文春文庫 1997年
本についての本っていうのが、ぼくはとても
好きであり、この本も、2010年75歳で
亡くなった井上氏の本に対する姿勢を大いに
伺える本となっている。
ぼくは本を線引きしたりして、汚すのがムリで
本に書き込んだことは一度としてないのだが、
ひさし氏は赤線で線引きすることを薦めている。
これは確かにと思ったのは、遅く読むと速く読める
という理論。じっくりと丁寧に読めば読むほど、
速く読めるかもしれない。
井上氏の家には13万冊の蔵書があり、自宅が
壊れたというのはあまりにも有名な話だ。
山形の方にその13万冊をつかって、図書館を
つくったらしい。
ひさし氏の幼少時代から大学生くらいまでを語って
いて、面白く読める。野球がお好きだったらしいね。
映画も映画館に行き、高校時代毎日観ていたという。
その捻出したおカネは、図書館の本をうっぱらったり
いろいろな悪さをしていたらしい。
75歳とは、ちょっとまだ若かったね。
(読了日 2024年6・28(金)0:46)
(鶴岡 卓哉)
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