「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

須賀神社(実沢字細椚天皇)

2015年05月11日 | 日記
大満寺と国道457号線を挟んで向い側の田んぼ道を南に進むと、突当り右手の細椚天皇(ほそくぬぎてんのう)というところにに「須賀神社」の森がある。
すぐ前は畑で脇を萱場川が流れていて参道がなく、社に行くには森の端を回るしかない。

正面に真新しい朱の鳥居があり「須賀神社」の札が掲げられていた。



中央に3メートル四方位の古い拝殿があった。



拝殿は覆堂になっており中に小さな本殿が建っている。



この神社は、福岡二又の「八坂神社」と同じく「牛頭天王」を祀った厄除けの神社であり、元々は萱場川の向こう側にあったといわれ、季節には初なりの「キュウリ」を供えるという。

牛頭天王の配偶神が竜神の娘であるとの伝説から河童と混同されてキュウリを供えることに繋がったようだ。

神社の沿革などを示すものは見当たらないが、手水舎の水盤の石に微かに「慶應・・・」らしい文字が読み取れた。

脇に社務所風の建物があった。窓などはないが祭具類が積まれており、鳥居に掲げられていたと思われる古い「須賀神社」の額や戦勝祈願の絵馬も掲げられていた。



往時は祈願・成就御礼の数多くの絵馬が納められていたという。


間もなくキュウリのなる季節になるが、今はひっそりと静まりかえっていた。