現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

東京裁判の授業

2008-07-10 | 大東亜戦争
小学校4年生に伴一孝氏の『東京裁判の授業』を行う。

結論から言えば、できた。

総合の「平和への願い」の題材でである。
明日は、平和集会がある。
その前に、基本的な認識を持つために事実をのみ授業した。

最後の感想で子どもは、次のように書いた。

『検察官と裁判する人が同じだったら不公平だと思う。
どうして日本人だけ7人も殺されるのか。
国際法で原爆のような武器は使っちゃいけないのに
どうして、その罪では死刑にならないのか。
裁判をする人が同じ国だから、そうしたら検察官の人が
言っている方が正しく思えるのだから、裁判をしても
同じことだと思う。
ABCCも治療をせずに、実験台にしているからその人達にも
刑を出して欲しい。私は、裁判をする人が検察官の国でもなく
被告人の国でもない方がいいです。
これから、日本人は、どんな罪だったのか調べたいです。
国際法で(軍隊同士しか殺しちゃいけないという法律を
作っていたら、アメリカにも刑がなるから作った方がいいです。』

事実は、認識を変える。
明日の平和集会が楽しみである。

大東亜戦争(単元計画)

2006-02-15 | 大東亜戦争

インターネットランド
小学校>6年生>社会>歴史
佐藤琢朗

全10時間扱い

(1)1時間:15年戦争の年表づくり。(調べ学習)
(2)1時間:15年戦争のノートづくり。(調べ学習)

(3)1時間:真珠湾攻撃の真実。(谷和樹氏実践・修正追試)
(4)1時間:原爆投下の真実。
(5)1時間:どの時点で誰だったら15年戦争を止められたか。(向山洋一氏実践追試)
(6)1時間:東京裁判。(伴一孝氏実践追試)
(7)1時間:南京事件-日本人の償い。

(8)3時間:戦争論。(まとめのレポート)


真珠湾攻撃の真実

2006-02-15 | 大東亜戦争

発問は,
説明は,黒
予想される児童の反応及び注意事項は,( )

※Webワークあります。
(サイト:SMART Notebook 表示:ページ幅)


        授業展開       

1941年12月8日。日本とアメリカの間で大きな事件が起こりました。当時の映像です。(左上のビデオを広げて拡大する。)

何という事件ですか。(真珠湾攻撃)

逃げまどうアメリカ兵。

この人たちは,真珠湾が攻撃されることを知っていたと思いますか。知っていたと思う人?知らなかった?

ルーズベルト大統領は,次のように言いました。
「日本軍は,ひきょうにも突然せめてきた。」
これで,戦争に反対していたアメリカ国民も戦争に突入します。
しかし,現在では,ルーズベルトが,事前に日本の攻撃を知っていたと言われています。

どのぐらい知っていたと思いますか。

これは,真珠湾を攻撃する日本の命令書です。

これは,知っていたと思いますか。知っていた?知らなかった?

知っていました。

①新高山登れ1208
②Climb NIITAKAYAMA 1208「登れ新高山1208」

日本の文書は,すべて暗号を解読されていました。

次、「どこを攻撃されるか」
これは,知っていた?知らなかった?

知っていたのです。
日本とハワイ。この線は日本軍の航路です。
ハワイに近くなるともっと詳しくなります。
太平洋には,アメリカの無線局が張り巡らされていたのです。

ほとんど情報が筒抜けで戦争を始めた日本をどう思いますか。
感想をノートに書きなさい。

日本側の理由。
読みます。□の中は,何が入りますか。(生存)
だから,日本は,自衛のために戦争を始めた。

これは本当だと思いますか。本当,○,ウソは×をノートに書きなさい。

日本は,アメリカとの戦争を最後の最後までさけようとします。
真珠湾攻撃の8ヶ月前。日米交渉が始まります。
しかし,うまくいきません。
9月。戦争を避けられないと決意。
11月。ハル・ノート(アメリカ側の提案)で戦争を決定します。
しかし,戦争の決定一番の原因は,1年前のアメリカにありました。
1年前,次の文書が出されます。
簡単にすると「日本に□を売らない」と言うことでした。
その□の当時の輸入先は,7割をアメリカが占めています。
更にイギリス,オランダと協力して,ほとんど日本に入ってこなくなります。
その□の輸入量は,真珠湾攻撃の前の年から急激に少なくなります。

