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ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

視線の先には何がある?

2005-07-31 | マーケティング
最近いろんなお店を利用していて、気になったことがあります。それは、「店員とお客(私)がほとんど目をあわさない」ということです。

例えば、スーパーでモノを買うとき等、レジのところで店員とほとんど目を合わせることはありません。店員は、一生懸命レジに向かって作業をしており、「以上、○○円です」や「ありがとうございました~」の声をかけられるときも、他の作業をしながらのことが多く、あまりを視線を合わせようというそぶりを感じることはありません。

一方、客である私のほうもどうかといえば、積極的に視線を合わせることがないように感じます。レジでの「ピッ」が終わるのを待っている間、レジの様子を見たり、財布の中身を確認していたり、周囲を見渡してみたりと、あまり店員へ視線をやることがありません。お釣りを受け取るときぐらいは店員の方をみるのですが、それでも、つい「手元」をみることが多いと感じます。

このような「互いに視線が合わない」ということは、「相互に不干渉」であるということに他なりません。このことが良いか悪いかはその時々の状況によるとは思います。しかし、このような状況では、少なくとも「お互いに興味がない」ということは間違いありません。こうなると、お互いがお互いに何の感情も生み出されることはないでしょう。

ココで重要なのは「お客様は自発的に視線を合わせることはしない」ということです。互いに視線が合わないということは、そもそも店員がお客様と視線を合わせようとしてないことから起こっているのです。すなわち、「互いに視線が合わないお店」であるということは、「お客様に対して興味がないお店」であると言っているようなものです。この状況で「目指せ固定客化!」とか「お客様の立場で考えよう」等といっても、掛け声倒れに終わることはまず間違いないといっても良いでしょう。

恋愛でも片思いでも了思いでも、好きな人に対しては自然と「視線ビーム」を送ります。たとえ知らない人との一瞬のすれ違いで会ったとしても、自分が「あれっ」と思うことがあれば、自然と目がそっちに向かってしまうものです。すなわち、視線が向くということは、意識がその方向へ向いていることに他なりません。

お客様と「特別な関係」を作り出すためには、まずあなた自身がお客様に興味を持って、お客様と「視線の交わり」を生み出すようにすることが大切です。視線は「相手への興味のバロメーター」との意識を常にココロに留めることが求められます。

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