古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ダライ・ラマに恋して      たかのてるこ

2023-05-12 12:08:18 | 本の紹介
幻冬舎文庫   2004年

前世を覚えている少女、デルダンに会う。不思議だ、

輪廻転生がほんとうにあるということだ。だとしたら、

前前世も前々前世もあるっていうことだろうか。連綿と

命は続いているっていうことか。ぼくが最近、想うのは

命というものは「存在」するだけで素晴らしいんじゃないか

ってことだ。ジャングルのなかで人知れず咲く花に、人は

なんの意味を見出せばいいんだろうか。ジャングルの一隅

で咲く花に「意味」などない。「存在」していることに

こそ意味があるのだ。そういうことをダライ・ラマ師匠も

言っている気がした。

「いい人」という言葉はなんとなくそわそわする。日本では

騙されやすい人とか、単細胞な人みたいな意味にとられかねない。

でも、「いい人」って大切だ。誰だって「いい人間」になり、

「よりよい人生」を生きたいと望んでいる。

とてもいい本だった。人におススメできる本だ。いろいろ

考えさせられるし、それはそれぞれの自分にとってとても

よい効果を生むだろう。

         
     (読了日 2023年4・25(火)22:25)
                    (鶴岡 卓哉)




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