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3日目《4時間コース》からの続きです。
4日目① 2009年6月12日(金)
「旅館・うきしま」の車で礼文林道の入口まで送っていただきました。
バスで行った場合、香深井から林道入口まで20分を歩かなければならないのでとても助かりました。
小雨ですが、雨は相変わらず降り続いていて止む気配はありません、トボトボと林道を歩き始めましたが、ここは車も通ると見えて、わだちの跡がしっかり付いています。
暫らくはめぼしい花もなく「礼文林道ってこんなとこ?」と少しガッカリでしたが少しずつお花が登場し始めました。
まず最初にお出ましになったのは、ノビネチドリとコケイランです。
~ノビネチドリ~ ~コケイラン~
道端の雑草のようにノビネチドリが咲いています。
コケイランはこれ一株だけでした。
~タカネグンバイ~ ~エゾクサイチゴ~
茎葉がしっかりと茎を抱えているのでタカネグンバイで間違いないかな…?
07:45 礼文滝分岐
一時間ほど歩いたところで礼文滝との分岐にさしかかりました。
礼文滝は高山植物の宝庫、行けるところまで行ってみることにしましたが、相変わらず雨です。
登山道はぬかるんで歩きにくく、一瞬見えた「ハイジの丘」が大きく立ちはだかっているように見えました。「何だかしんどそうね~!」「やめようか?」あっけなく合意!
往復40分の散策でした。
今日は最南端の知床まで歩く予定なので、礼文滝までの往復2時間30分がプラスされると、結構きついプランになるのです。
しかし、この決断が後で激しく後悔する結果となるとは…
ポツポツ咲いていたハクサンチドリですが、やがてこのような群生が見られるようになりました。
~ハクサンチドリ~
これまでハクサンチドリは飽きるほど見ているのですが、これだけの群落ですから素通りなどできようはずがありません。すごい群生でした!!
~イワツツジ~ ~ヨツバシオガマ~
イワツツジの花ははコケモモの大型といった感じでした。
礼文島のヨツバシオガマはまだ咲き始めで、もう少し季節が進むとルピナスのように花付きのよいものが目立つようになるようです。そのように花付きのよいのもを「レブンシオガマ」と呼ぶこともあるようです。
~オオヤマフスマ~
小花のオオヤマフスマ、私は好きです!
~ゴゼンタチバナ~
~ツマトリソウ~
多くはありませんがツマトリソウも可憐な花を咲かせていました。
マイヅルソウ、イワベンケイ、ツルシキミなどを見ながら進んでいくと建物が見えてきました。
08:45 レブンウスユキソウの群生地です。
レブンウスユキソウの群生地には自然保護観察員の詰所とトイレがあります。
観察員さんは気さくな方で、礼文島のお花情報などいろいろ教えてくださいました。
私がトチナイソウを探していることを伝えると、トチナイソウなら数日前に撮った写真があるのでお見せしましょう!ご自慢の写真を見せてくださいました。
トチナイソウが咲いているその場所は今の私にはとても行けそうにないし、また行けたとしても見つけられるとは限らないので、礼文島で今年も可憐な花を咲かせたことを確認できただけで満足でした。
とても親切にしていただけて感謝感謝です!!
斜面いっぱいに咲くミヤマオダマキとエゾイヌナズナ
「4,5日前ならそりゃ~見事でしたよ!」と観察員さん、いえ、今でも十分見事です♪
~アイヌタチツボスミレ~ ~エゾイヌナズナとミヤマオダマキ
ミヤマオダマキの咲くガレ場の上にスミレらしき花を発見!
遠すぎて確認はできませんでしたがとりあえず写真を撮り、トリミングしてみました。側弁の毛の状況からみてアイヌタチツボスミレではないかと思うのですが…
自然保護観察員の方は、さらに
礼文滝は現在エゾツツジやレブンウスユキソウなどが満開ですよとも…
あの時、弱気にならず滝への道を突き進んでいたら、丁度今ごろ雨も上がりバッチリだったかもしれないと思うと少し残念です!
がっかりした私に対し、レブンウスユキソウとハクサンチドリの白花があるので案内しましょう!と一緒に歩いてくださいました。
~レブンウスユキソウ~
まだ、蕾でしたので案内がなければ気が付かなかったかもしれません。
観察員さんに教えていただいた白花のハクサンチドリです。
~ハクサンチドリ(白花)~
たった一株でしたが丁度よいタイミングで見ることができてラッキーでした。
白つながりで「シロスミレ」についてお尋ねすると、今度は「あらら、それならさっきの場所にあったのに…」とおっしゃいます!
