「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

櫻岡大神宮の芭蕉句碑(仙台市青葉区)

2015年06月24日 | 日記
今日は仙台市内で夕方から懇親会があった。
1時間以上も早く着いたので近くの「桜岡大神宮」に芭蕉句碑を訪ねた。

桜の節は賑わうこの一角も、低く差し込む西陽を受けて閑散としていた。

鳥居を潜った左手に歌碑があり、これかと1枚写真を撮ったが、どうも違うようだった。



萩の花 こぼれつぎつつ 水澄めり 梧逸

※遠藤梧逸・・岩手県前沢町生まれ。仙台二高、東大卒
 ホトトギス主宰の俳人高浜虚子に師事



目指す芭蕉句碑は中々見つからなかった。

手前にある茶屋に入って、茶も頼まずに句碑の所在を尋ねると、わざわざ外まで出て近くまで案内してくれた。

それは神社の北側裏手にあった。
丈が1.5メートルほどの割と大きい碑であった。



逆光で中々見えにくかったが、流れるような変体仮名入りの文字で

風流のはしめや奥の田植うた 者世越(はせを)

と刻まれていた。

傍らの石柱に、芭蕉の200回忌にあたる「明治26年(1893年)5月に、甫山 烟岳など「総俳士連」によって建てられた」ことが記されていた。
「田植塚」といわれているらしい。


※奥の細道(元禄2年1689)須賀川での句  

「風流の初やおくの田植うた」
 句意
「みちのくの名所旧跡を巡る本格的な風流の旅が、ひなびた田植唄を聞くことから始まった」