□は何ですか?(石油)
日本に石油がなくなるとどんな困ったことがおこりますか。
箇条書きしなさい。

資源のない日本は,石油がなくなると兵器が使えなくなり,
国を守ることすらできなくなります。 そこで,石油を求めて南へ進みます。
石油を売らないという「経済断交」があったのです。
ルーズベルトは石油を止めることで日本を戦争に導いていったのです。

昭和天皇は次のように述べています。
『問題の重点は油であった。内地の産業は殆ど停止のこととなる、
これでは日本は戦わずして亡びる。
実に石油の輸入禁止は日本を窮地に追い込むことになった。
若し私が主戦論を抑えたならば、国内の輿論は沸騰し、
クーデタが起こったであろう。(一部抜粋) 』

マッカーサーは,次のように述べています。
『日本が戦争に飛び込んでいった動機は,
大部分が安全保障の必要に迫られてのことだったのです。
日本は,戦争をせざる終えない状況に追い込まれたのです。』

真珠湾に日本の攻撃を知らせなかったルーズベルト大統領は,
次のように述べています。
『私は,宣戦はしない 私は戦争を作るのだ。』


原爆投下の真実

2006-02-15 | 大東亜戦争
発問は,
説明は,黒
予想される児童の反応及び注意事項は,( )

※Webワークあります。
(サイト:SMART Notebook 表示:ページ幅)


1 原爆投下後のトルーマン発言について意見をノートに書く。発表する。
2 根本資料『資料マンハッタン計画』(大月書店)を基に原爆投下の計画を聞く。
3 事実を聞いた後のトルーマン発言について意見をノートに書く。発表する。
4 国際法について聞く。
5 原爆投下は、国際法違反かどうか意見をノートに書く。発表する。
6 アメリカ人高官の中の原爆投下の反対見解を聞く。
7 授業の感想をノートに書く。発表する。

発問1:トルーマンは何のために原子爆弾を投下したと言っていますか。ノートに書きなさい。

説明1:原子爆弾は、マンハッタン計画から作られました。マンハッタン計画には次のことが書かれていました。

発問2:再度聞きます。トルーマンは何のために原子爆弾を投下したと思いますか。ノートに書きなさい。

説明2:当時は、国際法で次のことが決まっていました。

発問3:原爆投下は、国際法違反だと思いますか。ノートに書きなさい。

説明3:しかし、アメリカのマッカーサーは、次のように言っています。

発問4:授業の感想を書きなさい。

南京事件-日本人の償い-

2006-02-15 | 大東亜戦争

発問は,
説明は,黒
予想される児童の反応及び注意事項は,( )

※Webワークあります。
(サイト:Flash)


        授業展開       

レイプオブ南京という本です。
1937年12月。
中国の南京を占領した日本軍が行ったとされる「南京大虐殺」について書かれています。
次のようなことが書かれています。

『少なくとも、100人の男が、目をえぐり出され、耳と鼻をそがれてから、火炙りにされた。また、別の200人の中国人兵士や市民は、裸で学校の戸や柱に縛り付けられ、 zhuiziと呼ばれる柄のついた特別な針で口やのどや、目など何百箇所も突かれた。 』

(写真をフラッシュで提示)
発問:写真を見た感想。

この本は、アメリカで発売されます。

発問:本を読んだアメリカ人は、日本人のことをどう思ったでしょうか?

「レイプオブ南京」は、アメリカで10万部以上も売れ、ベストセラーになります。
詳しく見ていきます。

(「レイプオブ南京」の連行している写真)
発問:何をしているところに見えますか。

説明には、こうあります。
『日本軍は何千人もの女性を駆り立てた。彼女らのほとんどは強姦されるか、従軍慰安婦にさせられた。(台北、軍事委員会政治部)』

しかし、この写真の出どころは、『アサヒグラフ』1937年11月10日号でした。
前の女の子は、笑っています。
説明は次のようです。
『我が兵士に護られて野良仕事よりにかえる日の丸部隊の女子供の群れ』

