今はまだまだ人生を語らず

温故知古、古きを訪ねて古きを知る

fightからスタートラインへ その3

2017-06-24 22:57:28 | yui
スタートライン(カバー)


2013年3月、自分がフラフラになりながら観に行ったオカメインコツアー。
シークレットライブで唯一感動したのがスタートラインだった。

衝撃の歌詞のコーヒーは正直言って理解を超えてしまった。

金髪のショートで、最後まで自分がyuiであることを言わず、黙々と歌い
続けたライブだった。限界に達して、YUIをやめた彼女がたどり着いた
場所はこんなうるさいバンドサウンドなのかと思ってしまった。

私も今までいた平安貴族の会社を離れ、ちょっと変わった会社の開発
チームの責任者をやっていた。複雑な人間関係、20年近く信頼して
きた人は、実は信頼できない人だったのでは、と思い込んでもいた。
あの時はもう限界だった。もうサラリーマンを辞めて消え去りたいと
思っていた。

「ずっとスタートラインに 憧れていた
やっとたどりつけたよ いつだってやり直せるんだよ」

あまり聴き取れなかったスタートラインの歌詞で、
この部分を聴いたときに、本当に心が揺さぶられた。

その後、インコの群れというツアーは、チケットを持っていたが、
奇しくもかみさんの誕生日とヒューイルイスの来日公演とぶつかり
観に行けずで、このままyuiは卒業かとおもいきや
そののちにこの曲を含んだ「実」というフラフラの
1stアルバムに収録された。

この1stを聴いたとき、もちろんスタートラインへの感動もあったが、
アルバムとしてこれは間違いなく名盤だ、私の心の1枚に
なると思った。2013年3月に聴いた曲の大半が、丁寧に、
力強くアレンジされ、yuiが指向しいたバンドサウンドでまとめられて
いる。fightから綺麗にストーリーになっている。そして、常々言って
きたが、シングルヒットを織り交ぜたYUI名義のオリジナルアルバムは
まとまりがなく、本当に残念に感じてきたから。

「実」は、そんなに売れてないし、多分、旧来のYUIファンには
あまり理解もされていないと思う。まるでPaulのWild Lifeのような。
だからよりいいと感じるのかもしれない。

で、「冬」という曲を、オノヨーコばりのハンドマイクで絶叫する
オープニングだった先般のビルボード大阪での復活ライブ。
やりたい音楽をやっと見つけ、それを待っていた人たちに優しい
気持ちで届けたyuiにふた回り年上のサラリーマンは励まされた。

「帰ってきた この場所に
 今今 感謝をする
 ただ泣いている
 また会えたから
 良かったよ心から」

まさか、復活する時のオープニングの曲のために作ってたのかな?
初夏に、「冬」がオープニングだなんて、泣くしかない!

おかえり、ありがとう。ということでyuiは卒業しません。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。