現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

元寇の授業(4組) 6/10

2011-06-12 | 社会科実践

4組での授業。

 

今回の授業では、全員の発言を引き出すことができた。

発問は、「この絵(蒙古襲来絵詞)のてつはうは、どちらからとんできたでしょう。」だった。

左から(5名)

右から(28名)

 ※欠席1名

で討論が起きた。

さらに、資料の中から証拠を探し当て、みんなが納得した。

 

前提(討論の足場をつくること)として次のことをした。

元についての説明。

世界地図の元の占領地を赤鉛筆で塗らせる。

日本も塗る。

 

世界最大の帝国だったこと。

騎馬民族だったこと。

 

その後、教科書の音読。

 

教科書に書かれている範囲だけで授業するなら全くおもしろくない。

教科書以上のことを学習するから教科書がテキストとして成り立つ。

ここまでを足場として、次の作業指示をした。

「この絵(蒙古襲来絵詞)を見て、分かったこと、考えたこと、思ったことを箇条書きしなさい」

その後、上記の発問をした。

 

だから、すべての子が参加できて、すべての子どもが発表をした。

 

とてもおもしろい授業だった。

 

 

 

 

 

 


源氏と平氏の戦い 6/9

2011-06-10 | 社会科実践

少し遅れている。

昨日、4組でしたように今回の授業でのポイントは、

「ご恩と奉公」

 

歴史のこぼれ話も少ししたい。

1 フラッシュカード

昨日のようにどちらが古いかをした。

やり方を変えたからだろうか。ほとんどの子が正解。

スムーズに終えた。

 

2 音読

○10個(音読したら○を塗る)を聞く。

3名が手を挙げる。A。

手を挙げた子に読ませる。

追い読み。

平清盛のところを見開き2p。その後、2分音読。

さらに、次の見開き2pを音読。

音読しながら、資料と本文を結ばせる。

このあたりは、ずいぶんスムーズになった。授業スタイルが確定していると子どもも慣れてくる。

同じ内容でもスピードが違う。

授業のうまい先生は、このことを取り入れているのだと感じた。

同じ45分でも密度が違うのだ。

 

3 『見える歴史』

現在のシステムとして、45分を15分で3分割している。

したがって、最後の15分は、『見える歴史』にあてる。

VTRを見せながら、私は、板書していく。キーワードと矢印。

 

途中で発問を入れながらクイズもあり楽しい。

メモは、100以上が数名。A

136が2位。AA

138が一位。AAA


武士の世の中 6/8(4組)

2011-06-09 | 社会科実践

4組は、2日続けての授業。

初めてである。

フラッシュカード。テンポ良く。

やり方もいろいろある。

【基本形】リピートの回数を2回→1回→子どもだけ。

ゆっくり見せていって途中で手を挙げさせて、当てる。

今回追加したのは、時代。

どちらの人が古い(前の時代)か。

これが、なかなか分からない。

14時代をしっかり覚えさせた。

 

さて次に、音読を聞く。

今回は、5人が読んでいた。すごい。

先生から言われたことをすぐできる人は、必ず伸びるとほめる。

 

発問:昨日の主人公は、誰?

平清盛。

おごれるものは、久しからず。平氏は滅びます。

次に伸びてきたのが、源氏。

※ここで、余談。

源氏の子孫が有名漫画のキャラクターになっています。

だれでしょう。

正解は、しずかちゃん。源しずかが本名。

静御前から来ていることを話す。

 

さて、教科書と資料の往復作業をさせて、『見える歴史』。

 

今回は、時間が10分しかない。

10分できって、続き。

今回も楽しかった。

 

 

今日は、ここまで。

3組の授業は、今日。

反省を生かして、次のステップにする。

 

元寇は、原稿依頼が来ているところ。

少し力を入れてやる。


武士の世の中 6/7(4組)

2011-06-09 | 社会科実践

6年部は、一部教科ごとに授業をしている。

4組の授業。

3組が3時間目。4組が4時間目。

 

そのままの形で進む。

 

しかし、子どもが違えば、理解もスピードも違う。

 

集団として見る場合と個別に見る場合は、また違う。

この違いが楽しい。

 

さて、教科書の「?」に○を10個書かせる。

このクラスは、続けて全部を受け持てるわけではないので、システムを確立させる。

私がいなくても自分たちで音読できるようにさせておくのだ。

 

