よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

正月休みが終わった

2008年01月04日 | Weblog
平成も20年になった。早いものだ。平成元年に小学校に入学した長男が、まもなく25歳になる。

 その長男が大晦日の夜遅くに働いている熊本から戻り、一年ぶりに家族6人がそろった。

 この正月は天気に恵まれ風も吹かなかったので、二日の朝になって久しぶりに妻の方の墓参りに行くことにした。

 墓を守ってくれている親戚の家に行くと、元気なはずの老人が見えない。家族に聞くとこの一年の間に排便が思うようにならなくなり、施設にあずかってもらうことにしたという。

 90歳も余って大病はしなくても、そのような不具合があってはなんとも辛いこと、長寿とは気安く口に出来る言葉ではない。

 墓参りから帰ると妻にも4人の子にも用事があり、私だけ家に残った。

 しかたなくテレビをつけると、投資家ジョージ・ソロス氏のインタビュー番組をやっていた。
http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/2007.html#200706162210

 氏は、10年で4200%返したという伝説的な投資ファンドのリーダーと聞く。自分が受け取った報酬を財団に寄付し、未開発の国々に援助を行い、「国境無き政治家」と呼ばれている。

 ナチスに迫害されたユダヤ人。「未開発の国は、政治が悪い。」自由競争の市場経済の中で得た報酬をつかって、「開かれた世界」へ民主化を後押しする。

 他方でグローバリズム、投機的なマネタリズムやブッシュの政策には批判的。行き過ぎた市場原理主義には政府によるコントロールが必要。しかし「政治は誤ることがある」とも。

 次の夜、「ローマ人の物語」を見た。
http://www.tbs.co.jp/kodairoma/bangumi.html

 小さいポリス・ローマが世界に踏み出したのは、類を見ない「寛容」さがあったればこそ。地中海をはさんだカルタゴとの戦争に勝利し、属州が遠くにまでおよび、内には市民階級の中にも格差が生じていく。

 ながいながいローマ人の物語だが、他人事ではない、というのがキイワード。

 いい正月だった。
 働き始めた2人の子は生活のペースがつかめた様子。下の2人も進路が決まり、とうとう末っ子まで成人に達した。子らの同級生にも結婚したり子をなしたりの話あり。

上手に年寄り、下手に若い衆、その間で中年ど真ん中。

来年の正月休みは曜日の並び具合がよくて、と愚妻ははや皮算用を始めた。

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