こんにちは。
今週ニュースになった京都大学での入試カンニング事件で
大学業務を妨害したとする『偽計業務妨害』が注目されています。
(報道では不足している、大学業務の忙しさの具体的な部分を書いておきます)
大学業務はこの時期が『年間で最大の繁忙期』です。
単純に『入試業務だけ』が忙しいというのではなく
入試に合格した学生が入学確定したら
すぐに学籍番号を割り振って学生証を発行する準備や
新年度の様々な準備作業で膨大な個人情報を作成管理するという
事務部門の職員の忙しさは大変なのだということを知っておこう。
大学キャリアセンター職員も例外ではないということです。
だから就活生の活動にも大いに影響が出てくるよ。
ここからいきます。
◆教育業界と旅行業界の繁忙期(忙しい時)
たとえば旅行業界であれば春休み・夏休み・年末年始といった
旅行シーズンはもっとも仕事が忙しくなりますね。
そのような時期を『繁忙期』といいます。
大学を始めとする学校関係を業界として見ると
入試シーズンである秋~冬と入学準備の3月~4月が
もっとも繁忙期になります。
◆大学キャリアセンターも例外ではない。
キャリアセンターも大学の繁忙期の影響を受けます。
忙しい時期に特有の職員の『気忙しさ』というものが
不安感でいっぱいの就活生にとって
『自分が冷たくされている』
という印象をもってしまうこともあります。
多くの企業でも3月は年度末をむかえて
人事部の担当者にも『気忙しさ』が紛れ込みます。
この時期の就活生は
大学からも企業からも必要以上に
『自分が冷たくされている』
という感覚を持ちやすいものです。
◆環境の変化に焦らずに
環境が変わっていくこの時期に
『必要以上の不安感』は
誰もが持ちやすいものでしょう。
自分の感じる不安は、みんなも感じているのだ
という客観的な理解は、しておこう。
そこで焦ってしまうとどうなるか?
ものごとの判断処理でトラブルになりやすい。
基本的な不安・焦りからくる性急な判断は
危険なものだから、判断するまえには必ず
立ち止まって
一瞬でも深呼吸をしてみよう。
◆深呼吸の効用(戦場での実践的な教訓から)
実は面接での極意の一つでもあるよ。
※※※
『法廷における戦術的呼吸法』
深く息を吸おう。怒りや涙が抑えきれなくなったら、ほんとうは抑えられるのだということを思い出そう。呼吸をコントロールすれば、感情もコントロールできるのだ。
※※※
『「戦争」の心理学~人間における戦闘のメカニズム』二見書房
デーブ・グロスマン/ローレン・W・クリステンセン
安原和見訳 2008年から
★★★この時期のアドバイス★★★
環境の変化、不安、疎外感に負けず
ただ前に進もう。
では。
中堅以下の私立大学キャリアセンターで、企業と対応する権限のある専任職員さんは数が少ないところが多いので、3月4月は業務的な学生対応も限られてきます。
こういうことは学生やご両親は知っておこう。知っておくだけでも『誤解』は解ける。