よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

首の皮一枚の生き死に

2009年02月01日 | Weblog
新聞で、野球の素振り用バット=マスコットバットの新製品の紹介記事を見た。

同じバットで細いグリップ側を持って振ればスイングスピードや筋力をアップする練習になる。逆にヘッド側の太い方をグリップにすればバランス、スイングの正確さを感じる練習になるとのことである。
http://www.asics.co.jp/corp/press/pressdoc/~NT00000EFA


こんな極端な「発明品」でなくても、イチローやマツイなど一流選手がバットにこだわる話は聞いていたが、その違いがわかるのはごく一部の人かと思っていた。

日曜日ごとの草テニスをする前に、ラケットのグリップテープを張り替えてみた。素人のする事なので毎度出来上がりに差が出来る。

今日は自分でも驚くほど、隙間も乱れもなく「しっとりと」巻く事が出来た。

ボールを打った感触、というより、フォアに来る、バックに来る、のグリップチェンジや、それを含めた動作全体が以前とは違う感じがする。

「手のひらの感触が大脳皮質の表面の大部分を占める」と聞いた事があるか、まさにそのような感じ。

テニスや野球だけでなく、ヘラブナつりの繊細な竿の握り、果ては指物師の使う道具類なども、このような手の感覚が、「出来」を支配しているのかもしれない。

そういえば山仕事をしている人たちが、手斧や枝打ち用ののこぎりの柄を、桜の木の樹皮で飾る話を聞いた事がある。使い込むほどに味が出るそうな。

ミリメートルのものさしでは計ることのできない、しかし歴然とした差が、そこにある。


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