朝刊の死亡広告に、かつての同僚の名前を見つける。
少し年長だが、まだ早すぎるように思う。
同じ日の午後、ある活動の解散に立ち会う。
4年ほどの間に、亡くなった人、倒れた人。
これは、戦だったのかもしれない。
無自覚だが、知らず戦のなかにいる。
結果が出てみて、これは戦だったかと思い知る。
昔の空襲で焼け野が原になった土地に、
立派なビルが建ち、
それが不景気でまた取り壊され更地になり、
空襲も不景気も、焼け野が原も更地も
同じ戦と知る。
生まれて物心ついたころに
私の近くにいた年寄は
もうほとんどいない。
最近では、年長はもちろん同年年少の友も
ぽつりぽつり向こう側に行ってしまう。
一戦終えて。