ある団体の懇親会に出席後、20時過ぎにタクシーで帰る。
すっかりよいつもりで、風呂にも入り、
寝る前に携帯電話を見たら見知らぬ番号から着信あり。
録音メッセージを聞いたら、若い男性の声で
「小さいカバンを拾いました。連絡ください」とのこと。
持ち歩いているビジネスバッグの中にあるはずの
免許証や名刺入れなどのインナーバッグがない。
タクシーを降りるとき財布を取り出そうとして落としたらしい。
もう23時を過ぎていたが、携帯で着信した番号にかけると
先方はすぐ出てくれて「すぐ近所ですから、拾った場所でお返しします。」とのこと。
もう寝るつもりのパジャマのまま家を出ようとすると、「何事?」と妻も付いて来る。
自宅から20メートくらいの路上に出ると既に先方は来てくれていて、バッグを受け取る。
自分の名刺を渡して夫婦して礼を言い、お名前と番地を聞くと拙宅のすぐ裏の通りとわかる。
夜も遅いのでお礼をするのもそこそこにその場は分かれる。
翌朝、改めてお礼を言いに出かけると、
「実は自分も、免許証などを入れたバッグを紛失して、
その後の手続きに大変苦労したので、すぐお返ししなくてはと思い連絡しました。」
よき隣人を得たもの。
誠に有難く存じました。
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