるうららをクリックすると、うたのコーナーである「うららのソウル・フランケンシュタイン」。むしむしQの「ソウル・バンパイア」からの引用ですね。



 左右にあるアイコンをクリックすることで、「うしのいぶくろ」、「あいつのなまえはナマケモノ」、「クロック・ロック・にわとりじゃん」、「ニッポンのたぬき」、「とべとべコウモリ」、「イカスミダ タコスミダ」、「アリとアリクイ」、「ラッコのひみつ」、「ただしいこぶた」の9曲を聞くことができます。

 下に並んでいる動物のアイコンをクリックすると、曲に合わせて動物の鳴き声を鳴らすことができます。
 むしむしQの「ソウル・バンパイア」でも似たような機能が付いていましたが、あちらは曲に合った音を鳴らすことができました。それに対して「ソウル・フランケンシュタイン」では、曲に関係なく鳴らせる音が一定なことに加え、鳴き声と曲があまり合っていないので、正直ちょっとイマイチですかね。
 あと気になるのは、他の動物はみんなリアルな鳴き声なのに、ネコだけいかにも人間が声を出しているような感じなのは何なんだろう?



 一番のお気に入りは、元たまの知久寿焼が歌う「ニッポンのたぬき」でしょうか。力の抜けた歌声がたぬきのイメージとマッチしているんですよね。そして、「タヌキはイヌの仲間」とか、「タヌキは夜行性」とか、教育的な要素もしっかり含まれています。
 他にも、「うしのいぶくろ」とか、「あいつのなまえはナマケモノ」とか、「とべとべコウモリ」とか、「アリとアリクイ」とか、お気に入り曲はたくさんあります。





 右下にあるペンギンのぺー太をクリックすると、「ペー太のぬりえでぃっぺいっぺいっ!」をプレイすることができます。
 機能的には、3種の太さの鉛筆ツールと、同じ色の箇所を一気に塗る塗りつぶしツール、それに色を消す消しゴムと、アンドゥとなります。



 鉛筆ツールで細かいところを塗るのが難しい(画面を拡大できればまた違うんでしょうけど)ので、塗りつぶしツールをメインで使っていきます。
 ただ、本作の塗り絵は線が途中で切れているため塗りつぶしツールだと色がはみ出したり、逆に細かいところで線がつながっているため塗り残しができてしまったりする箇所が結構あります。子供向けの塗り絵遊びとしてはちょっと不親切かもしれません。



 絵柄はクイズを出題する動物8種に、うららと、なにも描かれていない白紙を加えた10種です。





 続いて、左上のデカ影のアイコンをクリックすると、「デカ影忍者道場」をプレイすることができます。



 まずは男性か女性かを選択。多分、このあとの進行には何も関係ない要素です。



 続いて、簡単な「見習い」か、難しい「マスター」かを選択します。



 見習いコースでは、3×3のマス目から隠れている忍者が登場するので、それを倒していくゲームです。まあ要するに、もぐらたたきですね。

 操作はマウスでクリックするか、テンキーに対応しているのでテンキーの1~9を叩けば倒すことができます。





 ゲーム性には関係ありませんが、忍者が隠れているのは壁、池、天井の3種類があります。

 一定時間の間に、所定の人数の忍者を倒せばクリアとなります。忍者は結構長い時間いてくれるので、もぐらたたきとしてもかなり難易度が低いです。



 今度はマスターコースに挑戦。
 マスターでは、3×3のマスにひらがなが書かれているので、左上に表示されている動物の名前を順にクリックしていきます。
 まずフォントが独特ですし、色もまちまちで割と見にくいので、想像しているよりも難易度は高いです。





 マスターを続けてクリアしていくと、正解数のノルマが増えたり、制限時間が短くなっていったりします。
 そして最後までクリアすると、免許皆伝です。残念ながら免許皆伝は、デカ影のセリフのみで、特別な画像は出てきませんけどね。



 最後に左下のアイコン、「かん吉のおつかいゲーム」です。



 カンガルーのかん吉が、おかんからのお使いを遂行するゲームです。
 おかんが買ってきて欲しいものを2~4つ告げるので、スーパーでそれを買ってこられれば成功です。

 普段はおかんが首から下げている袋に入っているかん吉は、このゲームでは乳母車に乗って一人で動いています。この乳母車、どうやって動いているんだろう? 動力付き?



 やってきたのは「むしむしスーパー」。店の入り口ではむしむしQに登場したガのまゆこちゃんがウインナーの実演販売をしています。
 撮りおろしでまゆこちゃんが結構長々としゃべってくれるところが凝っています。



 店内に入って買い物スタート。
 「にく」、「さかな」、「やさい・くだもの」、「そのほかいろいろ」と、売り場が分かれているので、買うべきものをかごに入れていきます。
 カエルが売られているのは、さすがあにまるQの世界という感じでしょうか。



 注目は「そのほかいろいろ」。うんこが売られているのはともかく、スーパーの入口にも張り紙が貼られていた、「むしむしQ」のCD-ROMが売られています。




 今世紀最後から三番目の面白さ
 超ド級エンターテイメントの最高峰CD-ROM、ついにお茶の間に上陸
 それが、むしむしQ、むしむしQ

 炸裂する珠玉のギャグ
 圧倒的な迫力で展開する、驚異の昆虫ワールド
 それが、むしむしQ、むしむしQだ!

