「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

上愛子の道祖神とみちしるべ

2015年06月04日 | 日記
国道8号線を作並方面に向かって進み「森の駅」の看板のあるところの信号を左折して「グレート仙台ゴルフクラブ」方面に50メートルほど行くと左側に「道祖神」がある。

正面に真新しい石の鳥居があり「道祖神」の社額が掲げられ、右側に拝殿が建っている。



拝殿の脇に「道祖神の改築にあたって」の碑があり、その経緯などが記されている。
それによると、この辺りは昔、関山街道と板颪峠を越えて二口街道に通じる重要な街道の交差点だったという。



そのため、いつの頃よりか、道行く人々の安全を守る神、疫病や悪霊を払う神として道祖神が祀られるようになったという。
現在の社は平成5年に建て替えられたということで、社の佇まい全体がまだ新しい感じであった。

拝殿は間口が3間ほどで正面に扁額が掲げられていた。



拝殿の中に本殿がありその中に小さな祠が納められ、周りには大小さまざまの棒像が飾られていた。



また拝殿前には、巳待供養塔(安永元年)、馬頭観世音(安永9年)、蔵王大権現(天保3年))、南無観世音菩薩(文化元年)などの石像が並んで立っていた。
古いものは230年以前のものであり、このことから、この道祖神社はそれ以前に創設されたものと思われる。




「道祖神の改築にあたって」の碑にあるとおり、道路を挟んで反対側の電柱脇に卵形の比較的大きな石碑があり、みちしるべが記されていた。



奉稱彌陀寶號 という碑の
 
右側に  
 右ハさかのした道
宮城郡国分上愛子邑婦人三十二員敬建□

左側に
経時 皇和寚暦四龍集申戌二月二十四日 (※1754年)
 左ハふたくち道
と刻まれていた。




これまで、この奥のゴルフ場に数えきれないほど通っているが、この「みちしるべ」には気付かなかった。