コンサルタントのネタモト帳+(プラス)

ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

村上氏逮捕:検察のコメント

2006-06-06 | イッポウ
昨日のエントリでは村上氏の会見+リリースについてまとめましたが、今朝になって検察がコメントを出していることを知りました。(ビジネス法務の部屋参照。)

インサイダー取引:村上代表を逮捕 事前に株取得情報
村上ファンド:実株操作にもメス 「ライブドアより悪質」
(以上、毎日新聞)

検察庁のホームページにはこの件に関するリリースが出ていませんので直接確認することはできませんが、記事内容を一部引用すると、検察側が持っているストーリーは以下のようなものであるようです。

村上代表側は、買い集めたニッポン放送株の処理に困り、買い取り先などを探していた
 ▼
04年9月15日、LD側に大量購入を持ち掛けた
 ▼
LD側はこれに応じて同11月8日、同放送株の買い付けを市場に知られないよう一緒に進めることを提案
 ▼
売り抜け可能な状態になり、村上代表側がさらに株を買い進め、最終的に売り抜けた


そして、これを裏付ける資料として「同放送株を大量取得する実務を中心的に担ったライブドア証券幹部や、LD前財務担当取締役、宮内亮治被告の証言」「村上ファンド側からの具体的な証言」「LD社内の詳細なメモ」が存在するようです。

昨日のエントリでは、つい村上氏側の(一方向から見た)意見をベースに「三行半」等の表現を使ってしまいましたが、もし検察の言う主張が正しいとすれば、これは「村上氏のわがまま」ということになりますので、ちょっと評価を早まったかな?と感じています。

もちろん現段階では検察側の主張する事実関係が正しいとは限りません。特に、検察側の発表は普段から「犯人(悪人?)に仕立てようとする方向」に働いているように感じますので、この点は注意が必要かなと感じています。

ただ、どちらに真実があるかは、これからの裁判の場で明らかにされることです。これかは、裁判の場を通じて今回の事件の事実が出来るだけ的確に再現され、一つ一つの事実要素が「インサイダー取引」という一つの規制に対してどのような解釈をもたらすのかを注目していく必要があります。そのためにも、報道ベースでも「逮捕されて終わり」とするのではなく、しっかりと裁判の場での「事実関係と争点」を明確に伝えていただきたいと感じます。

なお、この検察側主張についての法律面からみた解説は、先にご紹介しましたビジネス法務の部屋のエントリにて詳しく紹介されています。大変勉強になると思いますので、ぜひ一度ご覧頂ければと存じます。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
儲けることは (会社設立資金800万☆オレ起業します!)
2006-06-07 01:42:00
こんばんはP太郎です!



村上さんの言っていたことで

「日本には儲けている人を妬む風潮がある」

というような発言がありましたが、

P太郎もそれは感じます。



法律を犯すのはダメですが、

儲けることはいいことだと思います!
返信する