 構想5年、制作に1.2光年
 まさに超大作の防虫剤
 それが、むしむしQ、むしむしQだ!

 このCD-ROMは、飛騨の職人さんが1枚1枚丁寧に焼き上げました

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 買ってね~ん
 遊んでね~ん

 お申し込みは、糸電話でのみ、受け付けております


 残念ながらこのCD-ROMはかごに入れることはできないのですが、クリックするとむしむしQのCMを見ることができます。すごい! 無駄に凝ってる!
 糸電話でのみ受け付けと言いつつ、電話番号が書かれているのは何なんだろう? ついでに、なぜここにおかんの顔が? 誰かしらむしむしQのキャラの方が良かった気もしますが。



 右下のアイコンをクリックすると、何を買わなくてはならないのかを思い出すことができるので、内容を忘れても安心です。と言うか、この機能を使うと難易度はほぼゼロになります。
 ただ、OSのせいか、このおつかいゲームだけは挙動が若干おかしくて、表示がうまくいかなかったり、音声が流れなかったりすることがあります。そのため、音声のみで告げられるおかんの買ってきて欲しいものが、うまく再生されなかったりするんですよね。なので、この思い出す機能を使わないと、そもそも何を買えばいいのかわからなかったりもします。



 お買い物を完璧に遂行すると、おかんが満面の笑みで迎えてくれます。



 そして、お小遣いもゲット。お使い成功を重ねていくと、この貯金箱がどんどん大きくなっていきます。





 ただ、買い物をミスるとその程度に応じておかんに怒られてしまいます。わざとやらないと起こらない事態でしょうけど。



 そしてお小遣いをためると、好きなおもちゃをもらうことができます。描写的には、「もらう」じゃなくて「買う」な気がしますが。

 おもちゃの種類は「ままごと」、「おみくじ」、「きせかえ」、「くるま」、「ろぼっと」の5種類。



 ままごとは、キッチンにある家電類が登場。クリックすると、ドアが開いたりしてちょっとした何かが起こります。





 おみくじは、ボタンを押すとスロットが止まり、顔の表情で占いができます。
 おみくじというからには、大吉とか凶とか出て欲しかったんですけどね。「むしむしQ」のおまけに付いていた「オクトばあさんの占い」の方がまだそれっぽいですね。



 一番遊びごたえがあるのが、このきせかえでしょう。
 うららにたいして、むしむしQの衣装、あにまるQの衣装、そして次作であるむしまるQの衣装を着せ替えることができます。オーバーオールはちょっとよくわかりませんけどね。



 くるま。
 これ、タイヤとウイングがちょっとだけ動いて走っているように見えるだけで、特に操作する部分がありません。一番がっかりなおもちゃです。



 最後にろぼっと。
 これも基本的には歩くだけです。



 CD-ROMの中身を開いてみると、おまけとして、壁紙と、パソコン用ボイスデータが収録されています。
 壁紙はオープニング画像と、うらら、クイズに登場する動物たち、そして歌の画像といったものが入っています。
 ボイスデータはクイズに登場する動物たちの声に加え、うららというか、うらら役の三石琴乃のなんかいろいろギャグ多めのセリフが収録されています。実用性はともかく、まあ面白いデータが多いです。

 それ以外にも、作中で使用されている動画データ、音声データなども、そのまま見ることができます。中には本編で使用されていないと思しきデータもあって面白いですね。
 例えばあにまるQにはお正月スペシャルとして放送された回で使われた、お正月仕様のオープニングとエンディングがあったのですが、それらの動画も収録されています。うららが着物だったり、タイトルで出てくるお姉さんがおっさんになっていたり、バックで酔っぱらいがくだを巻いていたり、いろいろ面白バージョンとなっています。
 


 PC用としては「むしむしQ」と「あにまるQ」で終わってしまったのが残念です。当時、まだインターネットで情報を検索するという事も碌にできていなかったので、「むしまるQ」のCD-ROMが出ていないか、PCソフト売り場に行くたびに探していたのも良い思い出です。

 しかし、ゲームとしてはさほどのことはないのですが、やっぱり「あにまるQ」の世界はめちゃくちゃ楽しいですね。 「むしむしQ」、「あにまるQ」とプレイして、頭の中がすっかり「なんでもQ」に染まってしまいました。
 ここ1週間くらいは、「むしまるQ」以降の曲も含め、かなり高い頻度で脳内に「なんでもQ」の曲が流れていました。本当に、中毒性がありすぎますね。

 じゃ、あにまるパワーで、すちょぽろぴーん!


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