現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

明治から大正時代の認識

2011-10-11 | 社会科実践

社会科のテストの裏には、関心・意欲・態度を見るために簡単な作文を書かせる。

二つの戦争と日本・アジアでは次のような感想が見られた。

一番心に残ったことを書きましょう。

1)らいてうのこと。理由は、弥生時代などは女が偉かったのに、大正などは男が上で、それをなくそうとしているからすごい。
らいてうさんがいなかったら、今も男が上で女が下だったかもしれない。だかららいてうさんには、感謝しよう。

2)一番心に残ったことは、ロシアが7カ月近くかけて、日本に来て、日本海海戦をして、圧倒的に日本が勝ったところです。
あと、16歳の少年がでうったえたことです。

3)さまざまな戦争が、この時代にあっていたことを初めて知った。私は太平洋戦争ぐらいしか知らなかった。
ロシアは世界的にも戦争には強かったのに、東郷平八郎が指揮したときは、勝ったからすごいと思った。
でも、私は学習をして、戦争ではお金もかかるし、犠牲者も出るし、やらないほうがいいと思った。
陸奥宗光や小村寿太郎たちは、とても勇気があったんだなと思った。
ノルマントン号事件をきっかけに条約改正ができたのはすごいと思った。

4)戦争です。私は戦争がいいものか、悪いものか、分かりません。
戦争で勝利したことによって、日本と外国は対等になったけど、人々の暮らしは苦しくなったからです。

5)昔の人が日本のために頑張ったから、今の日本があると思った。

一部抜粋。

 

子どもがどのように判断するか。

日本の良さ、日本の素晴らしさが伝わっている。


日清・日露の戦い

2011-09-30 | 社会科実践

ビゴーの残した風刺画は、大量にある。

風刺は一部を切り取った形で存在する。

だから、おもしろい。

 

ビゴーの風刺画を使って、授業を組み立てる。

まずは、教育出版の教科書p104に掲載されている風刺画を使う。

「魚釣り遊び」(Une partie de pêche)『トバエ』1号(1887.2.15)
魚(朝鮮)を釣り上げようとする日本と中国(清)、横どりをたくらむロシア

国を確定する。

それぞれの思惑をセリフにしても面白い。

教科書には、次のように書かれている。

『19世紀の終わりごろ、日本と中国(清)は、朝鮮をめぐって対立していました。

日本が、不平等な条約をおしつけるなどして、朝鮮に勢力を広げようとしていたからです。』

なぜ、対立していたかが子ども達には分からない。

 

朝鮮は、当時、鎖国状態であった。

朝鮮への不平等な条約は、日本が欧米と結んだ条約に酷似している。

さらに、ロシアの南下が進んでいた。

世界情勢をつかませることが重要になる。

 

ロシアと日本と清。

 

これらの関係を表している。

 

発問が重要になる。これから考える。


9/27 板垣退助と伊藤博文

2011-09-28 | 社会科実践

社会科の実践報告をずい分してなかった。

 

今回の社会科は、『見える歴史』にとても助けられている。

歴史の流れをドラマチックに追うことができる。

 

だから、人物中心で授業を進める。

今回は、板垣退助と伊藤博文

 

「いとうひろふみ」と言っていたこともあるが「いとうひろぶみ」が正しい。

 

さて、自由民権運動と国会開設。

ここは、歴史の流れがある。

武力(西南戦争)

言論(自由民権運動)

である。

 

自由民権運動の弁士の絵に台詞を入れることを行った。

 

とても楽しい授業だった。

 


幕府の政治と人々の成長 7/13

2011-07-13 | 社会科実践

江戸幕府に入る前に、

 

3人の武将で誰が好きかをアンケートした。

信長 6名

秀吉 4名

家康 24名

圧倒的に家康だった。

理由に、お金持ちだと思うは、愛嬌だが、粘り強い精神力を上げていた。

私は、信長の革新性がとても好きだが。

 

さて、

江戸幕府の政治。

初期は、大名の配置や参勤交代にその思想が表れている。

百姓の取り締まり方も同じ。

 

教科書の音読。

参勤交代のルート。

金沢藩。

そして、肥後藩。細川氏は、30日ぐらいかけて、江戸に行った。

 

江戸ですることと言えば、拝謁。

 

発問:大名にとって、参勤交代は、よいことなのか、悪いことなのか。

○ 19名

× 15名

 

ちょうど半分ぐらい。おもしろい。

 

 

 

 

 

 

 

 


武士の世の中 7/1

2011-07-03 | 社会科実践

豊臣秀吉は、百姓から太閤への出世物語。

ロジスティックの天才とも言える。

 

墨俣城も城郭の整理も「段取り力」が違う。

現在でも組割りして普請する方法がとられている。

音読。

この流れは、教科書を使った授業では基本。

子ども達も教科書をスラスラと読めるようになってきた。

3回ほど読む。

ここで、一時間の課題が設定される。

本来ならこのあと予想などをさせるのかもしれないが、歴史で予想させるのは、意味が分からない。

情報量が違いすぎるからである。

塾などで知っている子にとっては簡単すぎるし、全く興味がない子には、無駄な時間。

あまり時間をかけない方がいい。

キーワードの確定。

黒板に書いていくことでキーワードを際だたせていく。

矢印でつないだりしてノートまとめのお手本にする。

 

「見える歴史」の視聴。

このNHKの番組は、特に優れている。

何度も何度も見るとよい。

ある女の子が、家で見たと言った。

家でも見ることができる。すると、記憶の定着になる。

歴史が流れとして入ってくる。

人物中心になっている。

最新の歴史認識が入っている。(鉄砲の数も1000丁とも3000丁とも言われます。など)

