たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

礼文島<礼文滝、桃岩コース> 2018/06/06

2018-06-17 | 北海道の山




礼文島行きのフェリーは09:20ですので、コンビニまで送っていただき
昼食を調達したりペシ岬に登ったりしながらフェリーを待つことにしました。

「旅館雪国」さんはお風呂もお料理も良かったし、何より行き届いた配慮が嬉しかったです。
本当にお世話になりました。



ペシ岬からは昨日登った利尻山がくっきり見えています。
この調子なら、礼文島からもお花畑越しにこの山容を拝めるのではと期待が高まります。


ペシ岬より



鴛泊発のフェリーに乗り、利尻島とお別れです。




定刻に礼文島に到着、今夜宿泊予定の「民宿はまなす」さんがお迎えに来てくださってました。
さて、この後、どのコースを歩くのがベストか相談させていただきました。
今は利尻山が見えているけど、明日からの天気は期待できそうにないので、
今日中に桃岩~知床を歩くのが良さそうです。
時刻は10時を回っていますが、
6時の夕食までにはギリギリ間に合いそうなので、礼文滝を往復して桃岩から知床まで歩くことにしました。



        


歩きはじめてすぐにレブンコザクラ、キジムシロ、ハクサンチドリ、ノビネチドリ、シロバナノビネチドリなどが
次々に現れて歩が進みません。


レブンコザクラ



キタヨツバシオガマ




圧巻だったのはシラゲキクバクワガタの大群落です。
斜面全体が青紫色になるほど咲き乱れているのですが、全体を撮るの忘れてました~



丁度見頃でした。
前回はシロバナも見つけたのですが、残念ながら今回は見つけられませんでした。



ハクサンチドリは至るところに生えています。





こんなツートンカラーも。



最初にに出会ったカラフトハナシノブ。



これだけ密集していたら、レブンハナシノブって言っていいのかな。



アイヌタチツボスミレを一輪だけ見つけました!





分岐到着、礼文滝は左に曲がります。
前回は雨のため途中で引き返した礼文滝。
今回は何が何でもここだけは外せないと、鼻息荒く突入です!!



レブンウスユキソウの群生地では、まだ蕾も上がっていない状態でしたが、
こちらの方が少し早めに咲くようなので楽しみですね!




相変わらず多いハクサンチドリ



エゾイチゲも咲いています。



開けた場所に着きました。ここがハイジの丘っていうのかな…
ここで初めてネムロシオガマと対面です。




ロープの向こうにお目当てのレブンウスユキソウが見えますが遠いです
そんな中、じっくり探すと近くにもありました!!

嬉しいですね~



ハクサンチドリとイワベンケイのコラボ。



チシマゼキショウらしき花が見えるので、200mmのレンズで撮りましたがこれが限界です。




礼文島には大ぶりのキタヨツバシオガマがたくさんあり、花数の多いものをレブンシオガマと呼ぶそうで、
これは規格外ですが、新鮮で綺麗です。




エゾツツジが斜面に咲いていました。
色鮮やかなこの花を見ると北国にいるのだと実感させられます。
北海道でも高山帯に咲くこのような花が、海辺で見られるのも礼文島ならではですね~


大好きなサクラソウモドキも多く、大興奮です。

本当に可愛い花です。



やはり、この島で一番目立つのはミヤマオダマキではないでしょうか?



海岸、林道、登山道、民家の庭先などを青紫色に染め上げます。

黄色はキジムシロ、手前の銀葉はアサギリソウです。





エゾイヌナズナ




ネムロシオガマは、咲き進んでる株が多かったのですが、
今が旬の株に出会うと嬉しくて何枚も撮ってしまいます。




シロヨモギの開花はもう少し先のようです。



ハマエンドウも礼文島ではお馴染みの花です。



そして、会いたかったカラフトゲンゲは数株見つけたのですが、まだ蕾です。
う~~ん、ちょっとガッカリ…



でも、でも、

翌々日に再度礼文滝に来てみたところ、

蕾だったカラフトゲンゲもだいぶ色が付いていました。




そして、他にもこんなにたくさん咲いていたのです。










なぜ、こんなに目立つ花を見逃してしまっていたのか不思議です。
たった2日でこんなに開くとは考えづらく、現に前に見た蕾のカラフトゲンゲは少しだけ開いている程度です。
改めて考えてみると、ヒロハクサフジと見間違えててスルーしてしまったのかもしれません。
だとしたら、修行が足りないですね



礼文滝に到着です。
手前の緑のこんもりはハマハコベ




磯辺に群生していたハマハコベ




滝でのんびりできないのですぐに来た道を引き返します。



セリ科の植物は特に苦手ですが、図鑑を片手に同定してみました。
葉状の総苞片が目立つのはオオカサモチかな。



厚く、光沢のあるシワシワの葉は、
エゾノシシウドのようです。







ゴゼンタチバナ




ハマハタザオ





オオバナノミミナグサは、見慣れたミミナグサに比べ大きく存在感があります。


シロバナノビネチドリは、利尻島でも出会い、礼文島でも2株は見つけたました。
こちらでは案外多いのかもしれません。




礼文林道元地口まで戻ってきました。
ここから舗装道路をダラダラ登ります。こういう時の舗装道路って疲れますよね~
桃岩展望台までの急坂を登ったら後は、お楽しみのお花ロードの始まりです。



桃岩付近にいた団体さんもこちらのコースを歩く様子はないので、贅沢にも私たちの独占状態。
その先、知床までも誰にも出会うことはありませんでした。

まず、カラフトハナシノブです。
両脇にたくさん見ることができます。






とっても静かな桃岩コースです。






レブンコザクラも可愛い






そうそう、このまん丸のコザクラが見たかったのです。



レブンソウは草むらに隠れるように咲いています。



エゾノハクサンイチゲ



ハナシノブはずっとお供してくれるのですが、なかなか撮りやすい位置にはいません。





これもレブンハナシノブと呼んでいいのかな…




サクラソウモドキも多いです。


でも、おおかたは遊歩道から遠い草むらに隠れるように咲いています。






キンバイの谷ではレブンキンバイソウが咲き始めたばかり、夕刻が迫っているので店じまいを始めたのかな…
全開した花はなかなか見つかりません。

でも、出会えてよかった~







わたしたち以外誰もいません。


ガスがかかってきました。



クロユリ



シロスミレ



利尻山山頂近くに咲いていたエゾノハクサンイチゲですが、こちらは海辺に咲いています。






可愛らしいレブンコザクラは何度見ても飽きません。





元地灯台



この先にもう一箇所見どころがあったのですが、どうやら見過ごしてしまったようです。
引き返すか迷いましたが、タイムリミットの6時に間に合いそうにないので諦めます。


ノビネチドリやチシマフウロ、ハクサンチドリなどを見ながら知床を目指し、どんどん下っていきます。





チシマフウロ



ハクサンチドリ



約束の6時には15分ほど遅れたけれど、夕食には間に合いました。
「はまなす」のご主人に電話で遅れることを伝えた時は「ガンバレ、ガンバレ
の掛け声を頂き、疲れた足に元気をもらいました。

          

そうそう、この日は管理されていない自生のレブンアツモリソウに出会うことができました。

管理されていない自生種との出会いはこれが初めてだったので、嬉しかったですね~

翌日には、礼文島のアチコチで自生のレブンアツモリソウに出会うことになり、

自然の豊かさを実感することとなります。



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