だいたい教科書は、見開き2pで1時間を想定している。

プラスアルファーでノートまとめ・資料集などをする。

○10個を必ず授業開始に聞く。

今回は、読んでいなかった。だからAは、なし。

※ノートの表紙の裏にAを記入させている。AAAAAAAAAという風に。

だから良いことをするとAがたまっていく。A貯金。

忘れ物をするとAが3つ減る。価値がある発表するとAA。など。

通知表の関心意欲に加味することを子どもたちに告げている。

もちろん、「ずる」をしようと思えばできる。しかし、子どもは、性善説で考えたい。

さらに、授業中の態度やテストの時に分かる。

 

余談が長くなったが、授業。

 

授業は、だいたい同じ流れ。

 

最後にある男の子。

「今日の授業。楽しかったぁ。」

最高のほめ言葉である。


武士の世の中 6/7

2011-06-09 | 社会科実践

武士の世の中に入った。

最初は、音読。

追い読みで、解説を入れながら、ふりがなを打たせる。

これをしないと教科書をまともに読めない。

 

社会科の教科書は、前後関係がジャンプしている。

※通史ではなくて、トピック的・人物中心的に構成しているから。

前後関係を意識させることがとても重要。

 

歴史のうねり(歴史は繰り返す)を意識させる。

 

今回の主役は、平清盛。

平氏(へいし)と平(たいら)と読み方が違うだけで、子どもたちは、違う人物だと思ってしまう。注意が必要。

さらに、一所懸命と一生懸命。

発問:一所懸命は、現在では、違う漢字が使われています。書き換えなさい。

最初は、一生懸命は、自分の領地を命をかけて守る。という意味があったのです。

それがだんだん変化して、今の漢字になりました。

さらに、ばかものという意味の「たわけ」もの。

これも同じで田んぼを分けていったら生活ができない。そんなばかなことをするという意味があるんです。

さて、平清盛。

自分の娘を天皇の后にしていった。という記述がある。

ここで、発問。

発問:平清盛のように「自分の娘を天皇の后」にして勢力を拡大したのは誰だったでしょう。

これが、歴史は繰り返す。

すぐに分かる子もいる。しかし、ぴんとこない子もいる。

歴史の連続性を感じさせることは重要。

もちろん、藤原氏の話は、以前していた。

※私(佐藤)は、藤原氏の家来だったかもしれない話

※藤原氏の最初は、誰かの話など

ここまで、授業してから『見える歴史』(NHK)

 

今回の授業で最大のヒットは、『見える歴史』を取り入れたことだろう。

これがあるおかげで楽しく学習が展開できる。

視聴時間の15分をどうにか確保することが重要。

 

平家物語は、暗唱させているので

「おごれるものは、ひさしからず」をみんなが知っている。

発問:おごれるものとは、誰のことだったか。

平清盛。

 

で終わり。

 

『見える歴史』を視聴させながらメモを箇条書きさせている。

これの最高が126個。15分でVTRを見ながらのメモ。基準になる。

途中、ずいぶんはしょっているが、楽しい授業だった。

 

 


「大陸に学ぶ国づくり」のテスト 6/3

2011-06-04 | 社会科実践

6月3日は、テスト祭り。

算数、国語、理科、社会のテストが重なってしまった。

私は、こういった負荷を与えることがとても好き。

人は、極限状態において、問題を解決しようとするときに力をつける。

こういうときに努力の仕方を教える。

一番心配していたのは、社会。

 

社会科のテストは、難しいのだ。

 

※余談だが、「ぶんけい」のテストは、良くなった。
教材には、こだわる。
授業とリンクしていく教材は、とても使いやすい。
今までずーーと「正進社」を使っていた。
今回のリニューアルで「ぶんけい」のテストが良くなっていた。
資料集では圧倒的に「正進社」がいいので、もっと現場の声を取り入れると良い。

 

さて、どこが難しいというと「問題解決」の部分で

資料と問題の反復作業が必要だからだ。

例えば、奈良・平安時代の農民(百姓)のくらしを一言で

「苦しかった」と聞くのではなく、

防人の歌や貴族の暮らしを読み取ってから

貴族と農民の関係を問うような形になっている。

だから、教科書の暗記だけでは点数がとれない。

授業でやっておく必要がある。授業改善を迫る教材は、優れている。

 