何としてもシロスミレを見たいという気持ちを押さえられず、引き返すことにしました。
ちょうど月の丘という小高い丘を通るルートとの分岐点だったので海を見下ろす月の丘を通り引き返すことにしました。
シロスミレの一件がなければ通り過ぎていた月の丘はレブンハナシノブ、チシマフウロ、ハクサンチドリなどの高山植物が咲き乱れる夢の花園でした。
最盛期には少し早すぎましたが、見事なお花畑が広がる様子が目に浮かびます!
手前の葉はチシマワレモコウのようです。
そうこうしているうちに、急速にガスが晴れてきました。今日は夕方まで雨の予報で、お天気の回復は半ば諦めていたので嬉しさも倍増です(^-^)v
さて、肝心のシロスミレですが教えられた場所を丹念に探しましたが見つけることはできませんでした。ざんねん!!
気を取り直して桃岩に向かって再度同じ道を歩き始めます。
~オオバナノエンレイソウ~
~カラフト(レブン)ハナシノブ~
南アルプスで見たミヤマハナシノブも綺麗でしたが、礼文島のハナシノブは濃い黄色いオシベがよく目立ち一層あでやかです。
~シラゲキクバクワガタ(白毛菊葉鍬形)~
白い毛に覆われた葉
崩れそうな斜面いっぱいに咲いています。
~シラゲキクバクワガタ(白花)~
これも監視員さんに教えていただいた白花種です。
もともと白色なのか、白花変異種(アルビノ)なのかわかりませんが「白山千鳥」と「白毛菊葉鍬形」の二種類も同時に会えて大収穫でした。
イワベンケイ、ミヤマオダマキ、レブンコザクラ、三者揃い踏み
~レブンコザクラ~
礼文島固有のサクラソウ「レブンコザクラ」は、まだまだ綺麗な個体がたくさんありましたよ~(^-^)v
雨はすっかり上がり、一瞬ですがお日様が顔をだしました。
そうそう、このように球形のボンボリみたいなレブンコザクラに会いたかったのです。
これほどたくさん会えると思っていなかったので嬉しくて撮りまくりましたが、その後の桃岩遊歩道でも大勢のコザクラちゃんが待っていてくれてご機嫌です(^-^)v
たくさんの花たちに会えて大満足の礼文林道から桃岩に通じる車道に出ました。
ここから桃岩に向けて少し登ります。
~桃岩~
なるほど…ここから見ると名前の由来がわかりますね~本当に桃の形しています。
でも、緑に覆われているので“岩”というより“丘”のように見えます。
桃岩展望台
昨日と打って変わって見通しもバッチリです。
~ヤマハナソウ~ ~レブンハナシノブ~
桃岩から知床までもコースは礼文島の中でもお花が多いと聞いていますが、しょっぱなからものすごい花数に期待が大きく膨みます。
はやる気持ちを抑えて
桃岩展望台のベンチで軽くお昼にしました。
②に続きます。
軟弱ものの私たちはもちろん礼文滝はパスしました。
礼文林道では誰にも出会わなかった記憶があります。
歩き始めて、花が次々出て来るのでパニック状態でした。
帰京して、2週間が経つというのに、まだ、写真の整理が出来ていません。
礼文滝の分岐から、往路40分、復路50分の情報は、ほぼ正確でしたよ。
あの2時間半の所要時間には、疑問を持っています。
また、シロスミレには、元地~知床の間で、出会いました。
晴れていても、強風に身体を持っていかれそうで、恐怖感もありました。
そうそう、モドキには、同感です。
もっと他に付けようがなかったのかしらと、思うほど、愛らしい花ですよね。
2年前に、断念した 秋田駒!
来年の第一候補に、上げました。
>軟弱ものの私たちはもちろん礼文滝はパスしました。
うふふ、同じくデス(^^ゞ
でも、礼文滝周辺はなかなか良さそうですね~
礼文島を再訪する機会があったら是非礼文滝まで足をを延ばしたいですね!
一度は行ってみたいと思っていた礼文島、でも一度行ったら又行きたくなります。
という具合に行きたい場所が増殖中です(^^ゞ
礼文滝は二時間半かからないようですね~
4kmを2時間30分というのはやはり大げさかも…でも、あの時目の前の急登はかなりきつそうに見えましたよ!
pekoさん、早くUPしてくださいね(^_^)/~
楽しみにしています。
秋田駒、実は私、時間が足りなくてピークを踏んでいないのです。心残りだから又行かなきゃですね(^^ゞ
私も来年かな!?
出会ったことのない、数々のお花を堪能させていただきました。
しかし健脚でタフです。
つくづくうらやましいと感じます。
「花の浮島」礼文島は私にとって憧れの地でした。
その名のとおり島のいたるところで高山植物を見ることができることは驚きでした。
お花が大好きなさなえさんですから感激されること請け合いです!
少々遠いですが是非訪問してみてくださいね!!