フジスミレ(藤菫)【栃木県】 2009年5月2日（土）

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２００９年５月２日（土）

佐渡からの帰り道、新潟から乗った関越自動車道を沼田ＩＣで降り日光に向かいました。
昨年と全く同じスケジュールで芸がないのですが、執念で見つけたあの場所に今年もフジスミレの姿があるかどうか確かめたくなり立ち寄ってみることにしました。

フジスミレは足尾山地と日光周辺などのごく限られた場所に咲くスミレで、滅多にお目にかかれません。
昨年初めて出会ったときは嬉しさで胸がいっぱいになりました。
その姿は、見かける機会が多いヒナスミレとよく似ており、ヒナスミレとフジスミレの関係は、フジが母でヒナが娘（変種）ということになるそうです。
個体数が圧倒的に多いヒナが変種というのは、いまひとつ合点がいかない気もします(^^ゞ
でも、「藤と雛」の名前から連想すれば素直に納得できるかも…(^^ゞ

両者はよく似ており、正直言ってその違いを明確に見極められるか自信はないのですが、咲く場所が限られていることと葉の形がヒナスミレより丸みがあるので区別できるようです。


奥日光のある場所で、開花株が合計５株ほど確認できました。

パッと目を引く美しいスミレ！
このスミレに出会うことができ、遠回りした甲斐がありました(^-^)v



最初はこの一株だけかと思っていると、なんと足元に３株も開花株があるのでビックリ！！
危うく踏んでしまうところでした





少しオバアサンになり色も抜けてしまいましたが、ふっくら美人さんでした。



この娘は特に整った面立ちで、虫さんからも好かれてしまったのが残念でした。




遠くに立派な株を見つけましたが、近づくことができないので６０ｍｍではこれが精一杯！
豆粒ほどに写ったものをトリミングしてみました。




最後に見つけたのはやんちゃで活発な個性的なお嬢さんです。
葉は乱れ気味でしたが花色がいかにもフジスミレらしく綺麗なピンク色でした。

花は咲いていないけれど美しい葉が他にも数株ありありました。
周辺を丹念に探しましたが、フジスミレの株はこの一角だけに集中しており、他では探し出すことはできませんでした。

本当に貴重で数少ないスミレだということを実感しました。



葉に斑がはいらないものをミドリフジスミレというそうですが、次回はそのミドリフジスミレを探してみたいですね！！