大阪を一目で見渡す場所に立ったことを書いた。
帰ってきて、実家の裏山、五台山に登ると、土佐の高知の北山・香長平野、土佐湾が一望できた。
前にもどこかでこのような大きな景色を観たことある、と思い返してみると、それは12年前に次男と登った比叡山からの、東に琵琶湖、南に大阪方向、西に京都をながめるパノラマだった。
伝教大師から始まりたくさんの先達があの山に登り、大空の下に広がる日の本を観て何を思ったろう。
ちっぽけな私は五台山を下りて、浦戸湾内の船着き場に行った。
魚はいないかと岸壁から見下ろすと、小魚のかわりに、私の陰を見つけた。
まっすぐ私の頭の後ろに太陽があり、水面に写る陰の回りにゆらゆらと炎のような光が踊っている。
もし隣に誰か立っていても、こうは見えない。
また私がもう少し早くここに来ても、遅く来てもこの角度に陰は写らない。
陰ごと自分が燃え尽きてしまえばいいのに、と思った。
帰ってきて、実家の裏山、五台山に登ると、土佐の高知の北山・香長平野、土佐湾が一望できた。
前にもどこかでこのような大きな景色を観たことある、と思い返してみると、それは12年前に次男と登った比叡山からの、東に琵琶湖、南に大阪方向、西に京都をながめるパノラマだった。
伝教大師から始まりたくさんの先達があの山に登り、大空の下に広がる日の本を観て何を思ったろう。
ちっぽけな私は五台山を下りて、浦戸湾内の船着き場に行った。
魚はいないかと岸壁から見下ろすと、小魚のかわりに、私の陰を見つけた。
まっすぐ私の頭の後ろに太陽があり、水面に写る陰の回りにゆらゆらと炎のような光が踊っている。
もし隣に誰か立っていても、こうは見えない。
また私がもう少し早くここに来ても、遅く来てもこの角度に陰は写らない。
陰ごと自分が燃え尽きてしまえばいいのに、と思った。