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大好きな駄盤。なんてイイ駄盤なんだろう。
私的には名盤だ。ポールのベースが唸り、何よりもポールが他人任せに
せず、何かにこだわった感がある。
でも、私的名盤と思うようになるまでには色々あった。
このアルバムを買ったのは親友のお父様の葬儀の後だ。車での帰り道、
川口のダイヤモンドシティのHMVで。2011年11月、寒い雨の夕暮れ。
もうビートルズをほとんど聴いていなかった。でも発売日から数日しか
たっていないポールのアルバムを買った。
買うときに嫌な予感がした。暗いジャケ。全く売れてなさそうな雰囲気。
案の定、カーステレオからかかる曲は、辛うじてLonley Roadはかっこ
よかったけど、その後はズッコケだ。あの娘におせっかい、Jetみたい
なキラキラ曲なんかなかった。
もう2度と聴かないだろうってそのまま棚に。
ジョージが死にそうだって聞いたのはその翌週末。でも分かっていた。
その年の夏に、名古屋に出張に行っていた時にジョージの具合が相当
悪いって聞いてたから。
静かに私のビートルズが終わろうとしていたのに、
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それなのに、Driving USAツアーが発表に。
その後のポールの快進撃はやっぱりかっこいいしスゴイと思う。
この頃、二度目の転職活動。迷った挙句に結局残留し子会社から本体会社
に復帰した。復帰先はプライドも過去の経験も一切無視された職場。
必死に働きながら、またビートルズを聴き直し始め、またポールの
ライブに通い出すうちにDriving Rainが無性にカッコよくなった次第。
Driving Rainはポールが下手に周囲や流行りに振り回されずに、作った
駄盤。この開き直り感と、その後の外に出て行くパワーがシビれる。
今思うとシングルではないんですよね。DJか選曲の人が、ロンリーロードじゃねえだろ、とDRを選曲したのでしょうか。それを聴いてなければ私は、このアルバムを聴いてなかったかもしれない。なのであれは、神の導きだったと信じますw
私は80年代から全くチャートに興味がなくなりましたが、世間的な評価は2010年手前まで気にしていた節がありました。今は正々堂々「駄盤評価だけど好きだ!」と言えるようになり変態道を突き進んでいます。
SHM-CDでリシューされたころ、単身赴任で山梨にいて手元にこのアルバムがなく改めて購入し、このアルバムにさらに突き刺さって行きました。いつしかポールも振り返る日が来るでしょうか?