一年ぶりに北岳に登ってきました。
昨年の同時期に同じ目的で登るも、ついにヒメセンブリだけは開花を見ることはできませんでした。
今年は例年になく開花が進んでいるようなのでなるべく早く訪れたいと考えていたのですが、
長雨で、それどころではありません。
ようやく晴れの予報が出たので、すっかりその気になったのですが、北関東を襲った豪雨の影響で
栃木県、茨城県に甚大な被害が出ている最中、のんきに山に登ってよいものかと、
後ろめたさを感じないわけがありません。あれこれ考えたけれど、申し訳ない気持ちを抱きながら
思い切って決行することにしました。
~ ~
芦安の駐車場に着くと、すでに長蛇の列ができており、7時10分発の乗り合いタクシーの列に並びます。
順次、満杯になると出発するので予定時刻より早く出ることが出来て喜んだのもつかの間、
10分ほど進んだ場所で、まさかのパンク 全員外に出て荷物も下ろし、
タイヤ交換に20分以上の時間を費やしたのです。
その後はスピードを上げての走行でしたので、思ったほどのロスはありませんでした。
広河原に着くと、ゲートのおじさんから 「半年ここにいるけど,今日が一番いい!!」と、嬉しい言葉を頂きました。
くっきり聳える北岳に向かってgo!!
すっかり初秋の装いに衣替えしていました。
ミヤマハナシノブは、僅かでも咲き残りがあればと期待していたのですが、
完全に店じまいでした。
昨年とは一日違いなのに、山の様子がこれほど違うことに、正直驚きました。
昨年の様子は こちら から
そして、一番の難関は、昨年、脚の攣りで苦しんだ八本歯への通じる恐怖の梯子ですが、
今回は特効薬の “芍薬甘草湯” を持参しているので、ま、大丈夫だろうと、安易に構えていたのです。
さて、
二俣を過ぎた辺りから、じわじわと攣り始めたので、すかさず一包を飲んだので、もう大丈夫!!
の、はずでした…ところが効きません。二包目に手を出すも、これも効かず…
結局、三包を飲んでも攣り攣り状態で、騙し騙し、何とか八本歯に到着。
<昨年は、魔法みたいに速攻で攣りが収まったのに何で…???(泣)>
日頃の運動不足のツケが回ってきたわけで、薬に頼ろうとした私は天罰を受けたのであります
それでも、痛みを堪えて頑張った甲斐があり、
翌日のご来光はすべての苦しさを帳消しにしても余り有る素晴らしいものでした
リンドウ系の開花に合わせ、遅い出発です。
期待に応え、三種のリンドウもそろそろお目覚めです。
昨年、どうしても見ることができなかったヒメセンブリは、そこかしこで花開き、
目移りするほど…
◆ヒメセンブリ
ヒメセンブリは、昨年は数えるほどしか株が見つからなかったのに
今年は豊作なのか、かなりの数を見ることができました。
◆アカイシリンドウ
花が少なく、一番心配したしたアカイシリンドウ。
株は多いのに花期が終了したのか、花がないのです。
日差しはたっぷりなので、終わったものと思われます。
それでも、丹念に探し、
二カ所で開花したアカイシリンドウを見ることができたので満足です^^
花弁の縁がギザギサと切れ込み、重ねっているのも魅力ですね!!
◆サンプクリンドウ
小さなサンプクリンドウは本当に可愛いですね
昨年ほどではないものの、咲き残りの高山植物たちが大いに楽しませてくれました。
◆ハハコヨモギ
◆キタダケヨモギ
アサギリソウによく似ているので、識別できず悩みの種だったのですが、
キタダケヨモギはアサギリソウのように花茎が枝分かれすることがなく、
頭花がやや大きいとのことです。
◆キタダケヨモギ ◆ ハハコヨモギ
◆チシマヨモギ
◆チシマヨモギ ◆ ミヤマオトコヨモギ
この他、タカネヨモギも見られたのですが、写真を撮ってなかったようです(汗)
◆シコタンハコベ
◆シラネヒゴタイ
~間ノ岳とその奥に塩見岳が見えます~
~北岳山頂より望む富士~
~甲斐駒ケ岳~
~小太郎分岐近くから見る北岳~
◆ウラジロナナカマド
◆タカネナナカマド
タカネナナカマドの実は大きく、垂れ下がって付くのが特徴とのこと。
何より、実の大きさにビックリ!!
◆タカネマンテマ
以前の場所では見つからなかったけど、別の場所で発見!!
来年は花の時期に出会ってみたいですね!
