葬式で遭難

有徳の人の告別式あり。

駐車場が混むと判断し、開式前に到着。しかし既に駐車場満杯で、仮駐車場に移動しそこからマイクロバスで来てくれ、と係員。

渡された地図を見ると、我が家より遠方。そんな彼方へ行くくらいなら、自宅からタクシーで来たほうがまし、と引き返す。

ちょうどのタクシーが来たので、再び葬祭会場へ。迎えに来てくれるようにタクシーを予約。これで万全。

式はとどこおりなく、ただし会葬者が多く、ほんの少し予定時間をオーバー。

帰りのタクシーを予約したので、出棺の見送りの前に葬祭会場を出て、待ち合わせ場所に移動。

ところがタクシーが来ない。表通りからひとつ中に入った場所を指定したのと、タクシー会社の電話を聞かずに降りたのが間違い。

仕方なく表通りに出て、タクシーを拾おうとするが来ない。

日盛りに黒い式服を着てトボトボと歩くうちに、ありゃ、霊柩車が来た。「有徳の人」の棺である。助手席には遺影を抱いたご令室。

続いてくる2台目の車を運転しているのは、喪主の長男氏。私を見て、手を振ってくる。ありゃりゃー。

文字通りに葬列を見送って後、仮駐車場よりは近い自宅まで、歩いて帰ったことだった。

葬式で遭難です。