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ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

[マーケティング] 紳士服店の提案営業

2005-04-14 | オボエガキ
以前着ていたスーツがくたびれてしまったので、先日、春夏物のスーツを新調しました。そこで、「提案営業のお手本」とも感じる非常に素晴らしい体験をしたので紹介します。

そのお店は、「そこに会ったから」と偶然立ち寄ったお店です。そして、たまたま応対してくれたのは店長さんでした。私がいろいろと探していると、この店長さんが声をかけてきたのです。

私は正直言って服装のセンスがありません。ですので、スーツを選ぶときにはいつも非常にドキドキしてしまいます。しかし、この日の店長さんは、私のドキドキを察知したのか、「この体型なら、ワンサイズ大きいものを選ぶよりも、ウェスト調整した方がいいですよ」「肌の色から合わせると、こちらの色目が良いですよ」などのように、一つ一つ丁寧に説明してくれました。

さらに、店長さんは私の仕事や好み、今持っているスーツなどを「さりげなく」尋ねてきました。そして、「きっと気に入るんじゃないかな?」というものをお店の在庫を次から次へと持ってきてました。
私が気に入るモノが見つかるまで、とことん付き合ってくれたのです。

最後の決め手は、「服を売るのがなんとも楽しそう」であったことです。私が仕事の中でお客様と応対したり、研修講師を務めたりするときを思い浮かべ長「このスーツならこう感じますよ、こう思われますよ」と「センスのない」私でもイメージが出来るように「言葉の絵」を描いてもらえたので、私は安心して買ってもらえました。

結局この日は、もともとの予算の倍ちかいスーツを「気持ちよく」買わせていただきました。また次にスーツを新調するときには、ぜひこの店長さんに見立てていただきたいと感じました。「一期一会」のやりとりであってもお客様のハートをつかむ提案営業は出来るんだ、と改めて体感した出来事でした。