◆キンロバイ ◆イワベンケイ
◆タカネシオガマ
◆イワインチン
◆タカネイブキボウフウ ◆キンロバイ
◆イワオトギリ ◆チシマギキョウ
◆ヒメヤナギラン
◆キバナノコマノツメ(果) ◆シロバナタカネビランジ
今回は、南アルプスに特産するアカイシキバナノコマノツメを期待して観察してみたのですが、
果に毛は認められず、残念ながら単にキバナノコマノツメであろうと考えます。
◆コバノコゴメグサ
◆ミヤマアワガエリ ◆コバノコゴメグサ
◆コケモモ ◆コマガタケスグリ
実りの秋ですね~
この他にはクロマメノキが熟していましたので、少しだけ味見^^
この中で一番美味しかったのは、コマガタケスグリかな…クロマメノキは甘みがイマイチでした。
◆イワツメクサ ◆ミネウスユキソウ
◆タイツリオウギ ◆イワオウギ
◆ミヤマセンキュウ? ◆ハクサンフウロ
◆アオチャセンシダ
◆キタダケトリカブト
◆ミソガワソウ
◆イワアカバナ ◆ミヤマアキノキリンソウ
◆ミヤママンネングサ ◆イワギキョウ
◆セリバシオガマ ◆オクモミジハグマ
◆ゴマナ ◆ヤマハハコ
◆コウメバチソウ ◆ノコンギク
◆コウシンヤマハッカ ◆コウシンヤマハッカ(白花)
◆キツリフネ
◆サラシナショウマ
※二日間で出会った植物の掲載は順不同です。
晴天に恵まれた北岳でしたが、八本歯への登りは、心底疲れました!
登っている最中は、「もう今年が最後になるだろう…」と、弱気になっていたのですが、
戻ってくると、辛さを忘れ、又行きたくなるから不思議です^^;
今度行く時は、トレーニングを積んで臨まなきゃなりませんね!!
~ ~
それから、それから、
こちらの腐生ランも今年は早かったようで、ほとんどが終わっていました。
fu-coさんの願いが通じたのですよ、きっと! 頑張った甲斐ありましたね!
去年見られなかったヒメセンブリ、豊作じゃないですか(笑)
朝の富士山も素晴らしい! とにかく羨ましいです!
来年て歩けないかもですが私も行きたいな・・・
なんとか頑張るぞ~バッタリしたらよろしくね(笑)
また教えてくださいませ!
お天気も味方してくれ、目的の3種を見ることが出来、
良かったですね。
それぞれの花の趣が、素晴らしいです。
名前さえ知らなかった花たちへ、私も思いを強く持って、頑張ってみようかなぁ~、なんて、気にさせられました。
有難うございます。
お陰様で可愛いヒメセンブリに出会うことができて大満足でしたよ~^^
それにしても、北岳は何度登ってもきついですね!
今回も、もうこれ以上は無理かなと弱気になりましたが、何とか登り切ることができました。
そうなると又行きたくたくなるもの…
みちほさんともバッタリできるかも^^です。
よろしくです。
今年は北岳の三種のリンドウを見ることができたので、来年は是非ともシロウマリンドウとオノエリンドウに出会ってみたいですね^^
今年は諦めて来年行くことにします。
芍薬甘草湯がなぜ効くのかはまだ解明されてないそうですが、腸内一部の細菌との関係が指摘されていて、腸内が荒れていたり下痢していたりすると効きが悪くなるようです。
北岳はキツイですけど、無事に下りてくるとおまた行きたくなりますよね。花がいっぱいだからでしょうか。山屋でないので花が無ければ登る気が起きませんが、これだけ咲いてると果然行く気が出ますね(^^;)
タカネビランジ→タカネマンテマの花骸のようですね。おちょぼ口の形がはっきりしていて可愛いい。
>タカネビランジ→タカネマンテマ
きゃ~又やっちゃいました(汗)
頭ではマンテマのつもり、なのになぜかこうなるのです。アハハ
ご指摘、ありがとうございます。
芍薬甘草湯はまだ解明されていない部分が多いのですね?
てばまるさんは研究熱心ですね~^^
お陰様で目的のリンドウ系はバッチリでした!
他の高山植物は終わっていたのが残念でしたが、晴天に恵まれ、久々にご来光を拝むことができて幸せでした。
来年はてばまるさんも是非どうぞ!!
アカイシリンドウはみつかったものの、開花したのがなくて、来年以降への繰り越しになりました。
サンプクリンドウは小さくて可愛かったし、ヒメセンブリも初めてみたので感動しました。
12日、同じ日に三種のリンドウを探してようですね^^
私たちは、午前中だったのですが、北岳山荘から山頂まで3時間もかけてノラリクラリの花散策でした。
確かに、アカイシリンドウは少なかったですよね~
株はたくさん見るのに花が咲いていなかったので、私たちも半分諦めかけていたのですが、時間をかけたお陰で二株みつかりました。
両方とも視界に入りにくい足下ギリギリ、踏まれそな場所でした。
今年も目的はヒメセンブリでしたので、たくさん咲いていてくれて満足でした。
chiakiさんはテントを担いでの北岳だったのですね!
健脚で羨ましいです。
来年は是非アカイシリンドウをゲットして下さいね!!