次の写真もあります。
(「レイプオブ南京」の赤ちゃんの写真)
発問:写真を見た感想。

同じ場所で撮った写真です。赤ちゃんは一人ではなかったのです。

発問:どうして最初の写真を使ったと思いますか。

他にも同じような写真ばかりでした。
新聞報道です。
今までに誰が、どこでがはっきりした「南京大虐殺」の写真は一枚も無いのです。
しかし、誰が、どこでがはっきりした南京の写真はあります。

1937年12月17日の南京の写真です。
兵隊さんの買い物
皇軍入城に安堵し場外の畑を耕す農民達
皇軍に保護される避難民の群
和やかな床屋さん風景

発問:これから写真を見るときは、何に気をつければ良いですか?
ノートに一つ書きなさい。

次のような新聞記事が報道されました。

百人斬り超記録 向井106-105野田両少尉さらに延長戦野田「おい、俺は百五だが貴様は?」向井「俺は百六だ!」両少尉は「アハハハ」結局いつまでにいづれが先に百人斬ったかこれは、不問結局「じゃ、ドロンゲームと致そう。だが改めて百五十人はどうじゃ」(向井少尉は)「俺の関の孫六が刃こぼれしたのは一人を鉄兜もろとも唐竹割にしたからじゃ」と飛来する敵弾の中で百六の生き血を吸った孫六を記者に示した。

この記事が証拠となって二人は南京の軍事裁判所に送られます。
しかし、実はこの記事は、創作(ウソ)だったのです。
二人を写したカメラマンの佐藤振寿(しんじゅ)さんは次のよう言います。
『よく聞けば、野田は大隊副官だから、中国兵を斬るような白兵戦では作戦命令伝達などで忙しく、そんな暇はありません。向井も歩兵砲の小隊長だから、戦闘中は距離を測ったり射撃命令を出したり百人斬りなんてできないのは明らかです。』

軍刀修理の専門家は言います。『 日本刀で3人も斬れば、どんな名刀でも刃こぼれし、刀身は折れ曲がり、柄ががたがたになる。まして、「鉄兜もろとも唐竹割り」などということは、木刀でマキを割るのと同様に物理的に不可能。』

無実を主張しますが聞き入れられません。
最後の望みは記事を書いた浅海一男記者が「記事は創作」と認めることでした。
裁判中、家族は、必死に頼みます。
だが浅海記者は、「創作だ」とは決して言わなかったのです。

昭和23年1月28日 南京 右花台で二人は処刑されました。

発問: 二人はどのような気持ちで処刑されたでしょうか。ノートに書きなさい。
書けたら起立。 

向井敏明さんの遺書にはこう記されていました。

辞世 我ハ天地神明ニ誓ヒ捕虜住民ヲ殺害セルコト全然ナシ南京虐殺事件等ノ罪ハ絶タイニ受ケマセン 死ハ天命ト思ヒ日本男士トシテ立派ニ中国ノ土ニナリマス然レ共魂ハ大八州ニ返リマス我ガ死ヲ以テ中国抗戦八年ノ苦杯ノ意恨流レ去リ日華親善東洋平和ノ因トモナレバ捨石トナリ幸デス中国ノ御奮斗ヲ祈ル日本ノ敢奮ヲ祈ル中国萬歳 日本萬歳死シテ護国ノ鬼ニナリマス天皇陛下萬歳

日本と中国の親善を願って死んでいったのです。
しかし、二人は、現在でも中国にある南京大紀念館で南京大虐殺の実行犯とされています。

日本人は、戦争後、このように戦勝国7カ国に裁かれました。
有名なのは、先に勉強した東京裁判A級戦犯7名。

しかし、平行して日本だけでなく中国などの各地で裁判があり、
向井さんのように死んでいったのです。
BC級戦争犯罪人としてです。その数1061人。

国敗れ つみ人となり 死ぬる身は 世界平和の抗となるなり
7歳と2歳の娘を残して処刑された人の辞世の句です。
「世界平和」を願って死んだ方々の上に私たちはいるのです。

発問:授業の感想を書きなさい。


戦争の時代

2006-02-15 | 大東亜戦争
小学校で教える「日本史」は、通史ではありません。
しかし、教科書も工夫されていますが、
通史的に学習が進んでいます。

それを打開するには、この本です。
20場面で”日本の歴史”をこう組み立てるシリーズ

大きな歴史の流れを
1)エピソード
2)人物
を切り口に学習できます。

私も第4巻を書きました。