古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

妻   丹羽文雄

2016-09-20 09:53:04 | 小説の紹介
№165


短編集で、他六編が所収されている。帯には


「本格私小説の驚くべき非情と”妻”へのあふ


るるばかりの愛情”とある。きっと身内のこ


とを赤裸々に書くことを非情と言っているの


だろう。ここまで書かないと文藝としてはダ


メだ、ということだろうが、こんな人は身内


にいてほしくない。身を犠牲にして、身内を犠


牲にして、まったく作家というのは太宰も言っ


ていたがヤクザな商売だ、といえるだろう。膨


大な書き物を残して、百歳まで生きたとはスゴ



イ人だ。まあ、最期の方はあまりよろしくなか


ったようだが……。

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