№164
月刊「文藝春秋」の巻頭に連載された、平成9年5月号
から四十篇を所収。
女子高生のルーズソックスのことまで言われると、こ
のくそじじいが、と思い、阿川大尉も死んでしまった今
きっとくそ時いいと言ったら、逆に笑うかな、と思った
りするが、阿川大尉もそんなに気持ちは広くなく、沸騰す
るだろうとも思ったり。思わず、くそじじいのうた、と
いう詩を書いてしまった。死ぬまで戦争に振り回された人
だったんだな、と思った。直ぐにブチ切れる人も今じゃ貴
重だったな、と思った。同郷なので、僕が文士になった
りしたら知り合いになっていたのかな、と妄想してしまっ
た。
月刊「文藝春秋」の巻頭に連載された、平成9年5月号
から四十篇を所収。
女子高生のルーズソックスのことまで言われると、こ
のくそじじいが、と思い、阿川大尉も死んでしまった今
きっとくそ時いいと言ったら、逆に笑うかな、と思った
りするが、阿川大尉もそんなに気持ちは広くなく、沸騰す
るだろうとも思ったり。思わず、くそじじいのうた、と
いう詩を書いてしまった。死ぬまで戦争に振り回された人
だったんだな、と思った。直ぐにブチ切れる人も今じゃ貴
重だったな、と思った。同郷なので、僕が文士になった
りしたら知り合いになっていたのかな、と妄想してしまっ
た。