自分の整理メモとしてエントリを一つ。食中毒の発生に関する簡単な説明を見つけたのでご紹介。
一般的に「古くなっても、火を通せば食べられる」というのは、生物である細菌が加熱により死滅する(=加熱により食中毒の原因が除去される)ところから来ています。但し、毒素型食中毒の場合には、加熱では毒素が失われないケースもあるそうですので、注意が必要です。
不二家の「期限切れ牛乳等使用」問題を考える時には、少なくともこのレベルの知識を念頭においてから考えることが、冷静な議論となるかと私は考えます。
ということで、一つオボエガキまで。
食中毒の種類にはどんなものがありますか
食中毒を分類すると下(※リンク先)の表のように分けられます。
発生件数では,細菌性食中毒が圧倒的に多く,80%以上を占めています。
食中毒には,SRSV(小型球形ウィルス)も原因となることもある
微生物性食中毒はなぜ起こるのですか
食中毒を起こすには,微生物にしろ,化学物質にしろ,ある程度の発症量が必要です。有害微生物による食中毒は,発生量以上の有害微生物や毒素を,一度に多量(発病量以上の量)に摂取した時に起こります。
微生物は非常に小さく,目で見えないばかりか,増えても食品の臭いや,色を変化させない場合がほとんどで,汚染された食品と気づかないまま食べてしまうことが多いのです。
【感染型食中毒】
(1) 食品に大量に付着した食中毒菌を摂取することによって発病します。
一般には,大量の食中毒菌がいなければ発病しませんが,菌の種類(腸管出血性大腸菌,カンピロバクター,ウイルスなど)によっては,少量の菌でも発病することがあります。
(2) 微生物による食中毒は,食べてから10時間前後で発病しますが,腸管出血性大腸菌O157のように症状が出るまでに,4日から8日かかるものもあります。
【毒素型食中毒】
(1) 食品中で食中毒菌が作った毒素を,食品とともに摂取することにより発病します。
(2) 食べてから短時間で発病します。早いものでは30分後に症状の出るものもあります。重症で,死亡例もあります。
(いずれも日本公衆衛生協会)
一般的に「古くなっても、火を通せば食べられる」というのは、生物である細菌が加熱により死滅する(=加熱により食中毒の原因が除去される)ところから来ています。但し、毒素型食中毒の場合には、加熱では毒素が失われないケースもあるそうですので、注意が必要です。
不二家の「期限切れ牛乳等使用」問題を考える時には、少なくともこのレベルの知識を念頭においてから考えることが、冷静な議論となるかと私は考えます。
ということで、一つオボエガキまで。