メールの文面まずかっただけ…問題意識低い九電(読売新聞) - goo ニュース
2011年7月11日の毎日新聞夕刊で古賀茂明が興味深いことを明かしている。
「東電に限らず、この国は電力会社に支配されているのが現状です。なぜか。電力会社は
地域地域で最大級の調達企業なんですよ。発電所、事業所の建設や燃料、日用雑貨、
事務用品、自動車に至るまで、あらゆる物品を大量購入してくれる。お中元だって地元の
デパートから買っている。経済界は上得意である電力会社に刃向かえないんです。/しかも
電力料金の許認可権は経産省にある。その決定システムは『コスト+利潤=料金』です。
一般の企業は『売り上げ-コスト=利益』でしょう。ところが電力は、安定供給を名目に、
コストに一定率をかけた数字を利潤として自動的に上乗せする仕組みになっている。
デフレ状況下で、普通ならコストが下がるはずなのに日本の電力料金は先進国有数の
高さです。/だから、すべてとは言いませんが、産業界の多くは電力会社の発送電分離で
コスト競争が始まると、自らの利益が減るのではと恐れている。自民党は地元財界を
敵にしたくない。民主も、関連企業の労組にしばられている。なれ合い利権の構図です。」
九州電力の役員の一人が、「やらせメールが小さな問題とは言わないが、電力会社として
は夏場の安定した電力供給の方が比べものにならないくらい大問題」と言い切れるのも、
要するに電力会社が寡占企業だからであり、反省などする必要がないからなのである。