今回は、ノートまとめをして、そのノートをコピーした。

コピーしたページだけは、見ていいとしている。

これによって、ノートまとめの質が向上する。

さらに、赤鉛筆で、テストに出てきた言葉に丸をつけさせる。

テストに出てくるまとめをしている子は、質が高いことになる。

 

私は、AAA、AA、A、B で評定をした。

通知表にも反映させるし、教室掲示にもできる。一石二鳥。

 

テストの結果は、表100点はいなかった。

平均点は、これから出すところ。

 

 

 


大陸に学んだ国づくり 6/1

2011-06-02 | 社会科実践

今日は、まとめ。明後日をテストの時間にしている。

テスト対策のための「見開き2pのノートまとめ」に2時間程度かける。

 

1 音読

「?」の下に10個○を書かせ、p36の「武士の政治が始まる」を音読。

最高で5回ほど読んだところで、テンポよく一字読解(一問一答方式)を行う。

教科書を閉じさせる。

発問:農村の中に、周りをほりに囲まれた「 なに 」があるでしょう。

のように、本文に即して問題を出す。

子どもたちは、こういった問題を好む。ほとんどの子が熱中した。

2組で教えたときは、10回ほど読んでいたので、もっと熱中していた。

ここで、趣意説明(なぜ音読がいいのかを説明)をする。

10回以上音読をするとテストで90点以下になることはない。と言うと、問題に答えられただけに、うなずきが大きい。

教科書は、進度に関係なくどんどん読ませている。

教科書を見せていたら授業がおもしろくなくなる授業なんて底が浅い。

 

2 資料集

まとめとして、資料集の最後についている「作業帳」を使った。

指示をしながらテンポよくする。(ビデオ撮影した)

子どもたちは、熱中する。

「縄文のむらから古墳のくにへ」から

「天皇中心の国づくりから武士の世の中へ」までの4pをまとめる。

この作業帳は、とても使いやすくできている。

(ここまでで1時間)

 

1 テスト返し

今回は、「正進社」のテストは使っていない。

「活用」の部分で「ぶんけい」が優れていた。

毎年、「正進社」を使っていたので、残念。

テストを返して、関心意欲が、AAの子の回答例を読ませた。

 

2 ノートまとめ

このように私の授業は、15分程度を1コマと考えて、次から次に切り替わる。

子どもたちも同じ問題を45分考えるより、楽しい。

※もちろん討論などで45分を単位とすることもある。

今回は、p20~p33までを見開きでまとめるように指示した。

熱中して取り組む。

次のように話した。

①合格・不合格で判定することを先に伝える。

②合格の中には、A・AAなどをつけること。

③イラスト・図を進めた。

④キャラクター

⑤文の丸写しはダメ。

⑥矢印・番号・四角囲み

⑦色鉛筆

などの観点を黒板に書く。

さらに、キーワード例を黒板に書いた。

途中でも最後に、2分間は、友達のノートを見て回った。

ノートまとめのうまい子を発表してもらう。

これが、次回のノートまとめに生かされる。

 

 

「ノートまとめ」をして、そのノートだけは、コピーしてテスト中に見てよいことを伝えた。

これでさらにノートがきれいになる。

 

運動会の日記などたくさん書くことがあるが、今日は、これぐらい。


聖徳太子、天皇中心の国づくり 5/17

2011-05-28 | 社会科実践

時系列が逆になるが、時間がなくてかけなかった「聖徳太子」の授業の様子。

覚えている範囲で書く。17日の1時間目・2時間目。2時間連続の授業。

 

1 教科書の音読。

音読は、必ず入れる。「?」に10個丸を書かせて、どんどん先に進む。

先に進むことで、楽しくなる。漠然とした既知の状態をつくる。

難しい言葉の説明。ここが難しい。

 

2 興味を喚起する。

1万円札を出す。これほしい人?

なぜ?(買い物ができるから)

次に5千円札を出す。これほしい人?

1万円と5千円どっちが欲しい?