発問がしやすい。

などの点で最大限に活用した方がいい。

15分を授業の中に生み出すのも大切。

 

テスト前には、見開き2pのノートまとめをさせる。

今回は、年表形式でまとめさせようと思っている。

お手本は、向山実践にのっている。

やはり、「歴史」の授業は、楽しい。

 


武士の世の中 6/30

2011-07-01 | 社会科実践

信長の革命

様々なタイプの戦国武将がいるが、信長は、革命的である。

愛知に三人の武将がいる。

信長は、天下統一の足がかりを行っていった。

近くで見ていた2人が天下統一を成し遂げたと言ってもいい。

 

さて、授業は、

音読。

キーワードの確定。このあたりまでは、スムーズに進む。

商人が自由に商売ができるようにした。

に赤ライン。

これを四字で言うと何というか。

楽市楽座。

二名が知っていた。何人かがにこっとした。

熊本で「楽市楽座」というと「ゲームセンター」のこと。

行ったことがある人?

多くの子の手が上がる。

信長の楽市楽座にあこがれて、名前をつけたんだよ。と説明。

次に、見える歴史。

今回もとてもおもしろかった。

 

最後の締めくくりは、本能寺の変。

天才信長の最後だった。


武士の世の中 6/24

2011-06-30 | 社会科実践

ほとんどの教科書に採用されている「長篠の戦い」

 

鉄砲の3段うちが後世の創作などの逸話があるが、資料的価値が高い。

 

詳しく調べれば調べるほど、授業に幅ができる。

 

今回は、教科書の絵を見て、分かったこと、気づいたこと、思ったことを書かせる。

日本の最高は、400以上。有田正和実践。

書かせるだけなら400以上は、行っている。分類をしてないだけ。

同じような意見をまとめると考えるとものすごい数だと思う。

 

さて、

今回多くの子が書いていたのが、旗。

そこで、

発問:何のために旗を使っているのか?

と問う。

①自分を目立たせるため

②敵と味方の区別

③武器として使う

④敵を脅すため

と4種類の意見が出た。

それぞれの武将の旗を確認。扇も使っていた。

「五」の旗は、最前線まで攻めていること。

この絵には、続きがあって、長篠城を攻めていることをスクリーンに映す。

 

次に武田の騎馬隊の「馬の大きさ」を尋ねる。

①先生以上

②先生ぐらい

③友達の男の子ぐらい

④その他

で聞いてみると、多くの子が①か②とする。

実際は、130cmぐらいで③となる。

現在のポニー程度。だから、戦場で傷つくと馬を背負って助けた話もある。

 

鉄砲は、3000丁。

種子島に難破したポルトガル人から買った2丁の鉄砲。

そのうちの一丁は、町の鍛冶屋にわたし、同じものを創るように指示。

他の国ではまねのできなかった鉄砲の複製。

日本では、それから35年後。

3000丁の鉄砲を一つの戦場に投入できるまでになる。

世界最大の武器国だった。

 

 


3人の武将 6/27

2011-06-28 | 社会科実践

3人の武将を授業している。

もちろん、織田、豊臣、徳川である。

おもむろに板書。

鳴かぬなら

①殺してしまえ

②鳴かせて見せよう

③鳴くまで待とう

ホトトギス

は、3人の武将の誰のことを言っているでしょうか。

 

予想。

 

3人の武将がしたことを5つ調べる。

ノートまとめをして、ここまでで授業は終わり。

 

今後、象徴的な出来事を一つ選ぶ。

 

それぞれの革命的なことを一言でまとめる。

 


金閣と銀閣 6/20

2011-06-25 | 社会科実践

金閣と銀閣

金閣=足利義満

銀閣=足利義政

 

金閣と銀閣は、対比させられるが、時代背景とともに押さえる必要がある。

義満の日明貿易

義政の応仁の乱

 

この二つのファクターがある。

能・狂言・水墨画の大きなパトロンが義満だということも重要。

メディチ家と同じ役割を果たした。

 

さて、今回の授業は、次のように進めた。

 

1 音読

教科書を音読する。

すらすら読めるようになったので時間が短い。

 

2 分からない言葉の確定

簡単に調べさせる。

資料集などの活用。

 

3 キーワードと資料を結ぶ。

4 「見える歴史」の視聴

今回は、ノートまとめを構造的にさせた。

箇条書きは、50程度に抑えて、矢印や色鉛筆を使うように指示。

上手にまとめられた。


時宗、元の大軍と戦う 6/14

2011-06-15 | 社会科実践

今回の授業も盛り上がった。

 

討論になり、資料から証拠を探す授業になった。

資料も一級資料を用意。

 

整理されたものは、『社会科教育』に書きたいと思っている。

 

時宗の価値判断より資料の読み取り能力の育成に力をおいた。

 

全員は、発表させなかったが、脳みそはフル回転していた。

 

10名の子ども達が正解。

 

左から

右から

どちらから「てつはう」がとんできたかを問うことで、

どちらが元軍、日本軍なのかを読み取る必要がある。

元軍、日本軍の証拠を探すことになる。

 

ここがクライマックス。

 

Aを答えさせたいならBと問え。

授業はライブだなとつくづく感じる。

 

昨日は、教育の日。

社会科の授業には、だれもこられていないのが残念だった。

国語には、2人の参加。

これがどんどん増えて、教育の日は、何があっているのかと思われるようになりたい。

 

国語の授業は、どうだったのかなぁ。

暗唱をあれだけするクラスは、なかなかだと思う。

次の暗唱を用意しなくては。