「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

神明社(根白石・年川)

2015年05月26日 | 日記
根白石駐在所前から泉パークタウン寺岡方面へ200メートル位のところに七北田川に架かる「年川橋」があるが、そこから60メートル位先を左に入って直ぐのところに「神明社」がある。


 ◆神明社への入口側から根白石駐在所方向を見たもの

「年川集会所」の直ぐ横に真っ赤な鳥居が立ち、その正面に古い覆屋に抱かれた祠と右隣には真新しい赤い覆屋の中に馬頭神像と思われる石像が立っている。



鳥居に「新明社」の社額が掲げられ、周囲に沢山の石碑も並んでいる。



「神明造」様式の祠は相当古く、中に寄進の板札が1枚建てられていた。



板札には、天保十二年(1841)九月十有九日の日付と「奉建立神明宮本地供家内安全祈処」の建立趣旨、地主「権太良」、導師「日従法卯盛牛」と書かれていた。



「神明神社」は「天照皇大神」を祭神とし、祈願成就・安全祈願などを諏とするのが一般的であることから、ここもそうであろうと思われる。


隣の馬頭観世音像は、弘化3年(1846)のものであるが、上部に「小牛田」と刻まれているのが興味深かった。



小牛田の方が寄進したと思われるが、ここに設置した訳を知りたい気もした。

周囲の石碑は「山神」のほかはほとんどが「馬頭観世音」碑であったが、そのひとつに「武州上岡」と刻まれているものがあった。
関東三大観音の一つ「武州上岡」の妙安寺で祈祷して貰いこちらに設置したものだろうと思われる。




もうひとつ、鳥居と祠の間にストーンサークルのように円形に石が敷かれていたのが気になった。



何か建物があった跡か、儀式などのための石なのか、神社全体の縁起などについてももう少し掘り下げてみたい気がした。