香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草162:香港おしゃれ事情

2006年12月10日 16時16分23秒 | 【香港】きれいになる
私が香港に来たのが今を去る事5年前。
この時はほとんどが黒髪で、ストレートパーマをかけており、化粧っ気のない人が多かった、と…思います。
この時期の街かどスナップを撮っていなかったのが非常に悔やまれるが、今よりも断然多かったはず。。。
あの頃、私がわざと外はねをさせた髪形をしたり、クシャクシャのカールを作って会社に行くと、それを見た会社の同僚が「髪の毛、はねてるよ」といって、せっかく苦労して作ったカールを丁寧になでつけてくれたという笑うに笑えない話があります。

中国的には頭の”はち”がきれいにでて、ストレートな黒髪が「いい女の代名詞」だったようで、彼女らにはわざとクシャクシャのカールを作るというのは信じられなかったに違いありません。
ま、言ってみれば美的センスの違いによるカルチャーショックだった訳ですが、それがここ最近にきて大きく変化していることに気付いたのです。

まず、茶髪が増えました。でもって、ストレート以外のウェーブが増えました。
会社にカールした髪形をしていっても誰も私の頭にクシを通そうとする人はいなくなりました(笑)
あいかわらず斜めに切りそろえた前髪とか、不思議な髪形の人もいないではないですが、ふつうに「かわいい」と思える髪形の子がかなり増えて、体形を見なければ一見しただけでは、香港人なのか日本人なのか見分けがつかないような若い女の子が増えたと思います。これは結構大きな変化です。
当然、パーマへアーが増えるに従って、それまではストレートヘアー用のムースしかなかったのが、カール用のムースとかワックスとかが豊富に出てくるようになりました(このあたりは日本の製品が多いですけどね)


さらに、追い討ちをかけるのが「化粧している人の割合が増えた」こと。
肌のきれいさにこだわる香港の女性達は、肌質がきめ細かくきれいな人も多く、化粧をせずとも肌質だけならスッピンで勝負できるような人が多い…と個人的には思います。
日本を上回る湿度と高温のせいもあり、化粧をしてもすぐにドロドロに落ちてしまうのもあり、化粧人口は少なかったようだが、最近になって「フルメイク」をしている香港人女性を見かける事が多くなったんですよね。。。

これを裏付けるように、香港の百貨店やショッピングセンターでは化粧品コーナーの拡大が続いており、欧米ブランドを中心にどの化粧品コーナーも人でいっぱい!
さらに、大陸からの観光客が「国内よりも安い」という理由で、化粧品を大人買いしてゆくので大にぎわいです。
ここ数日では香港ドルと人民元の比率がひっくり返って、人民元の方が強くなってしまったものだから、よけいに大陸中国人観光客の買い物熱が増している気がします。

日本の雑誌「nonno」などはそのまま日本語版が、「with」や「 MORE」などは中文版が、さらに多くの日本の女性ファッション雑誌の中文版になったものなどが街中の雑誌スタンドに並んでいます。
基本的には日本の流行はほんの少しだけ遅れて、あるいは形をかえて香港にも入ってきています。
「東京最新流行」「日本最新流行」というのが売り文句になる程、女の子達のおしゃれのお手本はどうやら今のところ日本の雑誌から得ているようです。ファッションや美容がどんどんボーダレス化してゆくのを感じる事ができます。


とはいえ、衣服を仕入れてくるのは香港人バイヤーですし、それを着るのも香港人ですから、日本で売れたものが必ずしもこちらで売れるわけでもなく、日本のブランドであっても日本では売っていないような色やデザインのものが売られていたりするのもおもしろいですよね。

日本のように「今年の流行はコレ!」となると、一斉に流行の服に変わるのと違い、それぞれのブランドが大きなトレンドは意識しながらも独自のスタイルで商品を打ち出している香港。着る方も皆と一緒だという安心感ではなく、私が着たいものを着るという、年代や一目に関係なく、それぞれの個性があざやかに主張しあっている中にあっては、「おしゃれ」の概念ももう少し懐が広いようです。でも、これはこれでいいもんですよ(笑)
コメント (2)
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