現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

減災の概念形成

2011-07-10 | 防災・減災テキスト

減災の概念は、いつから形成されているのか。

 

減災は、リスクマネジメントからも考えることができる。
2008年からの概念。

『減災』という雑誌も創刊された。河田氏が編集長。

http://www.dri.ne.jp/center/gensai.html

永松氏に注目している。

http://real-japan.org/category/cfw/

http://www.disasterpolicy.com/



□Wikiより
阪神・淡路大震災後の2008年頃から生まれた概念である。
それまでの防災の概念は、被害を出さないための工夫として検討されてきた。

しかし、震災後、行政や災害研究者を通じて被害の発生は食い止め難いことがわかった。
そこで、ある程度被害の発生を想定した上で、予防を検討していくことが必要であるという問題意識から減災ということが唱えられるようになった。
それまでの防災は、あくまで被害を出さないために万遍なくコストをかける、いわば保険のような発想で行われていた。

しかし、いざ災害が発生してみるとその地域の防災力を上回る被害が起こることがあり、被害を完全に防ぐことは不可能であり、また、発生した被害をすべて食い止めようと思えば、いくらコストをかけても間に合わないことが明白となった。

そこで、如何なる対策をとったとしても被害は生ずるという認識のもと、災害時において被害が最も生ずる課題に対して、限られた予算や資源を集中的にかけることで、結果的に被害の最小化を図ろうという発想が生まれたのである。

これが減災の発想である。

ただ、災害における地域の弱点を発見し、対策を講ずるとしても行政単独で対策をとるだけでは、減災は達せられない。
それは、災害時に最も被害を受けるのは他でもない、地域に住む市民自身であるからである。


災害テキスト学習会in熊本大学

2011-07-06 | 防災・減災テキスト

知的な空間だった。

小学校の教師が、専門的な知識を授業として翻訳して、提案する。

それを熊本大学の工学部の教授達が専門的な見地からアドバイスする。

子ども達の興味が続くように構成されていて興味深い。

地域の災害は、オリジナリティが高い。

とても楽しく参加させて貰いました。

などなど

授業のレベルが高かった。

玉名で深く追求されている岩田、吉岡は、津波の恐ろしさと避難の方法を伝えた。

守田は、実際に東日本に行った経験を授業にした。

野口は、津波のメカニズムを授業にした。

上田は、6.26の水害をテーマに災害心理学まで取り入れた授業を行った。

東田は、テキストを使って、授業を行った。最終形のイメージを伝えた。

 

小・中学生に伝えるという授業は、私たちに専門性がある。

しかし、大学の先生方は、災害発生のメカニズムの部分などにおいて知識が深い。

 

特に印象深かった言葉は、

時間軸をもっと長くして考えないといけない。

という言葉だった。

大本教授は、加藤清正の水害対策事業などのデータをバックボーンに持っている。

私も追求したいテーマだ。

その中で、現在の行き過ぎ感のある災害対策ではなく、

もっと自然とのバランスを考えた災害対策を提唱している。

 

そのためには、時間軸をもっと長くする必要がある。

加藤清正の「鼻繰り井手」は、世界にもまれな土木工事なのである。

それが、自然と調和している。

 

この考えは、都市づくりにも関係している。

 

老荘思想を感じさせる話だった。