全員が1万円。

どうして?(価値が高いから。)

1万円のにかかれている人(肖像画)は、福沢諭吉です。

資料集で探しなさい。

5千円の肖像画は、樋口一葉です。資料集で探しだす。

どうして、お金にかかれているのでしょう。(いいことをしたから)

さて、

昔のお金(借りた)を提示。これは何でしょう。

最初、百円札(板垣退助) → 資料集で探させる。

次、五百円札(岩倉具視) → 資料集で探させる。

発問:次は、千円札です。誰の肖像画が使われていたでしょう。

正解は、伊藤博文。

先生は、この5百円札と千円札を使っていました。

さて、

次は、5千円です。誰でしょう。

正解は、聖徳太子。この時は、5千円札が、一番上のお金でした。1万円札は、ありませんでした。

1万円札が造られました。誰の肖像画でしょう。

正解は、聖徳太子。

「聖徳太子」と板書。

日本の最高紙幣は、長い間、「聖徳太子」でした。

発問:「聖徳太子」は、何をしたから最高の紙幣になっていたのでしょう。

これを勉強していきます。

 

3 聖徳太子の政治を調べる。

新版 <PISA型読解力を鍛える>社会科「資料読み取り」トレーニングシート 6年編

http://www.meijitosho.co.jp/detail/?isbn=4-18-476511-5

これを使う。

聖徳太子の部分。

年表から聖徳太子の政治(仕事)を読み取る。

次の4つに絞られる。

①摂政になる。

②冠位十二階をつくる

③十七条の憲法

④遣隋使

 

4 内部情報を持つ。

4つの政治(仕事)について、資料集、教科書を使ってまとめなさい。

子どもたちには、4つの仕事のイメージがない。内部情報(自分の中にもともとある情報)が少ない。

だから、2~3行でまとめるのは、とても大切。班で活動させる。

 

5 選択させる。

4つの政治の中で一番大切な政治は、どれでしょうか。

予想でかまいません。選びなさい。

選んで、挙手にて確認する。

理由を書きなさい。理由は、必ず、資料に基づいて書きます。

例)資料集の○Pに~と書いてある。だから、~である。(板書)

理由を書いたら、先生に持ってきなさい。

理由を発表させる。

(※この写真とビデオがあったが、消失。)

 

討論のようにしたかったが、時間がない。

教師の考えを言う。

いろいろな考え方があるけど、理由があれば、どれも正解だと思います。

しかし、先生なりに考えてみたけど、先生は、「十七条の憲法」にします。

憲法は、国の性格を表します。おおもととなる基本的な考えを示すと、

後のことは、その憲法に照らし合わせて行われます。

天皇中心の国作りもその一つです。

十七条の憲法を詳しく見ていくともっと楽しいことが分かります。


聖武天皇、大仏をつくる 5/28

2011-05-28 | 社会科実践

今回は、自分のクラス。

『社会科用語まとめくん』(明治図書)をする。

追い読み。

ノートに貼らせる。これで、この子たちは、重要語句を覚えようとする。

ノートに貼ることで、テスト前の振り返りがしやすくなる。

 

後々、ノートに用語まとめする方法も教えるが、今回は、これを代用している。

 

フラッシュカード。のりがいい。

4組でしたときと同じようにする部分とアレンジする部分がある。

どちらも子どもにあわせる。

イメージに残りやすいフラッシュの仕方を考えている。

廊下を移動していた4組の子が、答えていた。

 

教科書の追い読み。

少し時数が気になるので、教科書の読んだ回数を聞く。

Iくんが4回読んでいる。さすが歴史少年。

(※このIくんは、おうちの方につれられて、世界遺産に4つぐらい行ってるんじゃないかな。)

さて、教科書の情報は、基本になる。

ここまでは、情報でしかない。

教科書の情報を知識に変換する必要がある。

それが、例示だったり、関連づけだったり、エピソードだったりする。

 

今回も『見える歴史』(NHK)を使った。

これは、エピソードを与えるのにとってもいい。関連づけも学べる。

たったの15分。

一つのユニットとなっている。

 

今回も、箇条書き(ノートの行数)の数を後で聞くことにした。

3組の最高は、98行。

雑多な情報が混ざっていると思うが、これだけのメモをビデオから抽出するのはすごい。

後は、編集の方法さえ教えてあげればよい。

 

編集の方法は、また後ほど。

 

運動会期間中で疲れも出ている子がいるが、歴史は楽しい。

 

教科等研で「社会科」の授業したかったなぁ。

体育では、2年連続でしているのでできない。